2024年02月25日

アロハ桜 植替え作業 実施終了報告。

2024年2月23&24日





2018年に植樹した、新しい「アロハ-Sakura」の植替え作業を実施しました。

苗木を植えて約6年。





大きく元気に育った桜は、今の場所では狭いので、より大きく育るように広い所に植替えました。






植替えの作業は、植樹の時からお世話になっている中村造園さんと、日系アメリカ人兵士のReenactmentを行っているグループ「BCo/100Bn」、その他協力者によって実施しました。
初日はあいにくの雨でしたが、2日目は天気もよく気持ちよく作業ができました。








お昼ご飯には「スパム-Musubi(おにぎり)」と、きゃべつとタマネギのブイヨンスープを食べました。

無事に作業は終わりました。




もう、小さな蕾が枝に出来ています。



そして、オリジナルの「アロハ-Sakura」もまた、小さな蕾をつけていました。
春には綺麗な桜の花を咲かせる事でしょう。







4月には「Hanami-party」をしたいと思います。
ご協力下さったすべての方に感謝します。

※作業及び1950年頃の進駐軍MIS(アメリカ陸軍情報部)の再現軍装について、許可を得て実施しています。

アロハ桜についてはこちらをご覧下さい。























  


2023年10月21日

2023年4月29日 第102回ヴィクトリーショー展示



すいぶんと間が開いてしまいました。。。
2023年4月29日に東京浜松町、都立産業貿易センターにて開催されました「第102回ヴィクトリーショー」にて60mm迫撃砲をテーマとした展示を行いました。













展示は実物の迫撃砲(加工され射撃できなくされたもの)の他、各種弾薬、それらの運搬装備等を中心として体系的に表示し、トルソーでは迫撃砲班員の服装、装備を展示いたしました。







また、パネルを使用してその開発経緯から実際の運用、また操法等を視覚的に判りやすくを心がけて展示。
さらに、同年3月に実施しました、迫撃砲班の再現の様子もパネルにてご紹介いたしました。





リエナクトメントにおいては「物」も大切ですが、運用に関しても同様以上に大事であると考えています。
当時の写真を見て知る、FM(フィールドマニュアル)を見て操法を知る、また「物」を見て実態を知る、そして実際に野外で取り扱ってみる事でその体験から様々な事を知る事ができます。
これらを総合的に行う事で、より当時に可能な限り近付いて知る事ができます。
それがリエナクトの醍醐味かなと、私は思っています。

お知らせ1


写真展「アロハの桜2」紡ぐ者達
大阪/中津、イロリムラ」にて
2023年10月18日から23日まで開催中です。





植樹祭より5年。
過ぎ去る四季の中、日々成長していく新アロハの桜と、それを見守る人々をテーマにした写真展です。



お知らせ2
BCo/100Bn 第1小隊は2024年に新年会を実施します。
日時 2024年1月6~7日にかけて
場所 京都府某所(参加者には詳細をお知らせいたします)
参加費 3000円(予定)
想定 1944年1月 イタリア戦線 マジョ高地群
    第34師団第133連隊第100歩兵大隊B中隊
被服・装備

※ 実物、複製品、代用品の使用可。
  ・複製品については極端に形状、素材が違っていたり色が違っていなければ使用可能。
   判断が付かない場合は問い合わせ下さい。
  ・代用品についても複製品に準じます。
※ 被服、装備はすべて「推奨ではなく、必須」です。 無い場合、忘れた場合は参加できません。

  ・被服
   ODフィールドジャケット(M41ジャケット)※34師団章縫付け
   もしくはウィンタースコンバットジャケット(タンカース) ※34師団章縫付け
   
   ウールパンツ
   ウィンタースコンバットトラウザーズ重ね着可

   ウールシャツ
   M43サービスシューズ
   レギンス
   オーバーシューズ
 
   ニットキャップ(形状、色が著しく違う複製品に注意)
   ウールグラブ若しくはレザーパームグローブ

   マフラー(色が著しくおかしくしくなければ可、毛布切断マフラー可)
   防寒下着上下(ウール50、コットン50混紡の物)
   
   ウールセーター(5ボタン、スリーブレスどちらも可)
   ウールオーバーコート(ウィンタースコンバットジャケット着用時は不可)
   レインコート

  ・装備 ※装備位置
   ハバーザック
   Tボーンショベル ※ハバーサック
   M1923カートリッジベルト
   水筒 ※ベルト右腰後方
   包帯ポーチ ※ベルト左腰
   銃剣     ※ベルト左腰後方またはハバーサック
   ガスマスクバック(ライトウェイト)

   M1ヘルメット ※34師団章をペイント
  (プラスチックヘルメット不可、ヘルメットネットはラージメッシュのみ可)
  毛布切断垂布可
   ハーフテント(OD、カーキ共に可、カーキ推奨)
   ウールブランケット×2

  ・使用可能火器
   M1ライフル
   BAR、機関銃等要相談


これらの装備類は原則、自弁でご用意いただきますが、「どうしても○○だけ用意が難しい」等の場合、余剰品のレンタルもしくは販売できる場合もあります。
ご相談下さい。

階級(役職)
  ・事前に指名

1Sq/1pt/Bco/100bn

・Sgt.
・Cpl.
・Pfc.
・Pfc.
・Pfc.
・Pfc.
・Pvt.(BAR-GUNNER)
・Pvt.(BAR-ASSISTANT)
・Pvt.(BAR-AMONITION)
・Pvt.
・Pvt.
・Pvt.

  
記録員

※基本的にPvt 兵のみの募集です。

給食
  ・1日目昼食 Kレーション
  ・1日目夕食 Kレーション
  ・2日目朝食 Kレーション
  ・2日目昼食 B レーション
   

細部、規定については皆様のご意見、希望を反映しつつ変更、追加する可能性があります。
参加希望調査をしますので、希望される方は此方へのコメントかメッセージ、Twitter等でお知らせ下さい

質問・疑問については遠慮なく書き込みをお願いします。

※冬季、山間部での野営であり、装備規定に満たない方の参加はできません。
※あくまで有志による私的キャンプです。事故、怪我等に関しては参加者個人の自己責任に帰するものとします。
  


2023年08月16日

2023年7月 第103回ヴィクトリーショー展示

報告が遅くなりましたが、2023年7月30日に第103回ヴィクトリーショーが東京浜松町の都立産業貿易館にて開催されました。

私どもBCo/100Bnは今回は「関西ヒストリカルイベント」が9月に開催しますリエナクトメンjント「パシフィックフロント1942の展示協力をいたしました。



第二次大戦初期にけるアメリカ陸軍の夏季、熱帯における軍装です。






その他、古鷹屋様、竹の会様の協力と併せてイベントレギュレーションに沿った日本陸軍とアメリカ陸軍の被服装備について展示いたしました。










こちらは日本陸軍に関する展示です。
レギュレーションやイベントの詳細は関西ヒストリカルイベントのWebサイトをご確認下さい。









こちらはアメリカ陸軍に関する展示です。
レギュレーションやイベントの詳細は関西ヒストリカルイベントのWebサイトをご確認下さい。

「パシフィックフロント1942」はBCo全面協力により、9月16-17日に群馬県伊香保で開催されますリエナクトメントです。
これまで多く開催されてきたエアソフトガンによる「撃合い」は行わず、軍隊、歩兵の行動に主眼を置いて実施いたします。
ご興味がある方は、是非Webサイトをご覧下さい。








