2016年12月09日

Remember Pearl Harbor.

師走となり、気温も急に寒くなってきました。
12月8日 という事でRemember Pearl Harbor.ですね。
多くの人の運命を変えた日、と言う事で歴史に残る日でしょう。

正義だったとか陰謀だったとか、外務省が悪いとか、そもそも海軍が悪いとか
後から色々言いよう、考えようはあるもので、その時代の人がそれぞれ「より良き」を目指して全力を尽くした結果なのだと思っています。
(全力を尽くすのが、良い事ばかりでないのも確かですが)

日本には日本の、アメリカにはアメリカの立場や思惑があったのは当然なのでしょうが、狭間になった日系アメリカ人の事を思うようにもなったのはここ10年くらいでしょうか。
恥ずかしながら、それまでは考えた事も無かったので。

間違いや奇跡や手違いや僥倖。
そして、大前提としての準備と訓練。
様々な要素が絡み合った結果として、真珠湾攻撃と言う歴史的な戦闘は行われ、終わりました。

「終わりの始まり」と表現した小説家も居れば、「時代の変革の1ページ目」と書いた歴史家も居ます。

本土やハワイの日系アメリカ人にとっては、これまでの財産地位を奪われた方も多く、まさに衝撃の事件だったのでしょうが、戦後の日系人社会を築きあげる第1歩となったと言う見方も存在します。
(良し悪し、ではなく)

首相が真珠湾を慰霊の為に訪問するそうですね。
素晴らしい事と思います。
別に政治的な事を書く気はありません。
第100大隊のVeteransClubも歓迎しているそうです。

以前にも書きましたが、第100歩兵大隊のモットーは「Remember Pearl Harbor.」です。
ルーズベルト大統領が対日戦の為の国民の士気を高め、同時に相手国である大日本帝国を国際的に貶める為に用いた言葉と思います。
これを日系人部隊である第100歩兵大隊がモットーとするに、深い意味があったと考えます。

一部ネット上の書き込みでは「裏切り者」等と言うものも見られますが、日系アメリカ人から見れば裏切ったのは日本帝国であったでしょう。
様々な理由と原因があったにせよ、開戦したのは日本でありそれまでの生活が一変する事になったのは日系アメリカ人達でした。 ※開戦の善し悪しについては言及していません。

祖国たるアメリカ合衆国への忠誠の誓いとしての「Remember Pearl Harbor.」もあった事でしょう。
そしてまた、日本が攻撃したのが生まれ故郷であるハワイだった、と言う事もあるかと思います。
政治的行為としての戦争によって、敵国となった父母の祖国、日本。
第100歩兵大隊の兵士達は国民の義務として兵役に就き、命令のまま出征して行きます。
そこにどんな思いがあったか。それは当事者でなければわかりません。
ただ間違い無いのは、彼らはアメリカ人として義務を果たすべく「祖国」の為に戦ったと言う事です。

有名なエピソードとして、東条英機首相が日系人に対して送った手紙、と言うのがあります。
これはある学校の校長が日米開戦時に東条首相から来た手紙、として紹介したものでその内容を要約すると
〈『日系二世は、アメリカ人である。』だから、あくまでも自国に忠誠を尽くして当然である〉
というような物であったらしいです。

私個人的にはこの手紙のエピソードは以下の2点で不自然であり、その学校の校長が創作したのではないか? と疑っているのですが。
・一次資料として手紙そのものが残っておらず確認が取れない。
・他の学校や日系人社会に同じ手紙について触れられた物が確認されていない。

また松岡洋右氏も同様の内容を日系アメリカ人に伝えた、と言う話もありますがそれも口頭の事らしく真偽は不明です。

これらの事があったにせよ無かったにせよ、ハワイの日系兵士達は国の為に義務として兵役に就き、出征していったと言う事は間違いが無いのですけども。


1941年12月8日(現地7日) ハワイ海戦
日本海軍戦死者 64名
アメリカ軍及び軍属の戦死者 2345名
ハワイ民間人の戦死者 57名


これらの犠牲者を偲びつつ。









日米、両国国民に真珠湾の記憶は残さねばならないと私は思います。
その意味でのRemember Pearl Harbor.は現代に通じる、と私は考えます。
  


Posted by 先任  at 00:17Comments(0)リエナクトメントについて

2016年02月29日

Reenactment 100th Battalion U.S.ARMY Italy.Jun.1944





先日も紹介しました、昨年5月のリエナクトキャンプの動画ですが、今日は嬉しいコメントをアメリカ在住のリエナクターで退役軍人の方からいただいたのでご紹介します。

嬉しい、と言うのは単純に「褒めてもらった」と言うだけではなく、おそらく動画を見て私達BCo/100bnが目指している事、リエナクトメントを行う意味についての理解が得られた事に対してです。
それはこのコメントをくれた方が、従軍経験者だからなのかもしれません。
戦争映画では描かれない、兵士の日常の追及と言うものが時代は違えど、アメリカ陸軍兵士から見た時に好意的に感じてくれたのではないか、とも思います。

以下本文まま。

I first saw pictures of your group about a year ago and I was impressed, now after watching your video I can honestly say I am amazed. The efforts your Company puts forth to recreate the life and daily routines of a soldier have fully been captured. There is so much more to getting it right than just a correct uniform and equipment. One would be hard pressed to find a detail that has been overlooked here. From the posted training schedule, to the field chow, to training classes and exercises, to morning reveille and everything else that your unit is doing it is all there. This is why the 100th succeeds where so many other groups around the world fail. You look like real soldiers because you act, train, and live like real soldiers. Perhaps most importantly you have captured the esprit de corps that is so prevalent in the Army. I say this from my own experiences serving in the U.S. Army. Though I served in the 1990’s I could relate to what I was watching easily. You men can be proud of a job very well done in honoring those Japanese Americans, the Nisei that would “Go for broke” on the field of battle.

