2025年04月05日
WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.2
2025年1月25-26日の2日間に渡って開催されました「第107回 東京ヴィクトリーショー」にて、B Co/100bnは「WW2アメリカ陸軍 レーション」をテーマとした展示を行いました。


そのレポートVol.2をお送りいたします。
軍隊とは切っても切れない関係であるレーション(※携帯レーションの事のみを指して使われる事が多いですが、軍の支給する食事はすべて「レーション」です。)。
管理人”先任”の持論は、敵を見ずに、銃を撃たずに帰還した兵士は数多くいても、レーションを食べずに帰還した兵士は1人もいない、です。
軍隊を調べる、また再現するにあたって、もっとも重要な項目の一つと考えています。


今回の展示は、そんな一端を知っていただこう、実際の機材やレーションを見ていただこう、というものでした。
Vol.2では、主に携帯糧食、携帯レーションについての展示をご紹介いたします。
WW2アメリカ軍のレーション(軍支給糧食)はA,B,C,D各レーション、Kレーション、10in1レーション等があります。
Aレーションは駐屯地や基地等で支給される、ちゃんとした調理場で調理されたレーションです。
Bレーションは野戦炊事とも呼ばれ、前線に近い場所で各部隊(歩兵は中隊単位)の野戦炊事班(KP=Kitchen Patrol)が調理、支給するレーションです。野戦炊事の為、缶詰や乾燥物等が中心で比較的簡易な調理で作れるものです。
前回ご紹介した、M-1937フィールドレンジ等はそのために使用されました。

Cレーションは1936年から開発が始まり、開戦直前の1941年8月から支給されたレーションで一人1食2個の缶詰で構成されます。途中改良があり、内容物や大きさは変化しています。

Dレーションは緊急用糧食として支給されたチョコレート(他にオーツ麦、脱脂粉乳等が混ぜられる)で、高温でも溶けない様に硬く固められ、味も意図的に美味しくしなかったとされています(緊急時以外に食べさせないため)。

Kレーション当初空挺部隊に携行、または空中投下して補給する為に開発、1942年に採用されました。
そお利便性から、当初の予定を大きく超えて歩兵部隊や機甲部隊その他、あらゆる部隊で支給される事となりました。
内容物は肉、またはチーズ等の缶詰とビスケット、クラッカーの主食、キャンディやガム、チョコレート、フルーツバー等の甘味、コーヒーやジュース等の粉末、またタバコやマッチ等が入っていました。
内容物はメニュー(BreakFirst、Dinner、Supperの3種類)によって異なる他、何度も改良が重ねられ、年代等によっても異なりました。



10in1レーションは1943年に採用、生産が始まったグループレーション。
その名の通り10人分が1つにまとまった物で、暖める程度の簡易的な調理を行う肉や野菜の缶詰、クラッカー、シリアル、バターやジャムのスプレッド、ミルク缶、インスタント飲料等が朝食(Breakfast)と夕食(Supper)の10人分ずつ分。その他アクセサリーとしてトイレットペーパーやタバコ、砂糖、塩、水筒用の水浄化剤。
加えて昼食(Dinner)分のパーティアルユニットと呼ばれるパケット化されたクラッカー、菓子等と1人分ずつの肉の缶詰等の携帯食(内容物は前述のKレーションに近い)が10人分ずつ梱包されており、5人分の1stユニットと2ndユニットが2セット、計4箱が1つの箱に梱包されていました。
今回の展示では10in1レーションの完全なオリジナルは入手できていない為、梱包箱等を展示しつつ、リプロダクション(現代、使用を目的として作られた再現品)を併せて展示いたしました。



