2020年06月05日

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃

前回までの「WW2 アメリカ陸軍基本動作」については、徒手(銃を持たない場合)についての項目を紹介いたしました。
このブログをご覧下さる方の多くはおそらく銃火器がお好きな方が多いであろうと予想しますので、少しつまらない内容だったかもしれません。
しかし、下記に記してある通り、兵士の教育は徒手動作から始まります。
徒手動作で訓練成果が得られなければ、執銃(銃を取り扱う)訓練は開始できないのです。

あえて書きますが、本来銃とは大変危険なものであり、簡単に人の命を奪う事もできる道具です。
それらを政府、軍が兵士に貸し与えるからには、充分な訓練と教育が必要となります。
簡単に書けば「命令」と言うものを頭ではもちろん、身体でも理解していなければ取り扱いをさせる事はできない道具なのです。
我々が趣味で扱う銃器の多くは殺傷能力のない玩具でしょう。
しかし、それがモデルとしたものは本物の武器です。
視覚効果としては実物と玩具にそう差はありません。
リエナクト、サバイバルゲームその他においても銃器を扱う際は、その点を念頭に置いていただければと願う次第です。


THE SOLDIER WITH ARMS
執銃(銃を保持しての)動作について

1概要
実施時期については、可能な限り早い段階でライフルの使用方法、整備ならびに各部の名称を学ぶ。
徒手動作の指導において大きな進歩が認められたならば、次は武器について教育を行う。徒手動作と執銃動作は交互に繰り返し訓練する必要がある。

※使用するライフルは(U.S.rifle,caliber.30,M1)合衆国30口径M1ライフルであり、以後ライフルまたはM1もしくはM1ライフルと呼称する。

各部の名称は次の通りであり、ここでは英語表記にて示す。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃


WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃


WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃


小銃(Rifle)の管理、持ち運びのルール。
※諸動作の詳細については次回以降で紹介する。

特に明記されない場合、合衆国30口径M1903ライフル(U.S.rifle,caliber.30,M1903)と合衆国30口径M1ライフル(U.S.rifle,caliber.30,M1)は同様のルールが適用される。

a 合衆国30口径M1903ライフル(U.S.rifle,caliber.30,M1903)については省略する。

b 合衆国30口径M1ライフル(U.S.rifle,caliber.30,M1)

(1)M1ライフルは特に命令された場合を除き、チャンバー及びレシーバーに弾薬を装填しない。装填された状態で持ち運ぶ際は習慣として常にトリガーガードに内側にあるセーフティを最後尾まで下げロックする。

(2)M1ライフルを装備した部隊が形成される時、次の命令により
"INSPECTION ARMS"「銃点検」を実施する。
※"INSPECTION ARMS"「銃点検」は"PORT ARMS"「控え銃」の姿勢から実施される。

1."INSPECTION" 2. "ARMS" 3. "LOCK PIECES" 「銃点検」~インスペクションアームズ ロックピース。
※"CADENCE"は行わない。
"LOCK PIECES"の命令により左手の四指を握り、親指でオペレーティングロッドを操作し、ロッドキャッチに引っかかるまでスマートに後方に押し込む。
頭と目を下げてレシーバーを覗き込み、レシーバーに弾薬が無い事を確認したら左手はバランスを握って保持し、同時に頭と目を上げて"PORT ARMS"「控え銃」の姿勢を取る

解除する場合は次の号令による。
1. "INSPECTION" 2. "ARMS" 3."UNLOCK PIECES". 「銃点検元へ」 ~インスペクションアームズ アンロックピース。

"UNLOCK PIECES"の命令により
(1)右手の四指を伸ばして接合しオペレーティングロッドに当てると同時に、右親指をフォロワーアッセンブリに当てる。
(2)オペレーティングロッドハンドルを四指で少し後方へ押し、右親指でフォロワーアッセンブリを押し下げて、ボルトがフォロワーの上に約1インチ(2.5cm)前進するよう緩める。
(3)フォロワーアッセンブリから親指を離し、次いでオペレーティングロッドハンドルを離す。
(4)ボルトが前進して閉鎖されたならばセーフティを解除し、トリガーを引いて撃鉄を落とした後、、"PORT ARMS"「控え銃」の姿勢を取る。

もし弾薬をチャンバー及びレシーバー内から発見した場合、それらは取り外してカートリッジベルトに収納する。

この検査に規定している手順は、第1に兵士がM1を保持する際に(ハンマーの)コックを確認する事。第2にハンマーを解放し、長時間ハンマースプリングを圧縮することによる損耗を防ぐことの2つを目的とする。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
※"PORT ARMS"「控え銃」の姿勢 細部については次回以降示す。

c. 銃剣は命令があった場合のみ着剣する。


d. "FALL IN"「集合」時は、"ORDER ARMS" 「立て銃」(基本姿勢)の姿勢を取る。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
"ORDER ARMS" 「立て銃」(基本姿勢)の姿勢 細部については次回以降示す。

e.
(1)ライフルを装備した部隊を移動させる場合、"RIGHT SHOULDER ARMS"「右担え銃」または"SLING ARMS"「吊れ銃」を命令する。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
"RIGHT SHOULDER ARMS"「右担え銃」の姿勢 細部については次回以降示す。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
"SLING ARMS"「吊れ銃」の姿勢 細部については次回以降示す。

(2)短距離の移動においては移動の予令前に"AT TRAIL"を命令する事により"TRAIL ARMS"「下げ銃」で実施できる。
"AT TRAIL FORWARD"(予令) "MARCH"(動令)「下げ銃 前へ進め」 ~アットレイル フォワード マーチ

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
"TRAIL ARMS"「下げ銃」の姿勢 細部については次回以降示す。

(3)自動小銃、軽機関銃、軽迫撃砲など、武器のマニュアルがない武器は、次の号令により右肩にスリングで吊る。
"RIGHT SHOULDER"(予令) "ARMS"(動令)「右担え銃」 ~ライトショルダー アームズ。

WW2 アメリカ陸軍基本動作 Vol.5 小銃
"BAR ブローニング自動小銃"をスリングで吊った状態。

"UNSLING ARMS"「吊れ銃元へ」~アンスリング アームズ。
なお"REST"「楽に休め」 または"AT EASE"「休め」が命令されるまでこの姿勢となるが、長時間に及ぶ場合は"UNSLING ARMS"「吊れ銃元へ」~アンスリング アームズの号令で火器を置くことができる。

"UNSLING ARMS"「吊れ銃元へ」~アンスリング アームズ。


f."FACING"「転回」、"OPEN RANKS"「列を開け」、"CLOSE RANKS"「列を詰め」"SIDE STEP"「右(左)へ進め」、"BACK STEP"「後へ進め」、"FORMING FOR SHELTER TENTS"「携帯テント設営」、"EXTENDING"「間隔を開け」、"CLOSING"「間隔を詰め」時のライフルの保持については、動令と共に"TRAIL ARMS"「下げ銃」とし、動作の終了と同時に元("ORDER ARMS")の姿勢に戻る。


g.(※"RIGHT(LEFT) SHOULDER ARMS"「右(左)担え銃」)でライフルを保持している場合、"HALT"「停止」の号令があっても"ORDER ARMS"の号令がかかるまでは"RIGHT(LEFT) SHOULDER ARMS"「右(左)担え銃」を維持する。

h.片腕でライフルを保持しての"DOUBLE TIME"「駈足行進」の場合、ライフルを持たない側の手は徒手の時と同様とする。





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