以下、訳文 ※訳が若干間違っている可能性もあります。


私は最初、1年前のあなたのグループの写真を見て感銘を受けていたが、今あなたのビデオを見て、それは驚嘆であったと心から言う。

あなた達の中隊は兵士の毎日の生活、ルーチンを正確に捉え、再現するための努力をしている。
とても素晴らしい正確な被服、装備の着用、それはこれまでに見てきた当時のディティール通り。(説明に)書かれたトレーニング内容、座学、朝礼、訓練、演習、運動、そして野戦食(餌)、あなたの部隊はそれらすべて実行し、ここに示した。世界中の多くのグループはこれらが残念なのに、君たちは成功している部分である。

本当の兵士のようにあなた達が行動し、トレーニングし、生きているので、あなたは本当の兵士のように見える。

おそらく最も重要なところは、あなた達が軍隊の「ノリ」、団体精神を捉えている所だろう。
私は私の合衆国陸軍に従軍した経験からそれを言う。
私は1990年代に従軍したけれども、その時普段から見ていた物なのだろう

あなた達の日系アメリカ人、戦場で「GoForBroke」を信条とした二世達への尊敬が、そのとても良い”仕事”をさせているのだろう。
  


Posted by 先任  at 02:37Comments(0)リエナクトメントについて

2015年06月22日

リエナクトとは? まとめページ

先日からちらほら書いてた「リエナクト」(Reenact)についての書き込みを個人サイトにページとして解説しました。
若干加筆しています。
更にもうちょい面倒くさい事書く予定です。

http://www.eonet.ne.jp/~kfir/reenact.htm

リエナクト(Reenact)に興味ある方は読んでみて欲しい、と思います。
もちろん、この通りやってないとリエナクトとは言わねーぜ、と言うものではなく、私個人がどう思っていいるかの話ですよ。

ここは違うんでは? とか、何言ってんだおい的なコメントいただけると嬉しいです。
(最近、ブログにコメントなんか全然付かない、、、、、けど)










  

Posted by 先任  at 01:07Comments(0)リエナクトメントについて

2015年05月28日

リエナクトメントについて。2015年版 その2

先日、私の思う「リエナクトメントについて」を書いたところ、そこそこ反響があったので、調子に乗ってまた書いてみます。
私がメインにやってるのがWW2時代のリエナクトですので、WW2時代というのを前提として書いています。
※そもそも「現代戦リエナクト」って? とも思いますが。。。。現代なら再現ではないし、本当に現代をやるのはほぼ不可能ではないんでしょうか? 昨日の装備が旧式になる時代ですので。。。。。大変ですね。
バカにしてるワケでは決してないですよ。 現代やってるって人は凄いなぁ、と尊敬します。
私にはとうていできませんw

この趣味やってる人の多くは「よりリアルに見える」と言うことを目指す方が多いかと思います。
「いや、楽しくやれたら良いよ」 とか「好きな格好で遊びたいだけ」と言ってる方も、そう言いながらもどこかで「よりリアルに」と言うことは考えているんじゃないかと思うんですよね。
だから軍装品で実物探したり、良いレプリカ探したり、徽章だけでも実物、とか考えるのではないでしょうか。
できるならすべて実物で装備一式揃えて、更に欲を言えば同じ装備(同じ時代、国、組織、部隊)で集まって写真撮りたい、と考えてる方も多いと思います。

まぁ理想はそうなんですが、人それぞれ事情もあってなかなか全部揃えてとはいかない、と言う方も多いでしょう。





私どもの活動していますリエナクトメントでは、基本的にレプリカ装備、被服を推奨しています。
たいていの場合、実物は実物と言っても生産から70年以上が経過しており、本来の性能、強度等が保たれていない場合があるからです。

(私の考える)リエナクトは、当時の兵士達の状況を追体験することが目的である、と前回書きましたがその通りで、決してリエナクトは「実物装備自慢会」ではないと考えます。

ただし、我々も実物を使用している装備、機材ももちろんあります。
そのほとんどはレプリカが存在しない(あまりにかけ離れた見かけの物を含みます)、もしくは70年の経年劣化した実物以下の強度しかないと言う物です。
これは、まぁ仕方の無い事で、それ以上理由を説明する必要はないでしょう。
ただ、これらの多くは部隊機材がほとんどであり、個人装備、被服に関しては海外製を含めればほぼレプリカだけで揃える事が可能です。これはWW2参戦国すべて、というわけではないですが日本陸軍、ドイツ陸軍、アメリカ陸軍などの主要な陸軍歩兵については同様とかんがえます。




この写真は2012年12月にヴィクトリーショーで行った展示で、アメリカ陸軍で行われるインスペクションと呼ばれる兵士の装備点検を再現したものです。
2名1組で個人装備品をすべて並べて指揮官の点検を受けるものですが、向かって左側をすべて実物、右側をレプリカ装備(一部再生品含む)で展示しています。

