2021年08月20日
1人でもリエナクト。Vol.1 アメリカ陸軍第100歩兵大隊B中隊第1小隊小銃手 1942年10月 キャンプマッコイ
Covid-19の影響は残念ながらまだしばらくは継続しそうですね。
BCo/100Bnでは、集まっての活動が困難であることからしばらく大きな活動は停止しています。
しかしながら「1人でやるならば、流行り感染症の危険性は少なく可能ではないか」
また、たまにみかける「仲間が居ないのでできない」と言われる方への実践的アドバイス、応援が可能ではないかと考え、今回ば管理人の先任1人での1夜2日リエナクトメントを企画、実施してみました。
想定としては1942年10月のキャンプマッコイにて訓練中のアメリカ陸軍第100歩兵大隊B中隊第1小隊の兵士をモデルとし、訓練での1夜2日の行動の一部を切り取って再現すると言う流れで計画しました。
被服はデニム作業服 Junper,Working,Denim,Blue Spec 6-125B(1940年8月7日採用。の2ndタイプ)と、Trousers,Working,Denim,Blue Spec 6-124A(1933年型の1stタイプ)。Hat Denim Blue(1937年採用デニムハット)。
WW2開戦前後の国内訓練では、これらの作業服や更に古いブラウンデニムのものが混在して使用されていました。
※身に着けているのは日本産のリプロダクション。
靴は本来1933年採用のSHOES,SERVICE(タイプI)の使用が妥当ですが、所持していないため1941年9月に調達が開始されたタイプIIの国内産リプロダクションで代用しています。
Leggings,Canvas,M-1938,Dismounted レギンス(脚絆)は初期型と呼ばれる事の多い、カーキ色真鍮無垢金具のタイプを使用。
小銃は当時最新式だったM1ライフル(United States Rifle, Caliber .30, M1)を使用。
この頃は03ライフルとM1ライフルが混在して使用されていた形跡があります。
※使用しているのは国内産モデルガンを1942年仕様に改造を施したもの。
ヘルメットもこの頃には依然のM1917/M1917A1皿型ヘルメットから、M1ヘルメットへと移行しています。
ライナーは初期のファイバー製の物が使用されていました。
※シェルは実物。ライナーはリプロダクションを使用。
HaverSack M-1910(1910年型ハバーサック後期型)(背嚢)にbayonet M1942(銃剣)とScabbard M3(銃剣鞘)。
Shovel,Intrenching M-1910 & Carrier(通称Tハンドルシャベル)、Poach,Can,Meat(ミートカンポ-チ)内に1918年型Can,Meat(ミートカン)及びカトラリー。ハバーサック内には自作リプロダクションのC-レーションを3食分(1食分はダミー)。
ハバーサック下部に取り付けたCarrierPackに予備下着、Poles,Tent,Shelter(テントポール)、Pins,Tent,Shelter,Wood(テントペグ)5本、Line,Tent Shelter,Half,Guy(テントロープ)、Blanket,Wool,OD,M-1934(毛布)を包んでロールにしたTent,Shelter,Half(シェルターハーフテント)。
WebベルトはBelt,Cartridge,Dismounted M-1917(カートリッジベルト後期型)、Cover,Canteen,Dismounted M-1910及び Canteen M-1910、Cup M-1910(水筒及びカップ、水筒カバー)、Poach,First Aid Packet M-1910(包帯ポーチ・包帯)
Service Gas Mask M2A2 & MIVAI Carrier(サービスガスマスク)。
今回は戦闘の再現ではなく、戦闘を模擬した当時の訓練の再現体験です。
もっとも、自分1人のみで行っているため、命令や報告等はすべて省略しています。
また夜間はまったく写真が撮れない為、翌朝に同様の行動の一部を再現して、広報用に撮影しました。
戦闘を模擬した訓練の再現の夜間行動の撮影の為の再現です(何書いてるのか自分でもよくわからない)
1530 前進開始。
本来ならば朝からまる一日行軍してくるような状況ですが、諸事情により夕刻から翌朝までの時間のみとなりましたので省略しています。
1600 集結地着。
個人用掩体構築開始。
夕刻となって多少気温も下がったとは言え、まだまだ暑いです。
熱中症を警戒し、30分に5分休憩し水分を取る。
