2017年05月13日
BCo5月キャンプレポート vol.4
2017年 BCo5月キャンプのレポート4回目です。
3日間実施したキャンプの中で、今回は2日目午後の訓練風景を紹介します。
砂盤演習。
地面に作成した地形、敵味方の配置駒等を使用して行うシミュレーションです。
実際に即した状況を俯瞰する事でより理解を深めることができます。
この日は攻撃時の小銃小隊の行動について学びました。
※WW2期のアメリカ軍FM(フィールドマニュアル=教範)よりわかりやすく抜粋し教育しています。
初期の教育や、複雑な行動が絡む場合等はこれらを利用した予行演習=戦闘予行が極めて有効です。
ちなみに戦争映画等でこれら部隊の行動をきっちり描いているような作品はほとんど無いと思います。
書籍ですと上田信氏の「コンバットバイブル」にマンガ形式で解説されていますが、多くの人はそれほど読み込んでいないように思います。
引続き、実際に動いての訓練を実施しました。
事前に状況や命令についての説明を行い、これから行う訓練がどういう物か理解してもらいます。
当たり前の事をやっているようですが、この当たり前の部分は国内ほとんどのイベント等では行われていないのではないでしょうか?
丘の頂上を攻撃奪取する命令を受け、小銃分隊としての前進要領を実地で行いました。
合わせて個人の動作についてもその都度教育していきます。
本来はそれぞれ時間をかけて教育していく部分ではありますが、そのあたりは「趣味」のための時間、場所等の制約もあって省略もあります。
個人の前進、組の前進ついで分隊の前進について実施しながら学んでいきます。
40年代のアメリカ軍(のみならず、当時ほとんどの軍隊)の小銃の銃口は上向で教育されています。
銃口(の方向)管理もまた重要なポイントです。
もちろん当時の写真等で例外は存在しますが、基本形というのはとても大切です。
過去に何度も書いていますが、銃の保持要領はお金をいっさいかけずにリアルさを増す、効率のよい方法です。
サバイバルゲーム等では小銃の持ち方等は自由ではありますが、せっかく軍装に似合ったかたちをやってみると良いと思いますし、管理面でも安全です。
※日本軍やドイツ軍では前進時、通常は右手1本で銃の中心付近を保持し、やや銃口が上向きになるように持ちます。
訓練終了時、AAR(AfterActionReview)と呼ばれる事後研究会を実施しそれぞれの良かった点、反省、改善点などを挙げて次回以降の訓練に活かします。
これも面倒がらずに実施する事で訓練効果は向上するでしょう。
小銃小隊が訓練で汗を流している頃、KP(糧食班)は夕食の準備作業です。
夕食のメニューはチキンヘカ=ChickenHekka。
現在ではハワイの郷土料理で日系人が持ち込んだとされている、鳥のすき焼きのような料理です。
日系兵士達は戦地で農家等から得た野菜や鶏肉をコンソメと砂糖で味付けをして煮込み、ヘカを作って食べた事が様々な書籍やベテランの証言にあります。
またヘカは後方地域で待機中に個人間で集まって作った話や、糧食班が作って配った話もあります。
今回は鶏肉は軍の糧食、野菜は現地調達という想定で食材を用意しKPが調理しました。
同時にコメも炊きます。
当時の日系兵士達の多くは、故郷の家ではコメで育った者が多く、軍の糧食は合わない人が多かったそうです。
イタリア戦線、第5軍の司令官マーク・クラーク中将は日系兵のコメ好きを理解しており、そこら中の部隊からコメを集めて日系部隊に送っていたそうです。
日系部隊の補給係もまた、他の白人部隊からポテト等と交換でコメを手に入れ、握り飯に調理したというエピソードも残っています。
決して毎日食べれるわけではなかったのですが、だからこそコメの食事に大変喜び、また携帯食が続くと「あぁ、コメが食べたい」と言っていたそうです。
現代人たる我々もコメを主食として育っています。
リエナクトも3日もするとコメの食事が大変ありがたく、美味しく思えます。
配食ラッパが響き、腹を空かせた兵士達が並びます。
このときもそうでしたが、当時もヘカやコメを見て日系兵士達は大変喜んだことでしょう。
多めに準備したつもりでしたが、あっと言う間にオカワリの行列ができ、無くなってしまいました。
次回は3日目のレポートとなります。
3日間実施したキャンプの中で、今回は2日目午後の訓練風景を紹介します。
砂盤演習。
地面に作成した地形、敵味方の配置駒等を使用して行うシミュレーションです。
実際に即した状況を俯瞰する事でより理解を深めることができます。
この日は攻撃時の小銃小隊の行動について学びました。
※WW2期のアメリカ軍FM(フィールドマニュアル=教範)よりわかりやすく抜粋し教育しています。
初期の教育や、複雑な行動が絡む場合等はこれらを利用した予行演習=戦闘予行が極めて有効です。
ちなみに戦争映画等でこれら部隊の行動をきっちり描いているような作品はほとんど無いと思います。
書籍ですと上田信氏の「コンバットバイブル」にマンガ形式で解説されていますが、多くの人はそれほど読み込んでいないように思います。
引続き、実際に動いての訓練を実施しました。
事前に状況や命令についての説明を行い、これから行う訓練がどういう物か理解してもらいます。
当たり前の事をやっているようですが、この当たり前の部分は国内ほとんどのイベント等では行われていないのではないでしょうか?