  


2023年06月03日

MVG2023 in ASAMA WW2アメリカ陸軍機関銃陣地

4年ぶりに日本最大の野外ミリタリーイベント「MVG2023」に参加してきました。

BCoとしての参加規程、並びに今回構築した機関銃陣地については前回の記事をご参照下さい。



今回の想定は1944年6月のイタリア戦線 ヴェルベデーレ近郊
部隊は1stMGpt/DCo/及びWpPt/BCo/100Bn/442RCTです。






完全なリエナクトメントではなく、野外展示を目的としM-1917水冷機関銃(D中隊第1機関銃小隊第1機関銃セクション第1機関銃分隊)と、M-1919A4機関銃(B中隊火器小隊機関銃セクション第1機関銃分隊)で実施いたしました。



開会式は水冷機関銃班の完全装備で整列。








宿営は他参加者との交流も目的として、大天幕(M-1934ピラミダルテント)による管理野営としました。
昼間は構築でほとんど留守にしていましたが、夜間は本当に多くの方々にご来訪いただき、楽しい時間を過ごす事ができました。また様々な差し入れもいただき、感謝いたします。

なお、食事については10in1レーション及びKレーションで期間中の4食を支給しました。







初日昼食 10in1レーションのPartialDinner。








初日夕食 10in1レーション Supper。












2日目朝食 10in1レーション BreakFirst





今回初めて10in1レーション用のベーコン缶とほうれん草缶を作りました。
ベーコン缶の再現度はかなりのものだったと自負いたしますw
ほうれん草缶は、出来上がりでかなり分量が圧縮されて少なくなったので次回への課題とします。
前日のPartialレーションに入っていた粉末ブイヨンスープを水で溶いて「ショウユ」も作ってみました。
これは実際に当時の日系兵士も戦場でやっていたという証言があります。
缶詰ほうれん草にかけて、美味しくいただきました。








2日目 昼食 Kレーション。
この5月、初頭にHGG、中旬んに二次さば、下旬にMVGと隔週でイベントに参加してきましたが、隔週ごとの1ヶ月に3回(6食)Kレーションと言うのもなかなかに得難い経験でした。
(作るのも食うのも飽きた!ww)




陣地構築は、場所の選定に続き経始から。
メジャー等を持ち歩いてはいませんので、目安になる物をなんでも利用して掘る長さ、幅を確認します。






地表を雑草の根ごと起こし、脇に避けて積み上げておきます。
これは、構築後に擬装に利用できます。








あとはひたすら掘ります。
今回構築する機関銃陣地は、壕内で立ったまま射撃ができる穴が必要で、かなりの深さ(約1.3m)が必要です。
また機関銃を設置する台座も、三脚の高さを考慮し、地表から下げつつ射撃可能な深さに調整します。
全体的にはコの字型となり、射手の他弾薬手や指揮者が入って戦闘可能なように構築します。
※作業に忙しく、構築中の写真があまりありません。。。
















M-1919A4機関銃陣地













M-1917機関銃陣地









完成後は訪れた見学者を案内したり、実際に壕に入って体験していただいたり。
通りすがりのドイツ軍車両を射撃(爆竹による)したりしていました。

MVGは二次戦だけでなく、様々な時代、陣営の皆様が参加されています。
今回、ご紹介する写真などがなく、また一部だけですが以下のような方々の参加がありました。
・1970年代スイス軍 ・WW2頃?フィンランド軍 ・ノモンハン事変ソビエト赤軍vs日本陸軍
・昭和自衛隊 ・1980年代アメリカ陸軍 ・1950年アメリカ海兵隊 ・2010年頃、米軍指揮所天幕 ・WW2ドイツ軍通信所
2000年代?ドイツ連邦軍、1970年代?東ドイツ軍 etcetc・・・
※済みません、自分達の事に忙しく、今回は会場をほとんど回れませんでした。。

またMVGの目玉である車両郡も、各時代のJEEPや、ドイツ軍のシュビムワーゲン、キューベルワーゲン、各国サイドカー、フルスクラッチのドイツ連邦軍ヴィーゼル装甲車、アメリカ軍M-113装甲車、ドイツIII号戦車、WLAなどなど
それらが会場内を走り回る姿は素晴らしい光景でした。
ショップさんも主催であるサムズミリタリ屋様を始め、PKミリタリア様、リエナクターギア様、赤城兵団様などが軒を連ねて出店。 Vショー等では持ち込めない大型の商品が置いてあったりも。

Twitterをされてる方は是非 #MVG2023 のハッシュタグでご検索下さい。
本当に楽しいイベントの様子が伝わるかと思います。

本当に何度も書きますが、会場のロケーションは最高です。
また土質が火山灰の為、びっくりするくらい掘りやすく、慣れてない方でも比較的容易に掩体が掘れます。
このイベントは今後更に定番として発展していって欲しいと思いますので、是非皆さんも参加してみて下さい。
見学や撮影だけの方も多く居られますので、軍装を持ってない方でも参加は可能ですよ。
我々も来年を目指して準備していきたいと思います。


・・・まだHGGのレポートとVショーのレポート書いてない。。。w



  


Posted by 先任  at 03:25Comments(0)イベント参加レポート

2023年04月14日

第101回ヴィクトリーショー 通信機材展示

2023年1月28日、29日 サムズミリタリ屋様主催による国内最大のミリタリーショー「第101回ヴィクトリーショー」が東京都港区浜松町の都立産業貿易センター浜松町館の4階、5階にて開催されました。