今回、水筒1本で翌朝まで過ごすつもりだったので、水分補給は一口のみで。
体調に異変を感じたら即休憩、水分多めに摂るつもりでしたが、幸いにも体調を崩す事無く作業が続けられました。
今回、個人掩体構築に選定した場所は、土質は粘土質でまぁまぁ掘り易く、大きな石も出なかったが(大きい物で15cm×15cm×20cm程度が数個)、木の根が思った以上に張っていたので苦労しました。
ハンドアックスは通常、歩兵分隊には無く、ピックマトックも分隊に1本で通常はBAR掩体に使用します。
その為、小銃手はTハンドルシャベル1本で掘るのが基本となります。
幸いにも実物のTハンドルシャベルは、要領良く使用すれば穴を掘るにはとても使いやすく、また木の根等も切断することが可能です(大変ですが)
なんとか日没前に概成。
とは言え、規定より少し浅く、また廃土の処置をしていない点は反省。
完全に暗くなる前に夕食を摂ります。
Cレーションは、肉と野菜の煮物系のMユニットと、クラッカー、キャンディ、コーヒー等からなるBユニットの2缶セットで個人の1食分です。
しかし、ここでトラブルが起こりました。
本来、WW2のCレーションは缶に付属するキーでクルクル回して開缶(コンビーフ缶詰等で良く見られる方式)で、缶切りを持ち運ぶ必要はありません。
しかし、自作Cレーションはキー式開缶の再現は現時点で不可能なので、通常の缶詰の開缶方式となっています。
そこでポケットナイフに付属する缶切りで開けていた最中、缶切り部分が折れてしまいました。
Bユニットは開いたもののMユニットは開けられず。
銃剣(安全切断済み)で開けようかとも考えましたが、既に暗くて手元が危険と判断し、無しで過ごす事に決めました。
夜中、かなり空腹で厳しかったですが、思わぬトラブルのおかげで、前線の兵士達の多くが感じた空腹感を多少味わう事ができて、幸運でした。
コーヒー飲まないので、途中でBユニットに付属する角砂糖を舐めました。
めちゃくちゃ美味かったです。
角砂糖でこんなに幸せを感じる事ができるとは!
リエナクトは素晴らしい。
日も沈んで暗くなってきたので、掩体に天幕を張って雨に備えます。
備えます、と言うかずっと降ったり止んだりが続いていて、色んな物が濡れてグチャグチャになりつつありましたが、被服については雨なのか汗なのかよく判りません。
構築中は上着を脱いで、タンクトップで作業していましたが作業終了後は早めに上着を着ます。
冬場の状況でも大事な事ですが、人間「寒い」と感じてからいくら着こんでもなかなか暖かくはなりません。
まだ暑い、と思っているうちに着こんだ方が良いです。
Vol.2に続きます。
BCo/100Bnでは、集まっての活動が困難であることからしばらく大きな活動は停止しています。
しかしながら「1人でやるならば、流行り感染症の危険性は少なく可能ではないか」
また、たまにみかける「仲間が居ないのでできない」と言われる方への実践的アドバイス、応援が可能ではないかと考え、今回ば管理人の先任1人での1夜2日リエナクトメントを企画、実施してみました。
想定としては1942年10月のキャンプマッコイにて訓練中のアメリカ陸軍第100歩兵大隊B中隊第1小隊の兵士をモデルとし、訓練での1夜2日の行動の一部を切り取って再現すると言う流れで計画しました。
被服はデニム作業服 Junper,Working,Denim,Blue Spec 6-125B(1940年8月7日採用。の2ndタイプ)と、Trousers,Working,Denim,Blue Spec 6-124A(1933年型の1stタイプ)。Hat Denim Blue(1937年採用デニムハット)。
WW2開戦前後の国内訓練では、これらの作業服や更に古いブラウンデニムのものが混在して使用されていました。
※身に着けているのは日本産のリプロダクション。
靴は本来1933年採用のSHOES,SERVICE(タイプI)の使用が妥当ですが、所持していないため1941年9月に調達が開始されたタイプIIの国内産リプロダクションで代用しています。
Leggings,Canvas,M-1938,Dismounted レギンス(脚絆)は初期型と呼ばれる事の多い、カーキ色真鍮無垢金具のタイプを使用。
小銃は当時最新式だったM1ライフル(United States Rifle, Caliber .30, M1)を使用。
この頃は03ライフルとM1ライフルが混在して使用されていた形跡があります。
※使用しているのは国内産モデルガンを1942年仕様に改造を施したもの。
ヘルメットもこの頃には依然のM1917/M1917A1皿型ヘルメットから、M1ヘルメットへと移行しています。