部隊機材は置いておいて、個人装具に関してはほぼレプリカで揃える事が可能であることがお分かりいただける一例かと思います。
海外製のレプリカについても、海外サイトに直接通販は敷居が高いと思われる方も多いでしょう(私もたいてい友人にお願いしてますがw)
各種ミリタリーショーやイベントで出店されている業者には、これら海外製レプリカを輸入し、販売しているところが数多くあります。 もちろん業者さんも商売ですがら直接買うよりは若干の値段の上乗せはあるでしょう。
しかし、輸入しても売れなかったり、そもそも輸入してみるまで出来栄えが不明だったりのリスクを考えると、多くの業者は充分妥当な値段で販売しているかと思います。

まぁ個人装備に関して脱線しましたが、今回の主題はそこではありませんw
ある程度、個人装備が揃い、さらにリアルに見える方法を模索している方への偉そうなアドバイス、と言うのが今回のテーマです。
あくまで個人的な意見ですので、これ全部やってないと仲間に入れないとか、批判する、とかではないですよ?w




・髪型
以前から多くの方が同じ主張をしてきたことかと思います。
当時の兵士らしい髪型、と言うものは出来の良いレプリカ軍服や実物徽章なんかよりもはるかにリアルさを増す要素です。
実物徽章なんてモノによっては5m離れれば区別の付かないレプリカが安価であったりしますが、あり得ない長髪などは100mの距離でも識別できる事がありますw
日本軍だから坊主頭にしないと、とかドイツ軍だったら2ブロック苅上げでないと、とまでは申しません(理想は、その髪型ですが社会生活などに影響を及ぼす場合もあるでしょうから)。
襟足を短くし、耳に髪が被らないようにする。
それだけで、あなたの軍服や軍帽はぐっと引き立つでしょうww
ちなみに、前線において兵士は常に散髪できるわけではありません。
理想を言えば、リエナクトで使用する想定日から作戦開始前の準備期間を考慮した日に散髪を済ませておけば良い長さになることでしょう。




・眼鏡
昨今、眼鏡っこさんが大変多いこの世界でございますが、現代の眼鏡の多くは当時には無かったデザインをしており、軍服着用時に非常に目立ちます。
いわばWW2時のドイツ兵がMP-5を持っているようなものです。←サバゲではもちろん自由ですが
当時の実物官給品眼鏡、というとなかなか金額的にも大きくなってきますが、たとえば骨董市などで古い眼鏡(デザインは良く見た方が良いと思います)が意外に安価で売られていたりします。
年数回のリエナクトメントでしか滅多に使わない、というのであればいっそ、レンズも一番安い物にすればそれほど高価にはならないかと思います。

逆に当時の眼鏡を復刻で作っているようなお店でキチンと作ってもらい、普段から使用するのも良いと思います。
当時、当たり前だったデザインは、現代では個性的な、ちょっとカッコ良い眼鏡になるのではないでしょうか?

見た目、と言うことであればコンタクトレンズも良いと思います。
現代に比較すると眼鏡を着用している人の割合は非常に低かった時代ですので。
ただ、私の思う「リエナクトの本質」としてはちょっとズレてしまうのが難点です。
そういった意味では、私はWW2時代の眼鏡を作る場合、ガラスレンズを推奨しています。
眼鏡っこさんはご存知と思いますが、ガラスレンズとプラスティックレンズでは重さや扱いが変わりますね。
そういった日常を追求するのがリエナクトと考えています。




・野戦服、装備の「時代付け」
よく聞く「時代付け」 ですが、私はこれはあまり推奨していません。
まぁ国、軍、年代、戦線にもよりますが軍隊では定期的に被服の交換が行われます。
交換時、再支給品にあたる場合ももちろんありますが多くは新品の軍服を支給されます。
特に戦闘後や大きな作戦前には装備被服などの更新が行われる事が多いでしょう。
なので「前線で新品を着てる兵士」と言うのは決して変ではない、と言うのが私の考えです。
そりゃまぁ、南方戦線で補給の途絶えた日本軍や、東部戦線でエライ目にあってるドイツ軍に新品の軍服はあまり居ないかもしれませんが、そい言った状況を再現しようとすると、軍服装備の時代付けだけでなく、もっと色々な所に大変な負荷をかける必要が出てくるかと思いますw

同じ「時代付け」をするならば、軍服や装備だけ埋めたり洗濯繰り返したりせず、自身が身に付けた状況下で負荷を与えてやるのが良いと考えます。
良い想定で状況を繰り返すと、軍服も良いくたびれ方をしますし、それを着る自身も良い着こなしができるようになるでしょう。




・腕時計
WW2当時、国にもよりますが腕時計はそこそこ高価ですが、それなりに普及しているものだったと思います。
なので、私物の腕時計は多くの国の兵士で「持っていても、いなくてもok」なアイテムと考えます。
当時はほとんどがスモールセコンド(小さな秒針盤が中央下方に付いている)で、アメリカではスクエア型が主流でした。
なので、ぶっちゃけて言いますと「良い雰囲気の時計」があるなら着用ok、無いなら着用しないのが良い、と言うことです。
時計が無いと不便ですね。 不便ですが時間を知る方法はあります。
それは時計を持っている人に時間を聞けば良いのですw

