2018年01月10日
2018新年会 レポVol.5
新年会レポートを続けます。
夜間斥候の訓練を終え、宿営地に戻ってきた兵士達に「チキンヘカ」と「コメ」が振舞われました。
何度となく書いていますが、チキンヘカは鶏肉を使ったすき焼きのような料理で、今はハワイの郷土料理とも言われています。
発祥は日系人で、本来は醤油と砂糖で味付けするところ、前線では醤油の代わりにコンソメやブイヨンスープが使用されていたそうです。
鶏肉を炒め、現地で入手した野菜(今回はキャベツ、タマネギを使用しました)を入れ、砂糖と濃い目のコンソメスープで煮込みます。
戦地ではそういつも食べれた物では当然無かったでしょうが、遠くイタリアの地で食べた故郷ハワイの味を覚えているVeteranは少なくないようです。
またコメはアメリカ陸軍の支給品目にあったものの、主食としてではなく、いわばポテトサラダのような位置づけだったため、決して多くはありません。
第5軍マーク・クラーク中将や、第34師団チャールズ・ライダー少将は「彼らにコメを食わせろ」とイタリア中のコメをかき集めて第100大隊や第442連隊に送ったと言う話もあります。
また部隊の糧食担当者も、近くの部隊にコメがあると知るとラバにポテトを積んで危険な山を越えて交換に出向いた、とのエピソードもありました。
再現と言っても厳密にはコメの品種も変わっていますし(当時の品種は改良されて絶滅しており、入手は不可能と考えます)、正確な味付けはわかりません。
しかし、以前我々の「ヘカ」の写真を見た第100大隊オリジナルのVeteran、ロバート・サトウさんに「これはヘカだね。懐かしいね」と言われた事から、見た目はかなり似たものになっているとは自負しています。
ヘカとコメの組み合わせは今のBCoの中でも人気が高く、みな「美味しい」と言って食べてくれます。
基本、米軍レーションのほとんどが嫌いな私もヘカは好きですねw
一晩中の移動と、早朝からの設営、そして夜間までの訓練で疲れた身体も心も温まったようです。
その後の夜間の訓練と就寝については写真はありませんが、初日に良く晴れた為深夜の気温は随分と下がったようです。
キャンプ地は標高も高く、かなり冷えましたが全員無事に就寝できました(たぶん)
以下、次回vol.6に続きます。
BCo 2022サマートレーニング Vol.3(最終稿)
BCo 2022サマートレーニング Vol.2
BCo 2022サマートレーニング Vol.1
BCo野営訓練 火器小隊迫撃砲班 Vol.2 レーション・生活編
BCo野営訓練 火器小隊迫撃砲班 Vol.1 迫撃砲陣地構築編
2022年BCo新年会レポートVol.7
BCo 2022サマートレーニング Vol.2
BCo 2022サマートレーニング Vol.1
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