BCo/100Bnは4階中央にてWW2アメリカ陸軍通信機材に関する展示を実施致しました。

以下、展示した機材についてご紹介いたします。



TELEPHONE EE-8B & HAND SET TS-9
TELEPHONE TP-9 & HAND SET TS-9
TELEGRAPH TG-5 & HEAD SET HS-20
BATTERIES BA-30

REEL EQUIPMENT CE-11
WIRE SPOOL DR-8 & STRAPS ST-34&35 RL-39
HAND SET TS-10 & STRAP ST-33


TOOL EQUIPMENT TE-33
BELT CASE CS-34
ELECTRICIAN’s POKET KNIFE TL-29 & PRIERS TL-13

TOOL EQUIPMENT TE-5
SCISSORS & CUTING PRIERS & ELECTRICIAN’s POKET KNIFE TL-29
SCREWDRIVER & RULER


有線電話とその構成品。
また電鍵や電話線のリール及びその携行用付属品等を全て実物で展示いたしました。







有線電話通信で必須となる、電話線の補修に必要なスキルを実演展示いたしました。
大変「地味」な実演でしたが、いかがでしたでしょうか。




有線電話は実際に来場された見学者に使用していただき、その感度や音声、使用方法を体験していただきました。






SWITCHBOARD BD-71
CHEST SET TD-1 & HEADSET HS-19
BATTERIES BA-30

電話交換機。
6回線まで接続可能で、上記のCE-11やEE-8を接続できます。
作動はBA-30(BATTERY Single-1 = 単一電池)が必要です。



 
SCR-609(BC-659) & MICROPHONE T-17 & HEAD SET HS-30
CASE CS-137

SCR-300(BC-1000) & HAND SET TS-15

LOUDSPEAKER LS-7
MICROPHONE T-45

SCR-536(BC-611)
BATTERY ADAPTER FT-50
BATTERY BA-38

歩兵中隊以下で使用された無線機3種類です。

SCR-609/610無線システム(BC-659送受信機)は第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が使用した無線機で、バッテリー使用の据置型がSCR-609、車両電源使用の車載型がSCR-610とされており陸軍の歩兵及び砲兵隊の全ての車両での使用が可能でした。
元々砲兵隊で使用した他、歩兵中隊以上や陸軍航空隊でも使用されています。
 スピーカーが内蔵されている他、ハンドセット、ヘッドセット、スピーカー等も差込みプラグ式で各種のものが使用可能でした。
REMOTE CONTROL UNIT RM-29を使用する事で有線電話回線と接続する事も可能です。


SCR-300無線システム(BC-1000送受信機)は第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が使用した携帯無線機で、兵士1人が背中に背負って行動可能な点から「ウォーキートーキー」と呼ばれました。
下半分がバッテリー、上半分が無線機で上下連結して使用しシンプルながらもスケルチ回路、自動周波数制御回路、水晶制御校正回路を持ち、40chの切り替えが可能。
またハンドセット、ヘッドセット、スピーカー等も差込みプラグ式で各種のものが使用可能でした。

SCR-536無線システム(BC-611送受信機)は、第二次世界大戦においてアメリカ軍によって使用された携帯無線機で、当時最も小型の無線機であり、通称「ハンディトーキー」と呼ばれていました。
堅牢な防水防塵ケースに収納され、充分な強度がありました。
操作はアンテナを引き出すと電源が入り、収納すると電源切。
チャンネルの変更は発振水晶を交換する仕組みで送話ボタンを押すと送信という、大変シンプルな設計。
音量は大変小さく、受話器に耳を当てていないとほとんど聞こえません。




その他の機材等。
特に伝書鳩の輸送ベストは人気でしたねw

PIGEON VEST PG-106/CB
 
FLASH LIGHT TL-122B

HOLDER M-167A

MESSAGE BOOK M-210

TAPE TL-83

COIL C-114












次回、2023年4月29日のヴィクトリーショーでは、60mm迫撃砲に関する展示を実施予定です。





また、B Co/100Bnは2023年5月3~4日に開催される第二次世界大戦リエナクトメント「HGG-17 サッセッタの戦い」の開催に協力しています。
このイベントは、1944年6月のイタリア戦線を再現するもので、アメリカ軍陣営の募集は「第100歩兵大隊B中隊」です。

レギュレーションをご確認の上、是非ご参加下さい!!


  


2022年09月28日

第100回ヴィクトリーショー 背嚢展示

2022年9月25日 サムズミリタリ屋様主催による国内最大のミリタリーショー「第100回ヴィクトリーショー」が東京都港区浜松町の都立産業貿易センター浜松町館の4階、5階にて開催されました。





ReenactmentGroup「BCo/100Bn」では会場内にて展示コーナーを設置し、参加させていただきました!

今回の展示のテーマは「背嚢(はいのう)=バックパック」です。

第二次世界大戦中にアメリカ陸軍で使用された背嚢を系統立てて、全て実物で展示致しました。







展示しましたのは以下の物です。
・HAVERSACK M-1917 (M1917 ハバーサック)
・HAVERSACK M-1928 (M1928 ハバーサック)
・PACK FIELD M-1943  (M1943 フィールドパック)
・PACK FIELD COMBAT (M1944 コンバットフィールドパック)
・PACK FIELD CARGO  (M1944 カーゴパック)
・PACK FIELD COMBAT M-1945 (M1945 コンバットフィールドパック)
・PACK FIELD CARGO  M-1945 (M1945 カーゴパック)
・PACK BOARD            (ユーコン パックボード)
・PACK BOARD PLYWOOD    (パックボード(合板))
・BAG CANVAS FIELD od M-1936 (1st)  (M1936ミュゼットバッグ(初期))
・BAG CANVAS FIELD od M-1936 (2nd)  (M1936ミュゼットバッグ(中期))
・BAG CANVAS FIELD od M-1936 (3rd)  (M1936ミュゼットバッグ(後期))
・RUCKSACK (マウンテンリュックサック)
・PACK JUNGLE od (OD ジャングルパック)
・PACK JUNGLE "camo" (迷彩 ジャングルパック)








また大戦中を前期(1941年頃)と後期(1945年頃)に分け、背嚢へ収納する物品の一例を展示。
こちらもレーション以外は実物です。






更に1928ハバーサック及び、1944コンバットパックについて、パッキング要領を実演展示致しました。
これはフィールドマニュアル等に記載があっても実際にパック内に内容物を詰め、キッチリと組み上げていく様子はなかなか見る事は無いのではないでしょうか。



展示コーナーの反対側ではBCoの過去リエナクトメント等の紹介動画を上映し、また随時質問等にお答えするコーナーを設けました。
本当に多くの皆様の来訪に感謝いたします。




今回は、第二次大戦中オリジナルのアメリカ陸軍、軍旗も展示致しました。
これは通常、連隊以上の部隊に与えられるもので、式典等に連隊旗と並べて使用する他、駐屯地などに飾られたりします。
第100歩兵大隊は独立大隊であった為、大隊旗と共に受領し使用していたようです。
なお、大隊旗は第442歩兵連隊編入後も、その式典の内容によっては登場しています。
これは異例の事で、それだけ第100歩兵大隊の扱いが特別だった証左であると考えます。







皆様、重ねてブースへのご来訪ありがとうございました。
また、このような機会を作って下さったサムズミリタリヤ様、Vショースタッフの皆様にも御礼申し上げます。



次回は10月9日(日)に大阪にて開催されます「第12回​軍装交歓会 吉野会」にて小規模な展示を実施予定です。
こちらでは、多少の物販も行う予定です。

皆様のお越しをお待ちしております。

  


2020年01月18日

2020-新春Vショー兵営展示

皆様、遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。
本年もリエナクトメントグループ「BCo/100Bn」をよろしくお願いいたします。