丘の頂上を攻撃奪取する命令を受け、小銃分隊としての前進要領を実地で行いました。
合わせて個人の動作についてもその都度教育していきます。
本来はそれぞれ時間をかけて教育していく部分ではありますが、そのあたりは「趣味」のための時間、場所等の制約もあって省略もあります。
個人の前進、組の前進ついで分隊の前進について実施しながら学んでいきます。
40年代のアメリカ軍(のみならず、当時ほとんどの軍隊)の小銃の銃口は上向で教育されています。
銃口(の方向)管理もまた重要なポイントです。
もちろん当時の写真等で例外は存在しますが、基本形というのはとても大切です。
過去に何度も書いていますが、銃の保持要領はお金をいっさいかけずにリアルさを増す、効率のよい方法です。
サバイバルゲーム等では小銃の持ち方等は自由ではありますが、せっかく軍装に似合ったかたちをやってみると良いと思いますし、管理面でも安全です。
※日本軍やドイツ軍では前進時、通常は右手1本で銃の中心付近を保持し、やや銃口が上向きになるように持ちます。
訓練終了時、AAR(AfterActionReview)と呼ばれる事後研究会を実施しそれぞれの良かった点、反省、改善点などを挙げて次回以降の訓練に活かします。
これも面倒がらずに実施する事で訓練効果は向上するでしょう。
小銃小隊が訓練で汗を流している頃、KP(糧食班)は夕食の準備作業です。
夕食のメニューはチキンヘカ=ChickenHekka。
現在ではハワイの郷土料理で日系人が持ち込んだとされている、鳥のすき焼きのような料理です。
日系兵士達は戦地で農家等から得た野菜や鶏肉をコンソメと砂糖で味付けをして煮込み、ヘカを作って食べた事が様々な書籍やベテランの証言にあります。
またヘカは後方地域で待機中に個人間で集まって作った話や、糧食班が作って配った話もあります。
今回は鶏肉は軍の糧食、野菜は現地調達という想定で食材を用意しKPが調理しました。
同時にコメも炊きます。
当時の日系兵士達の多くは、故郷の家ではコメで育った者が多く、軍の糧食は合わない人が多かったそうです。
イタリア戦線、第5軍の司令官マーク・クラーク中将は日系兵のコメ好きを理解しており、そこら中の部隊からコメを集めて日系部隊に送っていたそうです。
日系部隊の補給係もまた、他の白人部隊からポテト等と交換でコメを手に入れ、握り飯に調理したというエピソードも残っています。
決して毎日食べれるわけではなかったのですが、だからこそコメの食事に大変喜び、また携帯食が続くと「あぁ、コメが食べたい」と言っていたそうです。
現代人たる我々もコメを主食として育っています。
リエナクトも3日もするとコメの食事が大変ありがたく、美味しく思えます。
配食ラッパが響き、腹を空かせた兵士達が並びます。
このときもそうでしたが、当時もヘカやコメを見て日系兵士達は大変喜んだことでしょう。
多めに準備したつもりでしたが、あっと言う間にオカワリの行列ができ、無くなってしまいました。
次回は3日目のレポートとなります。
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