2025年03月21日

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

随分と遅れました。
2025年1月25-26日の2日間に渡って開催されました「第107回 東京ヴィクトリーショー」にて、B Co/100bnは「WW2アメリカ陸軍 レーション」をテーマとした展示を行いました。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

そのレポートVol.1をお送りいたします。

軍隊とは切っても切れない関係であるレーション(※携帯レーションの事のみを指して使われる事が多いですが、軍の支給する食事はすべて「レーション」です。)。
管理人”先任”の持論は、敵を見ずに、銃を撃たずに帰還した兵士は数多くいても、レーションを食べずに帰還した兵士は1人もいない、です。
軍隊を調べる、また再現するにあたって、もっとも重要な項目の一つと考えています。

今回の展示は、そんな一端を知っていただこう、実際の機材やレーションを見ていただこう、というものでした。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

Range Field M-1937 ※向かって左端のみM-1951

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

ガソリンバーナーです。最初に空気入れで空気を入れ、その圧力を利用して燃料を出します。
メインのレギュレーターが温まれば、後は自動的に燃料は気化して吸い上げられます。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

このフィールドレンジは約200名弱で編制される歩兵中隊に3台あり、野戦給食(Bレーション)を調理する為に使用されました。
レンジには1台につき、四角い平鍋(蓋でも焼き物等が調理可能)1、大きな寸胴鍋、中鍋の3つの鍋が付属します。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

こちらは調理カトラリーロールで、調理スプーンが長短2個、調理フォーク長短2本、包丁長2本、短1本、ペティナイフ3本、肉切包丁1、肉用ノコギリ1(欠品)、研ぎ棒1が入ります。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

他にレードルや泡だて器、フライ返し等々。

野戦給食(Bレーション)は、主に缶詰や乾燥食材等を使用した物で、駐屯地や基地等での調理給食(Aレーション)に準じたメニューではありますが、品数等は減ります。
それでも様々なメニューが調理され、兵士達の胃袋を満たしました。


WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

こちらは配食ラインを再現したものです。
向って左へ兵士達は並び、最初のバケツ(ヒーターによる熱湯)で食器を消毒します。
基本としてレーションはサラダ、芋、野菜、肉類、パン、ファット、デザート、飲料で構成されており、配食される順番もこの通りです。
ただし、このメニューは全種類が必ず用意されるわけではなく、たとえばシチューで芋、野菜、肉を兼ねる場合も有り得ますし、省略される場合もあるでしょう。
特に基地、駐屯地などで支給されるAレーションはともかく、野戦糧食であるBレーションではその傾向は強かったようです
しかし、同時に肉類が2つ出るなど同じ種類の物が重なる事は普通は無い(肉入りシチューとハンバーグ、パンとクラッカー など)でしょう。

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

続いて、受け取る側の装備品など。


WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

左はフードコンテナ。 Container,Food M-1941。
外側が鉄、内側がホーローで作られた本体が保温容器となっており、中に内鍋が3個(手前)入ります。
1個で3種類のメニューを10名分、保温して運搬できるようになっています。

右側は山岳兵用の調理鍋セットです。


WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

兵士が個人で携行する食器と水筒。 そのバリエーションを可能な限りで並べてみました。


WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1

こちらは食器の洗浄ラインです。
バケツが4個並び、そのうち3個にガソリンヒーターが入っています。
最初のバケツに残飯を捨て、2個目は洗剤入りの熱湯。ここでブラシも使って食器を洗浄。
3個目のバケツで洗浄した食器をすすぎ、4個目で熱湯消毒して終わりです。

Vol.2に続きます。


お知らせ
2025年3月23日(日)
大阪堺筋本町シキボウホール7階にて開催されます、第17回軍装交歓会「吉野会(きちのかい)」に、BCoは出展いたします。
この紹介記事にある「野戦炊事」をテーマに小規模な展示を行う予定です。
小規模ですが、大戦中生産の実物フィールドレンジM-1937を1台展示予定です!
是非、お立寄り下さい。
※入場料お1人様につき300円必要です。
※軍装及び迷彩服を着用されている方は入場できません。 一般入場者の会場内での軍装はできません。
※その他、必ずイベントWebサイトをご確認の上でご来場ください。






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