さて、早速ですが年明け1月12,13日に東京浅草で開催されました第92回ヴィクトリーショーにて展示参加してまいりました。


BCo展示ブース全景

今回の展示のテーマは「兵営」です。

アメリカ陸軍では(他の軍隊でもだいたい似通っているとは思いますが)入隊した兵士が最初に与えられるのはベッドと寝具。
まずはベッドメイキングから軍隊の生活は始まります。
後に身体サイズ等が計測され官給品の被服、靴、そして訓練の進みに応じて装備が支給されて行きます。











展示では実際に2台のWW2頃の軍用ベッドを設置し、ベッドメイクを実施いたしました。







更にベッド脇に設置するフットロッカー下着や日用品の官給品をすべて実物で定数通りに配置。




ベッドには背嚢装備1式がかけられます。






ベッド下には支給された靴、営内靴、オーバーシューが並びます。






また支給被服についてはワードローブ正規通りに配置して兵営の一部を再現いたしました。








ベッドのうち1台は生活風景再現のため、小銃を整備している状態に。








更に時間帯により、縫い物をしている兵士、カードギャンブルに興じる兵士、また眠る兵士などを配置して、生活再現の一端を展示いたしました。






また展示ブース脇には活動紹介とガイドコーナーとして、これまでの活動を掲載雑誌や動画で紹介し、同時に日系部隊やアメリカ軍装備に関する資料を閲覧できるように設置いたしました。




2日間で大変多くの方々に展示を見ていただき、またお話させてもらう事ができました。
ご来訪下さった皆様、ありがとうございました。
また今回残念ながらお会いできなかった方々も、今後も機会されば各種展示を実施していく予定ですのでよろしくお願いいたします。


最後に今回の展示で嬉しかったエピソードを紹介致します。
同様の内容はTwitterにも掲載したものです。

2日目の夕方頃、年配のアメリカ人男性がブースに来られました。
耳がまったく聞こえないそうです。同じく耳が聞こえない日本人女性を伴っておられました。
彼は展示してあるベッドの前で毛布の角を指し、身振りで「これが出来てないと毛布を剥がされる」と言い、更にフットロッカーやワードローブを差して「整頓がとても良い」「すごく懐かしい」と言われました。

また我々の活動の写真を見ながら執銃動作をしてくれました。
「日本でこんな良い物が見れるとは」と喜んでる事を伝えて下さいました。
主にスマホを使った筆談での会話でしたが、私は彼の経歴を聞く事はできませんでした。
しかし間違い無く、veteranだと思います。

今回の展示は、この方に見て貰えただけでも、する価値があったと思いました。
私の思う、リエナクトの意義について間違っていないとあらためて確信する事ができました

蛇足かもしれませんが追記。
通常、軍隊では聴覚に障害がある場合は入隊できません。
つまり彼は入隊後になんらかの理由で聴力を失ったものと思います。

また彼は初日は単独で、二日目は記述の通り女性(奥さんではないかと思います)を伴って再度来られました。
どうしてもこの展示、おそらくは自身が経験した軍隊の姿を見せたかったのだなと思います。

リエナクトメントは、すべからく真面目にやらなければ、等と言う気はありませんが、やはり見る方は見ている、と言う事を念頭に置く必要があると改めて認識しました。






  


2019年10月03日

第90回ヴィクトリーショー展示レポート

2019年3月31日に東京浅草の都産貿台東館で開催されました日本最大のミリタリーマーケットショーイベント「第90回ヴィクトリーショー」にてReenactmentGroup”BCo/100Bn”が実施しました展示に関するレポートです。
※半年前の話で済みません。。。。







リエナクトメントの啓蒙とWW2アメリカ陸軍に関する普及、そして同時にハワイ日系アメリカ人部隊「第100歩兵大隊」とその再現に関する宣伝を目的とし、展示を実施いたしました。
今回のテーマは工兵と衛生です。




まず、工兵として最もイメージしやすい土工具を展示。
一部戦後同型の物がありますが、すべてアメリカ陸軍で使用されていたものです。












爆薬等の工兵機材と、教範を展示。
爆薬類に関しては安全化された物、またはダミーを使用して展示しています。










衛生兵の装備と、衛生資材。
ほぼオリジナルですが、一部薬品等でダミーを使用しています。

前回の展示が歩兵に関するものでしたので、今回はまた違った形で、という事で工兵と衛生に関する展示を実施いたしました。
また今後も機会があれば展示等も行なっていきたいと思います。


イベント情報
FUBAR
WW2のリエナクトメント「寄り」なイベントとして11月23,24日に岐阜県多治見市のサバイバルゲームフィールド「マルチワールド」で開催されます。
現在参加者を募集しています。
私も参加予定です。
BCoとしての参加を希望される方はご連絡下さい。
服装、装備の統一や機会教育、また糧食などについて調整したいと思います。

  


2019年07月19日

MVG2019 塹壕Expoレポート Vol.3(最終)

随分と遅くなってしまいましたが、サムズミリタリヤ様主催の「MVG-2019」とイベント内イベントとして実施いたしました「塹壕Expo2019」のレポートをお送りします。




今回は塹壕Expoに参加したBCoの活動紹介です。

想定:1944年6月 イタリア戦線 ヴェルベデーレ近郊
部隊:1Sq/1Sc/1MGpt/DCo/100Bn/442RCT














今回BCoでは、人数の関係もあってM1917重機関銃掩体の構築、展示を実施いたしました。
重機関銃は歩兵でも小銃中隊(A,B,C,E,F,G,I,K,L中隊)には配備されておらず、重火器中隊(D,H,M中隊)に配備されています。

重火器中隊は8挺のM1917機関銃と6門のM1-81mm迫撃砲を保有しており、2個の機関銃小隊と1個の迫撃砲小隊で編制。
機関銃小隊には2個の機関銃セクションが、セクションはそれぞれ1挺の機関銃を保有する2個機関銃分隊で編制されています。
また機関銃小隊本部には2門のロケットランチャー(バズーカ)が、重火器中隊本部には1挺のM2-50口径機関銃が配備されています。

今回は第100歩兵大隊の重火器中隊であるD中隊第1機関銃小隊第1セクション第1分隊の重機関銃班として実施いたしました。






M1917機関銃の掩体は教範によると上記の通りです。
もちろん戦場の状況や地形によっては教範通りの構築はできない場合もあるでしょうが、まずは教範通りの構築ができなければいけません。

















左方の階段は見学用に設置したものであり、通常はこの位置に昇降口は設けません。
上記の点を除けば概ね、教範通りに構築できたと思います。
概成(だいたいの完成)まで3名で約4時間でした。少し教範に示された時間をオーバーしてしましましたが、初回としてはまずまずでは無いでしょうか?
もっとも、この会場であるASAMAサーキットは火山灰地質で大変掘り易いので、どこでもこれで掘れる、という訳ではないですね。