「時計を持っている人」 と書きましたが、私物の時計もですが軍隊には官給品の時計があります。
もちろん様々なタイプがあるのですが、ここではリエナクトについて一般的な歩兵部隊に関して。
官給品の時計というのはその通り、軍から支給されるものですが個人に貸し出される物ではなく部隊で管理するのが普通でしょう。
着用するのは個人ではなく、役職です。
時計が必要とする役職に付く者だけが官給品の時計の着用が自然ではないでしょうか。
仮に2等兵であっても、時間管理が必要な係りの場合、着用することもあったかもしれません。
まぁ前線ではあまり無いでしょうが。



・特殊な被服、装備
よく話題に上がる「あの写真で身に着けてるアレ」 というやつですね。
何度も書いてますが、軍隊ではおよそすべての事柄に理由と目的、そして命令があります。
通常、歩兵の持ち物ではない物などを身に着けてる場合、それは何らかの理由がある場合がほとんどです。
単純にカッコ良いから、では見る人が見れば「とてもカッコ悪い」になりますw
当時の写真などから真似て身につける場合、その写真はいつの、どの戦線で撮影され、どういった状況だったのか、なぜそれが必要なのか、どういった経緯で支給されたのか、持ってる人物の役割は何なのかと言ったことを考察すれば、より深い再現に繋がるのではないか? と思います。






・諸動作
これは、極めて重要な要素であると考えています。
たとえば小銃の持ち方、構え方、走り方、伏せ方などなど。
各国、組織、時代によってそれぞれの特性があります。
確かに戦闘状況においてはすべて訓練通りとはいかず、規定に合わない動作をする場合は多くあるでしょう。
しかし、それもまた訓練を受けた上でのモデファイであり、決して個人が勝手にやりやすく行っているものではありません。
これらの諸動作は、よりリアルに見せる最も「安い」方法です。
一定のインターネット環境や、ちょっと詳しい知人が居れば、その為に何も購入することなく手に入れる事ができ、更にどこまでも向上させる事が可能なのです。

まだまだ色々書きたいこともありますが、今回はこの辺でw

















  


Posted by 先任  at 21:55Comments(0)リエナクトメントについて

2015年05月24日

リエナクトメントについて。2015年版(笑)


あらためて、リエナクトメント(reenactment)について思ってる事を書いてみます。
もちろん、これが正しいと主張するものでも他者に押し付けるものでもないですよ。
自分や自分と一緒に活動する方の中での共通認識として持っておきたいと言うものです。

私の趣味はリエナクトメントです。
そう公言しているが、実は正確ではないです。
なぜならば私にとってリエナクトメントとは目的ではなく、手段だからです。

リエナクトメントとは再演である。
と言う言葉の定義はそう変わらないと考えますが、問題なのは「何を再演するのか」と言う点ではないか? と思います。
たいていのリエナクトメントを紹介している所には「当時の兵士の再現」等とかが書かれていますが、では当時の兵士って? となるのが普通ではないかと思います。

私はリエナクトメントとは「再現された状況の体験に必要な手段」であると考えています。

軍服や装備を身に付け、と言うのは誰でも想像し易いと思いますが、果たしてそれだけで再演なのか? と考えると私はちょっと違うと思います。

軍隊はすべからく理由と目的、そして命令が無ければ動かないと言うのは常識でしょうが、それは1兵士であろうとも同じであると考えます。
なんらかの理由、目的、命令があってその軍服を着、装備を身につけている。
つまり、ある一定の姿格好をするならば、それが行われていた状況をシミュレートし、付随する部隊の想定等を行う必要があるでしょう。
でなければ、どこかでちぐはぐな部分が出てきて当然です。

この事は、別にリエナクトメントの難易度を挙げて簡単にできなくさせよう、楽しみを奪おうと言う話ではなく、むしろその逆です。

以前から書いたり言ったりしてるように、不必要な物は、おかしな代用品を使うより無い方が良いと主張しています。

ある一定のシチュエーションを再現したいと考え、それに必要な物が揃っているならば問題は無いと思います。

しかし、それに必要な物が足りない場合。それは想定を考え、自分の持っているもので可能な状況を設定し直せば良いのではないでしょうか?

もちろんこれは、都合良く状況設定を変えると言う意味ではありません。
自分の装備、持ち物、イベントの都合の中で再現可能な状況を実際におあったであろう状況から選んで設定すると言う意味です。

何故都合良く変えないのか?
その理由は2つ。
1つは再現でなくなること。そしてもう1つは、軍隊の不条理さを体験するためです。
何事も自分の予想の範疇で、都合良く進まないのが軍隊です。

「不便を楽しもう」

不便に慣れ、それが不便と思わなくなってきた時。
レーションに慣れ、その単調な味に飽きた時。
軍服に飽き、装備を身に付けるのも嫌になりはじめた時。
本当にリエナクトメント(再現の体験)が始まるでしょう。

こう書くと、なんだか嫌な事ばかり、と思われるかもしれませんが。。。そりゃそーです。 軍隊が楽しいばかりの所なわけないですから。
むしろ嫌な事、理不尽、不条理、不潔、不快、面倒その他が連隊規模で徒党を組んでるのが軍隊です。

軍隊なんて、一生近寄りたくもない、と考えるのが普通。
と言うことは、これを読んでる多くの方は既に普通ではないわけですね(笑)