更に、VショーBCo名物?、実演展示においては、この10in1レーションのリエナクターにより実食も展示いたしました。
お知らせ。
2025年5月3-4日、京都舞鶴市内某所において、BCo訓練会を実施いたします。
参加費:3000円(糧食4食支給費込)
舞鶴東駅ー現地間の送迎可能
想定 1944年6月 イタリア戦線サッセッタ近郊
レギュレーション
アメリカ陸軍 第34歩兵師団第442連隊戦闘団第100歩兵大隊B中隊第1小隊
被服・装備
※ 複製品、代用品の使用可。
・複製品については極端に形状、素材が違っていたり色が違っていなければ使用可能。
判断が付かない場合は問い合わせ下さい。
・代用品についても複製品に準じます。
※ 被服、装備は「必須」とする物が無い場合、忘れた場合は参加できません。
※「推奨」は無くても参加できるが、有るとより良い物を指します。
・被服(すべて必須)
ODサマースリーブレスアンダーシャツ
ODアンダードラウアー
ODウールクッションソックス
ウール(マスタード)シャツ(34師団章着用、指定者以外階級章不可)
ウール(マスタード)トラウザース
トラウザースベルト
ODフィールド(M41)ジャケット(34師団章着用、指定者以外階級章不可)
サービスシューズタイプⅢ(いわゆるM43型ラフアウトブーツ)及びレギンス
レインコート ☆ハバーサック
・装備(「推奨」以外はすべて必須) ☆装備位置
ハバーザック
Tボーンショベル ☆ハバーサック
M1923カートリッジベルト
水筒 ☆右腰
包帯ポーチ ☆左横
銃剣 ☆左腰またはハバーサック
ガスマスクバック(ライトウェイト)カーキ(面体無くても可)
M1ヘルメット ※34師団章ペイント必須
(固定ベイル推奨、可動ベイル可、プラスチックヘルメット不可)
ハーフテント(OD、カーキ共に可、カーキ推奨)
※スナップボタンのタイプは不可
ウールブランケット×1
☆テントロールで携行
メスキット ☆ハバーサック・メスキットポーチ
・火器
M1ライフル
バンダリア 1~2本
手榴弾 1~3発
BAR(指名:要相談)
・「推奨」被服
防寒アンダーシャツ(着用は任意)
防寒アンダーパンツ(着用は任意)
ドックタグ(ボールチェーン。又は紐)
ニットキャップ(形状、色が著しく違う複製品は使用不可。実物推奨)
ハンカチ
・「推奨」装備
M36サスペンダー ※ストラップ切断品のみ使用可能
M1ヘルメット ※固定ベイル
ヘルメットネット(スモールメッシュ官給型。他は不可)
・「推奨」するハバーザック入り組品
ウィンターアンダーシャツ(未着用時)
ウィンターアンダードラウアー(未着用時)
ウールクッションソールソックス 1~2足
レインコート
メスキット
(以下任意)
ハックタオル
洗面セット
ハンカチ
これらの装備類は原則、自弁でご用意いただきますが、「どうしても○○だけ用意が難しい」等の場合、余剰品のレンタルもしくは販売できる場合もあります。
ご相談下さい。
再現時期から冬季被服は使用不可です。
・その他
髪型
サイド、後部は短く、モミアゲは耳の穴より上で整えて下さい。(長髪の場合分からない様に極力工夫して下さい。)
眼鏡
ボストンフレーム
時計
当時のスクエア又はオーバルタイプの私物品、同等品以外は着用不可。※服薬等で時計が必要な場合、事前にご相談下さい。
ウール、金属アレルギー等有る方はご相談ください。
階級(役職)※事前に指名
※基本的にPvt 兵のみの募集です。階級章についてはこちらから指定する他は着用無しでお願いします。


そのレポートVol.2をお送りいたします。
軍隊とは切っても切れない関係であるレーション(※携帯レーションの事のみを指して使われる事が多いですが、軍の支給する食事はすべて「レーション」です。)。
管理人”先任”の持論は、敵を見ずに、銃を撃たずに帰還した兵士は数多くいても、レーションを食べずに帰還した兵士は1人もいない、です。
軍隊を調べる、また再現するにあたって、もっとも重要な項目の一つと考えています。


今回の展示は、そんな一端を知っていただこう、実際の機材やレーションを見ていただこう、というものでした。
Vol.2では、主に携帯糧食、携帯レーションについての展示をご紹介いたします。
WW2アメリカ軍のレーション(軍支給糧食)はA,B,C,D各レーション、Kレーション、10in1レーション等があります。
Aレーションは駐屯地や基地等で支給される、ちゃんとした調理場で調理されたレーションです。
Bレーションは野戦炊事とも呼ばれ、前線に近い場所で各部隊(歩兵は中隊単位)の野戦炊事班(KP=Kitchen Patrol)が調理、支給するレーションです。野戦炊事の為、缶詰や乾燥物等が中心で比較的簡易な調理で作れるものです。
前回ご紹介した、M-1937フィールドレンジ等はそのために使用されました。

Cレーションは1936年から開発が始まり、開戦直前の1941年8月から支給されたレーションで一人1食2個の缶詰で構成されます。途中改良があり、内容物や大きさは変化しています。

Dレーションは緊急用糧食として支給されたチョコレート(他にオーツ麦、脱脂粉乳等が混ぜられる)で、高温でも溶けない様に硬く固められ、味も意図的に美味しくしなかったとされています(緊急時以外に食べさせないため)。

Kレーション当初空挺部隊に携行、または空中投下して補給する為に開発、1942年に採用されました。
そお利便性から、当初の予定を大きく超えて歩兵部隊や機甲部隊その他、あらゆる部隊で支給される事となりました。
内容物は肉、またはチーズ等の缶詰とビスケット、クラッカーの主食、キャンディやガム、チョコレート、フルーツバー等の甘味、コーヒーやジュース等の粉末、またタバコやマッチ等が入っていました。
内容物はメニュー(BreakFirst、Dinner、Supperの3種類)によって異なる他、何度も改良が重ねられ、年代等によっても異なりました。