昼食は10in1レーションのパーティアルディナー。
携行、喫食が容易なのがメリットです。














機関銃掩体構築の他、塹壕Expoの本部や資材置場、座学の教場となる天幕群を天張しました。
また本部と機関銃掩体を有線電話で接続。
この会場はガチの車両も走るので、しっかりと埋設も行わなければなりませんw

夕食も10in1でした。












翌日の朝食も10in1。














昼食も10in1.。。。。w






今回は始めて重火器を扱いましたが色々と勉強になりました。
普段の行動を重視した再現ですと、なかなか重火器を使用できる想定は難しいのですが、多々あった反省点も今後に生かしていきたいと思います。

これでMVG2019のレポートを終了します。
次回はサマーキャンプのレポートですかねw  


Posted by 先任  at 17:00Comments(0)イベント参加レポート

2019年07月15日

MVG2019 塹壕Expoレポート Vol.2

随分と遅くなってしまいましたが、サムズミリタリヤ様主催の「MVG-2019」とイベント内イベントとして実施いたしました「塹壕Expo2019」のレポートその2をお送りします。














ベトナム共和国(南ベトナム)軍の機関銃掩体です。
生活感がありますねぇ。
こちらも糧食の再現もされていました。
装具がきちんと整頓されて置かれていたのがとても良いなと思いました。
今回、参加された多く野の陣営でそれがなされて居たのは、軍隊に対する理解が広まっているなと感じました。
















日本軍の掩体構築です。
作業風景がもう「らしい」ですねw
完成形の写真が無くて済みません。
こちらも糧食や天幕地域も再現されていました。






















塹壕ではありませんが塹壕と切っても切れない、しかし切って前進しなければならない鉄条網を構築して下さったWW2ドイツ軍ユニットです。
このような、きちんと当時の教範に基づいた鉄条網障害は、滅多に見れないので大変良かった展示でした。
糧食の再現もされていましたよ!
天幕地域の整理整頓も大変綺麗で軍隊らしさを感じました。






















塹壕Expoの写真ばかりですとMVGのイベントが誤解されそうなので、イベントの目玉な車両群も載せておきますw
期間中、本当に会場内に常に軍用車両が走行しています。
素晴らしいイベントですね。
今後も更にこのイベントは発展していって欲しいと思います。


では次回はMVG2019でのBCoの活動についてレポートいたします。
  


Posted by 先任  at 17:00Comments(0)イベント参加レポート

2019年07月12日

MVG2019 塹壕Expoレポート Vol.1

随分と遅くなってしまいましたが、サムズミリタリヤ様主催の「MVG-2019」とイベント内イベントとして実施いたしました「塹壕Expo2019」のレポートをお送りします。



昨年の開催から1年。
今年も塹壕Expoを開催いたしました。
今年は昨年よりも更に多くの多彩な陣営にご参加いただきました。
あまり良い写真が無くて済みませんが(専属カメラマン不在)ご紹介していきます。



「塹壕Exop」の案内看板。
会場受付と、塹壕Expo入り口に設置いたしました。








主催であるBCoから座学「野戦築城」を実施。
その目的や道具の使用法などをレクチャーさせていただきました。
我々も他の陣営、時代の再現に触れる事で様々な勉強になりました。


















WW2ドイツ陸軍の再現をした戦史研究団体「Lueders Kaserne」です。
今回は基本的な小銃掩体を構築。
特にすり鉢状に構築する1人用掩体が面白かったですね。
糧食や生活全般も2日間、再現して過ごしていました。












現用ドイツ連邦軍でエントリーされた皆様。
MG3の機関銃陣地を構築。
現用のチームの参加は、イベントの幅を大きく広げていただけました。
統制も取れていて、素晴らしかったです。
1/1ヴィーゼルとのコラボは国内に思えないですねw

















WW1ドイツ軍を中心にWW1の各国連合で参加された皆様。
自作のMG08も凄いですね。
塹壕と言えばWW1。WW2中心になりがちなイベントですが、ご参加いただきありがとうございました。
















WW2イギリス軍ユニットでご参加された皆様。
機関銃掩体、小銃掩体を構築。
十字の壕が面白いですね。
携行糧食なども再現されていて凄いと思いました。

次回は南ベトナム共和国軍と日本軍、そしてWW2ドイツ軍鉄条網構築をご紹介したいと思います。


インフォメーション



大変長らくお待たせしております。
昨年12月に関西ヒストリカルイベント主催により開催いたしました独ソ戦リエナクトメント「オストフロント1944 ~グナイゼナウラインの攻防」の動画、予告編が完成いたしましたのでご報告いたします。

2分50秒ほどにまとめましたので、是非ご覧下さい。
なお本編約30分の動画については引き続き編集中です。
なんとか8~9月には完成させてご注文下さった皆様のお手元にお送りする予定ですので、いましばらくお待ち下さい。

なお、この予告編動画に関しては皆様のブログ、ツイッター、FB等での拡散シェアを大歓迎致します。
少しでも日本でリエナクトメントの認知を広めるため、ご協力いただければ幸いです。

動画へのご感想はもちろん、イベントの感想やご意見も随時受付けておりますのでよろしくお願いいたします。
  


Posted by 先任  at 17:00Comments(0)イベント参加レポート

2019年01月11日

新年Vショー展示 2019 Vol.2

実は展示に関しては前回のレポートで終わってるんですが、活動紹介として少しネタが残ってるのでお付き合い下さい。







日曜日の朝、多少の余裕ができるのでBAR(Browning M1918 Automatic Rifle)の訓練を実施しました。










射撃姿勢、運用要領等当時の教範に則って実施します。
BARは1人でも運用可能な「自動小銃」(※軽機関銃ではない)ですが、通常は3名1組で行動します。
射手、助手、弾薬手です。

サバイバルゲームでは、まぁ自由に使えば良いんですがリエナクトメントにおいてはそれぞれの軍隊、それぞれの火器に、きちんとした「使い方」が存在します。
もちろん全てが教範通りではなく、戦地でのモデファイも存在するでしょう。
しかし、それも教範に則った基本を理解、実践できる上での事で初めてリアリティが増します。
アメリカ軍の教範の多くは今やインターネット上で無料で見ることが可能です。
”指摘おぢさん”に指摘されないよう、是非訓練してみて下さい。
自身で調べるのが面倒な方は、BCoにお越し下さい。








おまけ。
実物毛布を切断したマフラーを売りに来たセラーさんから購入。
せっかくなので実物裁縫鋏で更に切断。
余った部分で銃の「手入れ」を行いました。




おまけ2
土曜日の夜は新年会を兼ねた、お誕生日会を行いましたw



以上で2019年1月、Vショー展示レポート終了です。
いよいよ明日からは「本当の」BCo新年会











またレポートでお会いしましょう。





  