まぁ、軍隊の面倒な所は置いておいて面倒臭くない格好良い部分だけ真似して遊ぼう、と言う方も否定はしません。
余暇の遊びにケチはつけませんし、ドライブが好きな人すべてがレースに出なければ行けないなんて事は無いのです。


ただ。

戦争は実際に起こった事柄であり、真似をする兵士達は(たとえ抽象的な物であっても)実在した人達です。

私が行っているリエナクトメントでの辛さ、厳しさ、面倒くささその他の体感など、実際に戦地で過ごした方々とは比べるのも失礼でしょう。
しかし、それを理解するにもやってみなくてはわかりません。

バルジの戦いの寒さは、当時の被服装備で外で過ごした所で日本の冬では足りないかもしれませんが、暖房の効いた部屋で本を読むよりは「より、理解する」事ができると考えます。

彼らが戦地で何を感じ、何を考え、何を願ったか。
それを知るのにリエナクトメントだけではもちろん不十分なのは当たり前ですが、その断片だけでも体験できる趣味が、リエナクトメントと考えています。

○○軍の被服装備の研究、と言う趣味の方も良く見かけます。
私もやっております。
WW2期のアメリカ陸軍第100歩兵大隊(日系部隊)の被服装備の研究です。
私は大学にも行ってませんので、「研究」と言うものを理解してないかもしれません。
夏休みの自由研究、程度でしか知りません。
なので、その手法に当てはめてみます。

夏休みの自由研究をするにあたって行った項目はテーマの選択、構成の作成、資料調査、実験、まとめ。と言った所でしょうか。

テーマは書いた通り。
構成は今、ここで書いてる(笑)
資料調査は一次資料、本、写真、証言と言った所。
そして実験と実証がリエナクトメントになります。
実験の結果は、体験と経験として参加者の身体に刻まれていきます。
その結果を元に、それ以降はより正確に近くなった実験ができるわけですね。

研究、と称するからにはいつか研究成果を発表しなければ、と思いますがまぁ本にするような事はないので、このブログの記事とFacebookが発表だと思って下さい(笑)


もちろん私も偉そうに書いていても、当初からこのような考えを持っていたわけではありません。

初めてリエナクトメントと言う言葉に触れて15年程度。
難儀なおっさんに引きずり回されて、様々なイベントに参加して体験し、多くの方とお話をし、考え方の交流を重ねた、その上での1つの解答です。
このリエナクトメントに対する考えを持つようになって、私は趣味を趣味としてどんな場であっても堂々と言えるようになりました。
例え実際に戦地へ行った方に対しても。
お叱りを受ける事もありますし、残念ながら気分を害される方も居るでしょう。
喜んで下さる方が多い、と知ったのはハワイに初めて行った時でした。

これらの活動を通じて、一番言える事は「戦争はあかんなぁ」と言う事ですよ、えぇ。

なんであかんか?

それを身を持って体感するために、リエナクトメントはあるのだと思います。

以上、取り留めもなく書きました。
乱文すみません。
最後まで読んで下さって感謝します。

我々BCo/100Bnは共に活動する方を随時募集しております。
以前にも書きましたが、BCoはチームではありません。
イベントごとに、その時の規定に従い中隊の一員である自覚を持って参加してくれた方、それがBCoです。
その次のイベントではドイツ側行くわ、なんて人も普通に居ます(ウチの代表者ですが)


"Welcome! Anyone who wanted to fight" 「戦う気があるなら、誰でもウェルカム!」
※日系人部隊である第100大隊を隷下に迎えるにあたって、第34歩兵師団長 チャールズ・ライダー少将が言ったとされる言葉です。
これをリエナクトメント・グループ「BCo/100bn」の部隊モットーとしています。













  

Posted by 先任  at 05:34Comments(0)リエナクトメントについて

2013年11月23日

リエナクトメント2013年 とりあえずのまとめ。



もうすぐ年の瀬。
今年1年も色んな事がありました。








http://kfir.militaryblog.jp/tag%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%BB%8D
恒例となったBCo新年会も新しいメンバーを加え、更に色々な体験をする事ができました。
来年も実施予定です。
装備の規定は前回とほぼ同じになります。
想定については考え中。








http://kfir.militaryblog.jp/tag%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%8F%E6%A1%9C
アロハ桜に関して、現時点でわかっている事をまとめてみました。
完全に、とはいきませんが(そりゃそーだ) 現時点でネットにアップされている中では最も詳しい記述にはなったと思います。
更に調査を進めたいものです。






日本陸軍の所作についての教練会を実施。
色々と勉強になりました。








http://kfir.militaryblog.jp/tag%E6%B2%96%E7%B8%84%E6%88%A6
HGG10 沖縄戦で、日本陸軍の本格的なリエナクトメントに参加できました。
参加者の皆様のご協力もあって、大変良い内容になったと思います。


その他、様々な活動やイベントを開催したり参加したりしてきましたが、発展はあったのでしょうか?
我々の部隊としては確実にあったと思います。
もちろん、まだまだ間違いも多く、妥協点もありますが少しでも減らす努力はできたのではないか、と考えています。

At the Frontのfacebookより。


Please take a moment this afternoon to reflect upon why many of you are involved in this hobby. All jokes, unit banter and uniform critiquing aside - war is not a joke. It is a filthy, disgusting, and often brutal game where the only "winners" are whomever is left standing after the smoke clears. Far too many young men (and women, too) did not go home to their families. We spend single weekends or afternoons playing war and return home "tired and dirty." Plenty of these kids (and I say that endearingly) spent months living in the mud and their own filth, marching hundreds of miles, watching their friends die and sometimes doing the killing themselves. As reenactors you should strive to be the very best that you can possibly in whatever your impression is. If not for yourself, for them. Learn what you do, live it, own it! We do our very best to provide the best and most authentic uniforms and equipment possible. We thank you for your business, and we're proud to provide it for you.


