2019年01月21日

BCo新年会2019 私物演習レポートVol.3

2019年新年会として、ドイツ軍「黒騎士中隊」のご協力を得て、対抗演習形式で実施致しました。

BCo新年会2019 私物演習レポートVol.3

想定は以下の通りです。
参加規約
1944年1月 イタリア戦線 カッシーノ近郊 マジョ高地群Hill 1190を攻撃する部隊、3pt/B Co/100Bn/133Reg/34Div(アメリカ陸軍第34師団第133連隊第100歩兵大隊B中隊第3小隊)です。

史実ではモンテカッシーノの戦いの前哨戦として、高地群の攻略に当たった第100歩兵大隊の記録が残っています。
部隊規模として1個分隊を再現し、その上級部隊である小隊本部からの命令を想定として行ないました。

レポート第3項をお送り致します。


BCo新年会2019 私物演習レポートVol.3

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集結地の行動。
退避壕の構築が続きます。
自然を相手の戦いなので、岩でも根でもとにかく掘らなければいけません。
このあたりはもう、場所を選定する時の運でしょうか。
根に関してはある程度想像もつきますが(おうおうにして、悪い想像しか当たりませんw)、岩に関しては地中のものはどうしようもありません。
しかし実際のイタリア、マジョ高地群は岩山でとんでもなく固かったそうです。
「携帯シャベルではまったく歯が立たなかった」と証言されているVeteranも居ます。


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ドイツ軍側の昼食 ※写真提供 黒騎士中隊、FrontLine能勢



BCo新年会2019 私物演習レポートVol.3

さて、退避壕構築と並行して昼間斥候の命令が下ります。
砂盤を使用して、各斥候長へ経路、斥候目的等について確認を行ないます。
更に必用な装備について示達し、必用なものは(可能ならば)本部等から貸し出します。
ですが、このような小銃小隊からの斥候は、現有の装備で行なうのが通常でしょう。

今回はヘルメットや装備ベルトを使用せず小銃とバンダリア(布製の予備弾薬袋)のみ携行。頭部は本来はヘルメットの冬季用インナーであるニットキャップのみとしました。
※昼間斥候は通常はヘルメット着用であるとの指導を、訓練終了後に受けました。

出発時刻、帰隊し報告する時刻が示されます。
これらは他の味方部隊との調整や、敵方を監視している歩哨との連携にも影響する為、厳密に守る必用があります。

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出発時刻になり、斥候隊が出発。
昼間斥候は我が方からの視認距離が遠い分、敵方からの発見もされやすいため、敵から見つからない距離を保っての観測となります。


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斥候の観測目標は任務によっても様々ですが、通常は敵の配置、警戒の度合い、人員。
機関銃等主要火器の位置、それらの指向方向、更に陣地に展開される障害(鉄条網や地雷等)の配置、更に接近経路の確認等を行ないます。

通常の斥候だと敵に発見されてしまうのは一番の失敗であると言えるでしょう。
特に捕虜となる事は最悪の事態であり、敵に発見されて射撃を受ける事も最大限避けなければいけません。
そのため、原則的に斥候はまず自身の射撃を禁止されます。
敵を発見し、その位置や詳細を確認して報告するのが任務であり、敵に多少の損害を与える射撃はこちらの意図や位置を暴露するマイナスの効果しかありません。
しかしながら、万が一発見された際には自らの身を守る為の緊急回避として武器を携行します。

今回の演習では実際に敵方にドイツ軍リエナクターが配置され、警戒についてくれました。
彼らのいかげで、より実践的な斥候要領を訓練する事ができました。


BCo新年会2019 私物演習レポートVol.3

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※写真提供 FrontLine能勢

なお、ドイツ軍も引き続きMG(機関銃)陣地を構築しています。
掘る作業を継続しながら歩哨を立てて監視をしていました。

次回へと続きます。


インフォメーション
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記事の文章は中国語ですが、漢字なのでだいたいのニュアンスは理解できますw

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※この写真は過去掲載号のものです。

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Posted by 先任  at 13:28 │Comments(0)リエナクト

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