2019年01月10日

新年Vショー展示 2019 Vol.1

皆様、新年明けましておめでとうございます。
2019年、本年も我々BCo/100Bnと管理人、先任をよろしくお願い致します。



さて、新年早々ではありますが東京浅草にて1月5,6日に開催されました第89回ヴィクトリーショーに出展、展示を実施致しましたので、そのレポートから今年は始めたいと思います。

今回の展示テーマは「歩兵・小銃分隊」でした。
あまりにスタンダードではありますが、その実、小銃分隊に必要な被服装備も大変多岐に渡ります。
その内容について、実際に展示した写真と併せてご紹介致します。



今回の展示においては案内人もまた「展示物」となりました。
第100歩兵大隊の欧州戦線における代表的な軍装、装備でガイドに立ちました。
メンバー全員がガイド慣れしているわけではなく、せっかくご来訪、ご質問などされてもきちんと対応できなかった点も多々あったと思いますがご容赦下さい。








今回の展示は「小銃分隊」がテーマでしたが、カテゴリ別に被服(下着、シャツ、パンツ、ヘルメット、靴、防寒衣料)、装備、火器・武器、化学戦装備、糧食関連、日用品等に絞ってほとんどのアイテムをWW2当時の実物で展示しました。 










代表的な野戦服・フィールドジャケットとレインコートをトルソーに着せて展示。
またヘルメット、及び帽子についても展示致しました。
ヘルメットは「初期型M1ヘルメット」等とも呼ばれるフィックスベイル(チンストラップの固定部分が溶接で本体に止められており、また形状も若干他のM1ヘルメットと違う)を展示。




代表的な装備として背嚢(ハバーサック、1942パック)、弾帯(M1923 Cal.30カートリッジベルト、 ※よく「ガーランドベルトと呼ばれるが、M1ライフル専用のカートリッジベルトは存在しない。 M1937 BARカートリッジベルト)、エントレンチングツール(M1910ショベル、M1943ショベル、M1910ピックマトック)、M1938ワイヤカッター。
そして海外派遣者に支給されるサービスシューズ(ReverseUpper)とM1938レギンスの組み合わせ、CombatBoots(バックルブーツとよく呼ばれる)。






下着類。
アンダーシャツ(夏・冬)、ドラウアーショーツ、ドラウアー、靴下(通常、クッション、スキー)に関して初期の白色の物と戦中のODのものとを展示。
また防寒衣類として、グローブ、マフラー、セーター、オーバーコート及びウールニットキャップを展示。




テント(シェルターハーフ)、毛布及びファーストエイドパケットについての展示。




ガスマスク(ライトウェイト)に関して。




火器に関して。
小銃分隊において標準的に携行している物だけを展示しました。
なお弾薬や銃剣等はレプリカを展示しています。
また銃(M1Rifle、03Rifle、B.A.R.)は無可動実銃です。




糧食展示。
メスキット(食器)と水筒、水筒カバー、水筒カップ。
携帯レーションについては実物と、当方で作製し実際に再現キャンプ等で使用するリプロダクションを併せて展示しました。






日用品、生活雑貨。
これらはあまりに多岐に渡り、完全なコレクション等は不可能な分野かもしれません。
その中で歩兵が持って歩けるもの、と言う視点からも是非覗いて欲しいと思います。


1回で終わらせるつもりでしたが。。。。第2項に続きますw









  


2018年07月25日

Vショー展示(2018年4月) Vol.2

2018年4月29日に東京、浅草で開催された「第86回 ビクトリーショー」において、BCo/100Bnとして展示を実施致しました。



展示内容は1944年の頃のアメリカ陸軍歩兵中隊、本部用機材と火器小隊保有の軽火器、そして我々ReenactmentGroup「BCo/100Bn」の活動に関してでした。

それでは、展示内容について写真でご紹介いたします。
前回は中隊本部について紹介させていただきましたが、今回は火器小隊火器展示についてです。





火器小隊火器展示、全景。





火器小隊の主力であるブローニングM1919A4軽機関銃とM2・60mm迫撃砲。
その各銃、及び迫撃砲はそれぞれ1挺(1門)につき5人の分隊で運用され、分隊長が指揮します。
ここではトルソーで機関銃射手(迫撃砲手)の装備について展示しました。



また機関銃(迫撃砲)分隊長が携行する装備についても展示致しました。
双眼鏡、コンパス、耳栓、腕時計(官給品)等です。










M1919A4機関銃と、その属品、予備品及び弾薬の展示。
弾薬はさまざまな形で支給配布される例を示し、M3装填機も展示致しました。
また、Mk-2破片手榴弾の運搬箱とコンテナケースを展示。※びっと様ご協力。




M2・60mm迫撃砲とその属品、弾薬の展示。弾薬箱も展示致しました ※びっと様ご協力








展示ブース中央にて、実際に迫撃砲に触れ、体験操作をして頂きました。
弾薬ベスト(M2-AmmoBag)には実際の24発分の重量を入れており、その重さや動きのし辛さも体験していただきました。


このように今回の展示では広報(募集)用展示(写真パネル。ムービー上映、資料本等の展示)、ジオラマ的な展示(中隊本部)、資料的展示(機関銃、迫撃砲)、体験型展示(迫撃砲操作及び弾薬の重さ体験)の4種類の展示方法を示しましたがいかがでしたでしょうか?
今回の形での展示は初めての経験であり、至らぬ部分も多くあったと思いますがもしお気づきの点があればご意見お願いいたします。







以上で第86回ヴィクトリーにおけるBCo/100Bnの展示の紹介を終わります。

インフォメーション
BCoサマーキャンプのお知らせ。

BCoサマーキャンプに併せて、ミリタリー交流キャンプのお知らせ。





  


Posted by 先任  at 02:19Comments(2)イベント参加レポート

2018年07月24日

Vショー展示(2018年4月) Vol.1

すみません、昨日が夏Vだったにも関わらず空気読めない更新ですw



2018年4月29日に東京、浅草で開催された「第86回 ビクトリーショー」において、BCo/100Bnとして展示を実施致しました。

展示内容は1944年の頃のアメリカ陸軍歩兵中隊、本部用機材と火器小隊保有の軽火器、そして我々ReenactmentGroup「BCo/100Bn」の活動に関してでした。

それでは、展示内容について写真でご紹介いたします。




ブース全景。 手前のパネルでは我々が実施しております「リエナクト」について、とアメリカ陸軍第100歩兵大隊に関する簡単な説明を、その上のTVモニターでは動画による活動の紹介と、第100歩兵大隊の歴史についてのムービーを上映していました。




ブース左側面には、グループの活動概要についてのパネル展示。


ブース正面、広報テーブルでは日本やフランス、台湾のミリタリー誌による我々の紹介や、同じく掲載された主に米国日系アメリカ人関連新聞や、Stars&Stripes誌を置きました。
他に実物の日系部隊関連パッチ(部隊章)や、他の紙物資料に加え、実際に第100歩兵大隊が1944年11月に戦闘を実施したボージュの森から回収されたレインコートの切れ端、M1ライフル、M1カーバインの射撃後の薬莢等を展示しました。