この趣味に関与している皆様、今日の午後はその理由を振り返って見てください。
戦争、そして軍服は冗談ではないのです。
砲撃の後、残された汚れた汚い物が唯一の勝利です。
そして、それは残忍なゲームであり、多くの男性(女性も含む)が家族のもとへ帰りませんでした。
我々は、戦争が産んだ物、数百マイルを行軍し、泥や汚物の中で生活し、時には生命を投げうるような行為の後に帰国して失った友人を思い、疲れと汚れから癒やすために1人で午後を過ごした「子ども達」へ親しみを込めたい。
リエナクターとして、あなたはその最善を尽くし、その印象を高める努力を怠ってはならない。
自分の為、そして彼らのため。
あなたは生きる上で何を所有すべきか、何を学ぶべきか。

我々は、可能な限りの最良の被服、装備を提供するために最善を尽くします。
我々は、ビジネスとしてはあなた方に感謝し、そして提供できる事を誇りに思います。




訳は多少意訳しています。
間違いがあるかもしれません。

来年も更なる努力を重ねていきたいものです。

  

Posted by 先任  at 14:14Comments(0)リエナクトメントについて

2012年12月22日

BCo/100Bn 10周年



正確にはSfc.Nakanishi氏が始めたのはもっと前ですが、ホームページの立ち上げと、私が参加して10周年なので10周年と言い切ってみました(w

思えば、1度目のインド洋派遣(2次隊)から帰国し、日本軍装備を充実させた後で予算が余ったのを良い事にZekeと「アメリカ軍始めっぺ」と言ったのがきっかけ。
何度か書いたりお話したりしていますが、元々は「日本軍の敵役」として始めたWW2アメリカ軍。
まさか10年後にこんな事になってしまうとは。。。。

そういえば、先日の職場の宴会で転勤してこられた方から「舞鶴奇行師団の先任さんですよね?」と聞かれてビビッた(w

Vショーでも「ぱわちょの先任さんですよね?」と聞かれてビビッたばかりやったのに(w


今回の展示にも合わせて、10周年の記念を製作してみました。
当初はムービーにするつもりでしたが、テキストが膨大になったのでスライドショーに変更。

音楽は先日のハワイで教わった「One PukaPuka song」をマイミクでもあるH/MIX GALLERY様(パシフロのBGMも提供していただいてます)にアレンジしていただき、使用しました。

まぁ身内向けなので、それ以外は面白くもなんとも無いと思いますが(w
ヴィクトリーショーで上映していた物と同じです。



これまでの参加者 クレジット

1988 Ssg.Nakanishi Enlisted
Pvt.Abe Enlisted

1992 Pfc.Hayashi Enlisted
Pfc.Kohara Enlisted

1993 Pfc.Motobayashi Enlisted
1998 Pvt.Tushima Enlisted

Mar.2002 Pvt.Nishimura Enlisted
Pvt.Yonemitu Enlisted

Dec.2002 Sfc.Koda  Enlisted
  Sgt.Mikami  Enlisted

Nov.2003 Pvt.Nakamura Enlisted

Jan.2005 Cpl.Nakajima Enlisted
   Pvt.Konishi Enlisted
  Pvt.Ito(N) Enlisted

Mar.2005 T4.Wada Enlisted

Aug.2007 Pfc.Fujitani Enlisted

Mar.2008 Cpl.Kobayashi Enlisted

Jan.2010 Sgt.Ogawa Enlisted
Pfc.Turumi Enlisted
Pvt.Ito(Y) Enlisted

Dec.2010 Cpt.Roger Enlisted
Pfc.Nakatani Enlisted
Pvt.Onozawa Enlisted
T4.Hayashi Enlisted