10in1レーションは1943年に採用、生産が始まったグループレーション。
その名の通り10人分が1つにまとまった物で、暖める程度の簡易的な調理を行う肉や野菜の缶詰、クラッカー、シリアル、バターやジャムのスプレッド、ミルク缶、インスタント飲料等が朝食(Breakfast)と夕食(Supper)の10人分ずつ分。その他アクセサリーとしてトイレットペーパーやタバコ、砂糖、塩、水筒用の水浄化剤。
加えて昼食(Dinner)分のパーティアルユニットと呼ばれるパケット化されたクラッカー、菓子等と1人分ずつの肉の缶詰等の携帯食(内容物は前述のKレーションに近い)が10人分ずつ梱包されており、5人分の1stユニットと2ndユニットが2セット、計4箱が1つの箱に梱包されていました。
今回の展示では10in1レーションの完全なオリジナルは入手できていない為、梱包箱等を展示しつつ、リプロダクション(現代、使用を目的として作られた再現品)を併せて展示いたしました。



更に、VショーBCo名物?、実演展示においては、この10in1レーションのリエナクターにより実食も展示いたしました。
お知らせ。
2025年5月3-4日、京都舞鶴市内某所において、BCo訓練会を実施いたします。
参加費:3000円(糧食4食支給費込)
舞鶴東駅ー現地間の送迎可能
想定 1944年6月 イタリア戦線サッセッタ近郊
レギュレーション
アメリカ陸軍 第34歩兵師団第442連隊戦闘団第100歩兵大隊B中隊第1小隊
被服・装備
※ 複製品、代用品の使用可。
・複製品については極端に形状、素材が違っていたり色が違っていなければ使用可能。
判断が付かない場合は問い合わせ下さい。
・代用品についても複製品に準じます。
※ 被服、装備は「必須」とする物が無い場合、忘れた場合は参加できません。
※「推奨」は無くても参加できるが、有るとより良い物を指します。
・被服(すべて必須)
ODサマースリーブレスアンダーシャツ
ODアンダードラウアー
ODウールクッションソックス
ウール(マスタード)シャツ(34師団章着用、指定者以外階級章不可)
ウール(マスタード)トラウザース
トラウザースベルト
ODフィールド(M41)ジャケット(34師団章着用、指定者以外階級章不可)
サービスシューズタイプⅢ(いわゆるM43型ラフアウトブーツ)及びレギンス
レインコート ☆ハバーサック
・装備(「推奨」以外はすべて必須) ☆装備位置
ハバーザック
Tボーンショベル ☆ハバーサック
M1923カートリッジベルト
水筒 ☆右腰
包帯ポーチ ☆左横
銃剣 ☆左腰またはハバーサック
ガスマスクバック(ライトウェイト)カーキ(面体無くても可)
M1ヘルメット ※34師団章ペイント必須
(固定ベイル推奨、可動ベイル可、プラスチックヘルメット不可)
ハーフテント(OD、カーキ共に可、カーキ推奨)
※スナップボタンのタイプは不可
ウールブランケット×1
☆テントロールで携行
メスキット ☆ハバーサック・メスキットポーチ
・火器
M1ライフル
バンダリア 1~2本
手榴弾 1~3発
BAR(指名:要相談)
・「推奨」被服
防寒アンダーシャツ(着用は任意)
防寒アンダーパンツ(着用は任意)
ドックタグ(ボールチェーン。又は紐)
ニットキャップ(形状、色が著しく違う複製品は使用不可。実物推奨)
ハンカチ
・「推奨」装備
M36サスペンダー ※ストラップ切断品のみ使用可能
M1ヘルメット ※固定ベイル
ヘルメットネット(スモールメッシュ官給型。他は不可)
・「推奨」するハバーザック入り組品
ウィンターアンダーシャツ(未着用時)
ウィンターアンダードラウアー(未着用時)
ウールクッションソールソックス 1~2足
レインコート
メスキット
(以下任意)
ハックタオル
洗面セット
ハンカチ
これらの装備類は原則、自弁でご用意いただきますが、「どうしても○○だけ用意が難しい」等の場合、余剰品のレンタルもしくは販売できる場合もあります。
ご相談下さい。
再現時期から冬季被服は使用不可です。
・その他
髪型
サイド、後部は短く、モミアゲは耳の穴より上で整えて下さい。(長髪の場合分からない様に極力工夫して下さい。)
眼鏡
ボストンフレーム
時計
当時のスクエア又はオーバルタイプの私物品、同等品以外は着用不可。※服薬等で時計が必要な場合、事前にご相談下さい。
ウール、金属アレルギー等有る方はご相談ください。
階級(役職)※事前に指名
※基本的にPvt 兵のみの募集です。階級章についてはこちらから指定する他は着用無しでお願いします。
WW2米軍 糧食展示 in 第107回 東京ヴィクトリーショー Vol.1
2025年1月25、26日 ヴィクトリーショー「野戦糧食」出展!
2025年 BCo主催 新年会について。
第106回ビクトリーショー、展示!
MVG2024 におけるKP再現について。
第105回 Vショー展示 Vol.2(最終項)
2025年1月25、26日 ヴィクトリーショー「野戦糧食」出展!
2025年 BCo主催 新年会について。
第106回ビクトリーショー、展示!
MVG2024 におけるKP再現について。
第105回 Vショー展示 Vol.2(最終項)