ブース右手のスペースでは歩兵中隊本部を再現し展示。
本来、M1934ピラミダルテント等の大型天幕や、手ごろな建物を接収して配置される事が多いのですが、それを会場内で設置してみました。




指揮官(中隊長)卓。
卓上には地図が広げられ、計測器具や位置を示すためのピン等が置かれています。
またランタンと、野戦電話が一台備えられています。
L型のライトも置かれていますが、WW2j頃のL型ライトは将校の他は個人の装備ではなく、中隊で管理し必要な時に貸し出されるものでした。








先任下士官卓
記録等作製の為のタイプライターの他、デスクの中に様々な道具類(主に書類作成、部隊管理に関する物)が置かれています。
更にデスクの上には煙草や私物のカメラ、小説、野球グローブ等を配置して生活感を出してみました。
デスク横には洗面具や更にガソリンストーブ、携帯レーション等。




通信卓、及び訓練係下士官卓。
各種無線機や電話交換機で構成された通信卓と、教範類や各種書類等が入ったデスク、中隊時計(この中隊の各行動や記録はすべてこの時計を指標とされる)等が置かれた下士官卓。




BC-1000携帯無線機(通称ウォーキートーキー)、BC659無線機、BC-611無線機(通称ハンディートーキー等が配置された通信無線卓。
なお、少なくとも1944年までは歩兵中隊の装備として無線機はありません。
が、上位部隊(大隊や連隊)から任務に応じて貸し出され、これらの無線機を使用していました。



BD-71スイッチボ-ド(電話交換機)及びEE-8野戦電話。
子機となる複数のEE-8野戦電話の電話線はこの交換機にて通信管制されました。
この交換機も正式には歩兵中隊の物品にはありませんが、無線機同様上位の部隊から貸し出されていたようです。







ショー開催中は大変多くの方が訪れて下さり、休む間もほとんどありませんでした。
来場者からの質問対応や、リエナクトの説明などをさせていただきました。

Vol.2へ続きます。




  


Posted by 先任  at 02:12Comments(0)イベント参加レポート

2018年07月13日

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.6

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.6
5月25,26日に軽井沢、浅間サーキットにて開催されました「MVG2018」に参加してきました



今回のMVGでは、イベント内イベントとして「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」が開催されました。
これはソビエト労農赤軍リエナクターで構成される戦史研究クラブ『赤侍』さんの呼びかけで、日本中からWW2主要各国のリエナクター、23名が集結し、それぞれの陣営の戦時中または開戦直前の教範、マニュアルに則っての小銃兵用掩体が掘られ、展示すると言った内容のもので、我々BCoもその実施に全面的に協力、また各種の壕を掘って生活し、展示を行いました。

これまでの5回に渡って我々BCo/100Bnの活動を紹介してきましたが、今回は他国の再現の様子について紹介いたします。




今回、BCoのお隣だった日本陸軍の皆様。












なんと言うかこの。。。雰囲気良いですよね。
日本人が一番似合う軍装ですね、当然ですが。




完成した2人用射撃掩体の傍らで食事を摂る風景。
※掩体は教範の解釈に間違いがあったそうです。 またリベンジしたいと言われてました。













次はちょっと珍しいかと思います。 イギリス陸軍での参加。
1人で参加され、1人で構築されました。
被服は熱帯用だそうです。







完成した射撃掩体で「24時間レ-ション」と呼ばれる1日分の携帯レーションうを食べておられました。
すべて自作だそうです。




Photo By K.Numata



多くの方々が来場され、展示を見ていただきました。
これら、実際に目の前で展示するものを「Livinghistory」と呼び。欧米等の野外イベントで盛んに行われています。
状況下で行動するリエナクトメントとは違い、再現者は見やすい展示を心がけ、また展示を見に来られた方へ説明も行います。
展示内容については勿論ですが、自分達が普段実施している内容や目的等、きちんと説明できる事が望まれます。
私の説明がどうだったかは分かりませんが。。。。w


次回へと続きます。


インフォメーション



2018年(本年)8月11,12日に静岡県でBCo/100Bnの再現・訓練キャンプを実施する予定です。
詳しい内容、レギュレーションは近日中に発表予定ですが、今回は1942年に第100歩兵大隊が参加した「ルイジアナ機動演習」をテーマとする予定です。
これまでと随分違うレギュレーションになりますのでご注意ください。

何度となく書いていますがリエナクトメントグループ「BCo/100Bn」は会員等決まったメンバー制度ではありません。
我々の求めるリエナクトメントの主旨を理解し、レギュレーションを守って協力くださる方でしたらどなたでも参加できます。





  


Posted by 先任  at 02:01Comments(0)イベント参加レポート

2018年06月15日

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.5

5月25,26日に軽井沢、浅間サーキットにて開催されました「MVG2018」に参加してきました。


Photo By Sam.Motojima/K.Numata

今回のMVGでは、イベント内イベントとして「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」が開催されました。
これはソビエト労農赤軍リエナクターで構成される戦史研究クラブ『赤侍』さんの呼びかけで、日本中からWW2主要各国のリエナクター、23名が集結し、それぞれの陣営の戦時中または開戦直前の教範、マニュアルに則っての小銃兵用掩体が掘られ、展示すると言った内容のもので、我々BCoもその実施に全面的に協力、また各種の壕を掘って生活し、展示を行いました。

MVG2018でのBCoの活動について数回に渡ってご紹介してきましたが、今回で終わりです。



















昼食はKレーションでした。
各々、配置された壕で食べて、そのまま生きるジオラマになって貰います。
前線の緊張感には欠けますが、展示との兼ね合い上仕方ないかなと。
また、緊張して食べて貰う場も別の機会に作ります。

あまり写真が無いのですが、午後からも多くの方々が見学に来られ、希望者には実際に壕の中に入ってもらい体験していただきました。
映画等でもきっちり掘られた壕と言うのはなかなか出てこないので、面白い体験になったのではないか、と思います。


以下は、塹壕Expoとは離れたオマケです。

MVGはミリタリー、軍用車両、ゲームが一体となった複合イベントです。
我々も「ミリタリーアーツ」様のご好意で車両を体験させていただきました。





会場では、軍用車両試乗会が行われており、車両保存整備の為の協賛チケットを購入する事で、オーナー達の運転する車両でドライブを体験する事ができました。

で、我々も一度お願いしようとチケットを購入してお話に行ったら
「せっかくなんで、皆様だけでどうぞ。運転レクチャーしますから」
と言って下さり、初めてダッジを運転させて貰いました。





























めちゃめちゃ久しぶりのダブルクラッチに難儀しましたが(壊れたらどうしよ、と言う緊張w)、楽しくドライブする事が出来ました。
ミリタリーアーツの皆様に心から感謝いたします。