Aug.2011 Pvt.Inuzuka Enlisted
Pvt.Goto Enlisted
Pvt.Abe Reentry



これまでの参加イベント クレジット

Oct.2001 Campaign "HSW"
in Kyoto


Mar.2002 Campaign "his-suva2002"
in Kanazawa


Apr.2003 Campaign "Zipang2003"
in Kanazawa

jun.2003 Campaign "Carentan1944"
in motosu

Nov.2003 Campaign "WW2 U.S. vs German"
in kyoto


Mar.2004 BCo DayTime Training
in Fukuchiyama

May.2004 Campaign "his-suva2004"
in Kanazawa

Sep.2004 Campaign "his-suva2004-2"
in Kanazawa

Dec.2004 Campaign "WinterFront2004"
in Motosu


Jan.2005 BCo-WinterCamp
in Kyoto

Mar.2005 Campaign "Bizory 1945"
in Motosu

May.2005 BCo-DayTime Training
in Maizuru

Jul.2005 Campaign "PacificWar"
in Motosu

May.2005 Campaign "his-suva2005"
in Kanazawa

Dec.2005 BCo-DayTime Training
in Maizuru


May.2006 Training "MVM 2006"
in shiga

Aug.2006 BCo-Seaside Camp
in Kanazawa

Nov.2006 Campaign "Netherland Oct.1944"
in Motosu


May.2007 Training "MVM 2007"
in shiga

Aug.2007 BCo-Seaside Camp
in Kanazawa

Oct.2007 Campaign "HSW-6"
in Wakayama

Oct.2007 Campaign "Falaise pocket"
in Motosu


Mar.2008 Campaign "HSW-7"
in Wakayama

May.2008 Campaign "Monte Cassino 1944"
in Motosu

May.2008 Campaign "his-suva2008"
in Kanazawa

Aug.2008 Bco-Seaside Camp
in Kanazawa

Oct.2008 Campaign "HSW-8"
in Wakayama


Feb.2009 BCo-WinterCamp
in Mie

Mar.2009 Campaign "HSW-9"
in Wakayama

Jun.2009 BCo-DayTime Training
in Maizuru

Nov.2009 Campaign "WinterFront2009"
in Motosu


Jan.2010 BCo-Winter Camp
in Kanazawa

May.2010 Training "MVM 2010"
in shiga

Aug.2010 Campaign "The PacificFront"
in Wakayama

Sep.2010 BCo-2-mans Camp
in Maizuru

Nov.2010 Campaign "WinterFront2010"
in Motosu

Jan.2011 BCo-Winter Camp
in Maizuru

May.2011 BCo-2-mans Camp
in Maizuru

jun.2011 Campaign "Carentan1944"
in motosu

Aug.2011 Campaign "The PacificFront2"
in Wakayama

Jan.2012 BCo-Winter Camp
in Maizuru

Feb.2012 Campaign "7th-HGG"
in Gotennba

Mar.2012 Campaign "HSW-11"
in Wakayama

Aug.2012 Campaign "The PacificFront3"
in Wakayama

Sep.2012 JointMemorialService 2012.
100th-Bn&442RCT&MIS JapaneseAmericans.
in Punch bowl Honolulu Hawaii

Oct.2012 Campaign "COMBAT-4"
in Gotennba

Nov.2012 Campaign "PHS"
in Saitama

Dec.2012 Exhibiyion 100th introduction
"67th VictoryShow"
in Tokyo  


Posted by 先任  at 10:02Comments(0)リエナクトメントについて

2012年11月17日

第100歩兵大隊と第442連隊戦闘団



ハワイ研修の記事もまだまだありますが、今日は箸休め(w にちょっと書いてみます。


今更書くことでも無いですが、第100大隊と第442連隊は別のものです。

部隊が編成された時期、と言うだけでなく後に合流し、第100大隊が442連隊の第1大隊の位置に配置されてからも「同じ」とは言えないと私は思っています。

・入隊の経緯が違います。 よって、従軍や戦争に対する意識も多くは違ったのでは、と思います。
(このあたりは、これまでの本や動画、実際に100と442のそれぞれのベテランとお話した事からも見えます)
・出身に関しては、第100大隊オリジナルはほぼすべてハワイですが、442連隊も半数がハワイ出身です。
・現在でも、式典で442のベテランが皆かぶっている442のベテランズキャップを100のベテランは使用していません。
・戦場に着いた時期の早さは良く言われますが、それだけではなく年齢、世代、従軍経験共に100の方がずいぶん上です。(442に弟や後輩を持つ)
・ハワイに442クラブと100クラブは別に存在しています(しかも距離も離れてます)

私はSfc.Nakanishi氏の影響もあり、第100大隊により興味を持ち、第100大隊B中隊を中心としたリエナクトをしていますが、人に「442」と言われる事が多いです。

映画や本も、その多くが100大隊ではなく442を扱っており(と、言うか100を描いてる映画は無い?)、強制収用→日系人の名誉回復に物語の中心が置かれている事が多いですね。

ハワイでは強制収用は行われていませんが、100も父親がFBIに逮捕されていたり、また戦後の日系人社会の礎を築いた意味はあると思います。

しかしながら日系人社会の為、と言う意識で戦争に臨んだといわれる442と違い、「御国の為」「義務」としての従軍であったのが100大隊の大筋ではないかと思っています(個人の意識の違いはもちろんあるでしょう)

また、442の一番壮絶な戦闘として言われる「ボージュの森での戦闘」ですが、確かにどの本を見ても壮絶な戦闘であったと思います。
それを経験している100のベテランも「ボージュの戦闘は酷かった」と言っています。
しかし一番辛かった戦場は? と聞かれると、100のベテランは(全員を確認したわけではないですが)「やっぱり、カッシーノだね」 と言われるのです。

もちろんどちらも酷い戦場だった事は間違いないと思いますが、これらの事は100大隊メンバーの意識から来る事なのでは? と思っています。

つまり
・一番辛い戦場はカッシーノ戦だった。 しかし、442の栄誉と言われるボージュの森の戦闘を讃えよう。
・442のボーイズが「頑張った」と言われてる(言ってる)んだ、それに口は挟まない。

と言う意識では? と私は思っています。

もちろん、私は442の功績を否定していませんし(むしろ尊敬していますよ、もちろん)、442連隊も興味があり、良い言葉がみつかりませんが大好きです。
しかし、それ以上に第100歩兵大隊が好きで、敬愛しています。

なので、どうか私達の事は「442」と呼ばずに「100」もしくは「One Puka Puka」と呼んで下さいね♪




でもあれですね。
私達が「100」ではなく「442」と呼ばれた時の気持ち。
それは第100歩兵大隊のベテランが戦後に味わった気持ちの何100分の1かに近いのかもしれません。




















  


Posted by 先任  at 13:00Comments(0)リエナクトメントについて

2012年07月08日

ご紹介



今日は(久しぶりの更新ですが。。。) 他の仲間のブログを紹介したいと思います。
私達のリエナクトメントグループ「Bco/100Bn/442RCT」の代表、指導官であるSfc.Nakanishi氏のブログ「At The Front」です。
http://bco100bn.militaryblog.jp/

こちらでは、二世部隊を中心に装備、日用品の紹介等をしています。
また最新の記事では「リエナクトメント」について、詳しく解説しています。

更新頻度は低いですが(w、是非オススメ致します。



さて。
引越しも終わり、荷物もだいぶ片付いてきました。
まだ肝心の軍装部屋の整理が終わってないのですが。。。。
今月中にはなんとかしたいと思います。

なんとかなったら、写真で紹介したいと思います☆
たいした物は無いですが。。。  

Posted by 先任  at 18:51Comments(0)リエナクトメントについて

2011年07月12日

リエナクトメント



以下、リエナクトだとかリビングヒストリーだとか色々言われてる趣味についての記述  ※長文です。





リエナクトってなんじゃいって話です。
言葉の直接の意味としては「再演する」とかそーゆー意味ですね。
ここでは歴史の再現、特に第二次世界大戦における一般兵士の再現について表しています。
再現と言っても色々ですが、私はその中で「生活」の再現に重点を置いています。
戦場での前線、後方または内地などで従軍した兵士(特に一般歩兵)が、どのような日常を送り、どんな体験をしたのかを追体験すると言うのを目標にしています。






もちろん軍服。。当時支給された被服を着用し、当時の装備(法律上問題のある物、手に入りにくい物、あまりに高価な物等に関してはモデル品などを使用)を身につけ、使用するわけですが、ただ服を着たり装備を身につけるだけではいわゆるコスプレと同じですね。 まぁ元々この趣味が発達していると言われる(実際に見たわけではないのでわかりませんが)欧米では、コスチュームプレイと呼ばれていたそうです。
私はそれに一歩踏み込んで、当時の被服装備を使用しながら更に当時の兵隊の苦労や楽しみ、食事や訓練、戦闘へのプロセスなどを体感する事で少しでも当時に近づけるような内容の活動を行いたいと思っています。





1/1ジオラマとは?
ミリタリーが趣味の方なら、1/35の戦車や歩兵のプラモデルを御存じの方も多いと思います。
私も子供の頃から数多くの戦車や歩兵のプラモデルを作り、ジオラマを作ったり想像の戦場で戦わせてきたわけですが、自分が身につけれる実物、つまり1/1サイズの被服や装備を集めるにつれ、現実のサイズでのジオラマが作りたいと思うようになりました。
置いてある物だけでなく、中に居る人間までもが動き、話し、食事し、寝るジオラマです。
ジオラマ製作においては、最大限余計なものを中に入れないようにすると思います。 わざわざ第二次大戦時のジオラマに1/35サイズのペットボトルを作成して置く方も居られないでしょうが(w
写真を撮るときはもちろん、その中で生活しながらも当時無かったような物を最大限排除したいと思い、活動しています。





私がリエナクトの主として置いている部隊設定が、第二次世界大戦におけるアメリカ陸軍第100大隊です。
詳しい事などは、関連書籍や他サイトなどでも紹介されてますのでここでは簡単な説明だけ。
第100大隊は、第二次世界大戦中にハワイ日系移民の2世で編成された部隊です。
当初は敵対国である日本人と言う事で、前線には送られずにアメリカ本土にて半ば隔離的に訓練をしていたのですが、後にイタリア戦線に送られ第34師団(レッド・ブル)に配属されました。
イタリア戦線においては、カッシーノの戦いなどで34師団の中でも最も活躍した部隊となり、当時の新聞などでも紹介されています。
また34師団所属中の2世兵士は、この頃ヘルメットの前面に師団シンボルである「レッドブル・赤牛」をペイントしていましたが、まさに師団の一員として認められていた証と言えるでしょう。
更に本土移民の日系2世を加えて編成された第442連隊がイタリア戦線に到着し、100大隊はその第1大隊として戦い続ける事になります。





当初は「ジャップ」と呼ばれ、上級指揮官から「必要ない」と言われた日系部隊でしたが、戦闘を重ねるうちにその評価は逆転し、各方面の指揮官から2世部隊を増援で欲しいと言われるまでになりました。
その評価の一端は、全アメリカ陸軍の中でも傑出した勲章の授与数だけでも明らかでしょう。
その後戦線の推移に伴い、34師団から36師団へと転属した442連隊(100大隊含む)は南フランスでも傑出した戦いを見せ、数々の大統領部隊感状を始めとする表彰を受けました。
前面のドイツ軍と、後面の人種差別の二正面に真っ向から戦い、そしてそのどちらにも恥じることのない勝利を示した2世兵士達。
彼らの功績に心から敬意を表しながら、彼らの戦いの歴史を一部ながらでも再現したいと思っています。

                  
 
   


Posted by 先任  at 22:02Comments(0)リエナクトメントについて