これでMVG2018のBCoの活動レポートは終わりです。
次回からは、「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」に賛同、参加して下さった各国軍リエナクターの皆様と、その掩体について紹介したいと思います。



  


Posted by 先任  at 07:00Comments(0)イベント参加レポート

2018年06月14日

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.4

5月25,26日に軽井沢、浅間サーキットにて開催されました「MVG2018」に参加してきました。



今回のMVGでは、イベント内イベントとして「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」が開催されました。
これはソビエト労農赤軍リエナクターで構成される戦史研究クラブ『赤侍』さんの呼びかけで、日本中からWW2主要各国のリエナクター、23名が集結し、それぞれの陣営の戦時中または開戦直前の教範、マニュアルに則っての小銃兵用掩体が掘られ、展示すると言った内容のもので、我々BCoもその実施に全面的に協力、また各種の壕を掘って生活し、展示を行いました。

MVG2018でのBCoの活動について数回に渡ってご紹介いたします。








2日目の朝を迎えました。
起床後、点呼を取り人員健康状態異常の有無を確認します。
実際に軍隊でも当たり前のようにやっている事ですが、特に野外活動を「素人」が実施するに当っては大変重要な事でもあります。
理由は述べるまでもないとは思いますが。
そして朝食。
10in1レーションからシリアル、コンビーフ、アスパラガス、缶ミルク、桜桃のメニュー。





Photo by Sam.Motojim/ K.Numata


Photo by Sam.Motojim/ K.Numata

朝食後、イベントの開会式に出席します。
ここは、主催者に敬意を払い天幕、毛布以外はすべての装備を身に付け出席しました。




















開会式終了後、休憩を挟んで基本教練を実施しました。
今回のメンバーは基本教練について教育を受けていない者も居ましたので、時間を割いて実施致しました。
※本来であれば、開会式等の式典より前に実施しておくのが良いでしょう。



Photo by Sam.Motojim/ K.Numata

メンバーが基本教練をやっている間も、見学者が来訪するので管理人は掩体展示地域に残ってガイドのお仕事です。
軍における「広報活動」が盛んになるのはおそらく近年からと思いますが、再現とは別に自分達のやっている活動を自分達の中だけで終わるのではなく、広く知っていただく事は大変重要であると考えています。
是非、みなさんも「自分達が何をしているか、何を目指しているか」等の広報的な主張ができるように考えをまとめ、様々な形で発信して行って欲しいと願っています。

次回へ続きます。



  


Posted by 先任  at 11:14Comments(0)イベント参加レポート

2018年06月12日

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.3

5月25,26日に軽井沢、浅間サーキットにて開催されました「MVG2018」に参加してきました。



今回のMVGでは、イベント内イベントとして「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」が開催されました。
これはソビエト労農赤軍リエナクターで構成される戦史研究クラブ『赤侍』さんの呼びかけで、日本中からWW2主要各国のリエナクター、23名が集結し、それぞれの陣営の戦時中または開戦直前の教範、マニュアルに則っての小銃兵用掩体が掘られ、展示すると言った内容のもので、我々BCoもその実施に全面的に協力、また各種の壕を掘って生活し、展示を行いました。

MVG2018でのBCoの活動について数回に渡ってご紹介いたします。











初日の夕食は再現10in1レーションです。




メニューはビーフシチュー、クラッカー、ホールコーン、フルーツカクテル。
















美味しそうに見えるかもしれませんが、錯覚ですw
シチューは温めるとそれなりだと思いますが、今回は温めず。
100大隊ベテランの話では、後方に下がった際に分隊に1台のシングルバーナーが貸与されたそうです。
それを使ってヘカを作ったり、魚を焼いたり、コーヒーを沸かしたりと色々したそうです。
ただし、前進する際は回収されたそうなので、やはり戦闘場面では普通は持ってなかったんでしょうね。
今回は前線に近い退避壕や小銃掩体ですので、バーナーをあえて使用しませんでした。




使用したら食器も洗わないといけないので、缶から直接食べると言うのもありですね。

夕食後は状況を一旦切り、大天幕にてざんごーExpo参加者による懇親会を実施しました。
写真はありませんw

キャンプの際の夜間状況については参加人数や訓練効果の大小、帰路の安全性などを考慮して実施する場合としない場合があります。




今回は状況は実施せず、懇親会終了後めいめいそれぞれの壕、または天幕に分散して就寝しました。
標高、気候から少し心配もしましたが、私は快適に眠る事ができました。

次回へ続きます。  


Posted by 先任  at 05:33Comments(0)イベント参加レポート

2018年06月09日

MVG2018 「さんごーExpo'18」 Vol.2

5月25,26日に軽井沢、浅間サーキットにて開催されました「MVG2018」に参加してきました。



今回のMVGでは、イベント内イベントとして「各国歩兵科掩体展示~ざんごーExpo'18」が開催されました。
これはソビエト労農赤軍リエナクターで構成される戦史研究クラブ『赤侍』さんの呼びかけで、日本中からWW2主要各国のリエナクター、23名が集結し、それぞれの陣営の戦時中または開戦直前の教範、マニュアルに則っての小銃兵用掩体が掘られ、展示すると言った内容のもので、我々BCoもその実施に全面的に協力、また各種の壕を掘って生活し、展示を行いました。

MVG2018でのBCoの活動について数回に渡ってご紹介いたします。



午前中で、各掩体は概成しました。
前回も書きましたが、この土地は大変掘り易く初心者でも、そう時間をかけずに構築が可能と思います。
ただし、火山灰地質のため、多少崩れやすくはなっています。










2人用小銃掩体。
戦闘する為の掩体です。まだ周囲の偽装が終わっていません。
開口部が狭く、そして深く作られているのは砲撃から身を守るため、そして戦車の蹂躙に耐えるためです。








1人用及び2人用退避壕。
文字通り「退避」する為の壕で、砲弾等から身を守るためのものです。
最低限の穴のため、うつ伏せになって入るのが本来です。
なお、今回掘った写真の退避壕はマニュアルに示された物より開口部が広く、不適切でした。
開口部が広ければ、それだけ穴の強度は弱まり、砲弾の破片等が飛び込んで中を殺傷する危険性が高まります。




テント・シェルターハーフ
宿営の違いを見て頂く為、また実際にメンバーが寝る為に携帯テントも1張り立てました。
2人1組で使用する(将校は1人で1組)テントです。グランドシートはありませんので、兵士達は各々工夫して温かさを保つ努力をしていました。
























概成した穴の付近で昼食を摂ります。
今回10in1レーションで準備した食事です。 初日の昼食はパーティアルメニューのKレーションでした。
クラッカー、チョコバー、ガム、コーヒー、そしてポークパテ缶詰。

次回へ続きます。  


Posted by 先任  at 05:21Comments(0)イベント参加レポート