ライナーは初期のファイバー製の物が使用されていました。
※シェルは実物。ライナーはリプロダクションを使用。
HaverSack M-1910(1910年型ハバーサック後期型)(背嚢)にbayonet M1942(銃剣)とScabbard M3(銃剣鞘)。
Shovel,Intrenching M-1910 & Carrier(通称Tハンドルシャベル)、Poach,Can,Meat(ミートカンポ-チ)内に1918年型Can,Meat(ミートカン)及びカトラリー。ハバーサック内には自作リプロダクションのC-レーションを3食分(1食分はダミー)。
ハバーサック下部に取り付けたCarrierPackに予備下着、Poles,Tent,Shelter(テントポール)、Pins,Tent,Shelter,Wood(テントペグ)5本、Line,Tent Shelter,Half,Guy(テントロープ)、Blanket,Wool,OD,M-1934(毛布)を包んでロールにしたTent,Shelter,Half(シェルターハーフテント)。
WebベルトはBelt,Cartridge,Dismounted M-1917(カートリッジベルト後期型)、Cover,Canteen,Dismounted M-1910及び Canteen M-1910、Cup M-1910(水筒及びカップ、水筒カバー)、Poach,First Aid Packet M-1910(包帯ポーチ・包帯)
Service Gas Mask M2A2 & MIVAI Carrier(サービスガスマスク)。
今回は戦闘の再現ではなく、戦闘を模擬した当時の訓練の再現体験です。
もっとも、自分1人のみで行っているため、命令や報告等はすべて省略しています。
また夜間はまったく写真が撮れない為、翌朝に同様の行動の一部を再現して、広報用に撮影しました。
戦闘を模擬した訓練の再現の夜間行動の撮影の為の再現です(何書いてるのか自分でもよくわからない)
1530 前進開始。
本来ならば朝からまる一日行軍してくるような状況ですが、諸事情により夕刻から翌朝までの時間のみとなりましたので省略しています。
1600 集結地着。
個人用掩体構築開始。
夕刻となって多少気温も下がったとは言え、まだまだ暑いです。
熱中症を警戒し、30分に5分休憩し水分を取る。
今回、水筒1本で翌朝まで過ごすつもりだったので、水分補給は一口のみで。
体調に異変を感じたら即休憩、水分多めに摂るつもりでしたが、幸いにも体調を崩す事無く作業が続けられました。
今回、個人掩体構築に選定した場所は、土質は粘土質でまぁまぁ掘り易く、大きな石も出なかったが(大きい物で15cm×15cm×20cm程度が数個)、木の根が思った以上に張っていたので苦労しました。
ハンドアックスは通常、歩兵分隊には無く、ピックマトックも分隊に1本で通常はBAR掩体に使用します。
その為、小銃手はTハンドルシャベル1本で掘るのが基本となります。
幸いにも実物のTハンドルシャベルは、要領良く使用すれば穴を掘るにはとても使いやすく、また木の根等も切断することが可能です(大変ですが)
なんとか日没前に概成。
とは言え、規定より少し浅く、また廃土の処置をしていない点は反省。
完全に暗くなる前に夕食を摂ります。
Cレーションは、肉と野菜の煮物系のMユニットと、クラッカー、キャンディ、コーヒー等からなるBユニットの2缶セットで個人の1食分です。
しかし、ここでトラブルが起こりました。
本来、WW2のCレーションは缶に付属するキーでクルクル回して開缶(コンビーフ缶詰等で良く見られる方式)で、缶切りを持ち運ぶ必要はありません。
しかし、自作Cレーションはキー式開缶の再現は現時点で不可能なので、通常の缶詰の開缶方式となっています。
そこでポケットナイフに付属する缶切りで開けていた最中、缶切り部分が折れてしまいました。
Bユニットは開いたもののMユニットは開けられず。
銃剣(安全切断済み)で開けようかとも考えましたが、既に暗くて手元が危険と判断し、無しで過ごす事に決めました。
夜中、かなり空腹で厳しかったですが、思わぬトラブルのおかげで、前線の兵士達の多くが感じた空腹感を多少味わう事ができて、幸運でした。
コーヒー飲まないので、途中でBユニットに付属する角砂糖を舐めました。
めちゃくちゃ美味かったです。
角砂糖でこんなに幸せを感じる事ができるとは!
リエナクトは素晴らしい。
日も沈んで暗くなってきたので、掩体に天幕を張って雨に備えます。
備えます、と言うかずっと降ったり止んだりが続いていて、色んな物が濡れてグチャグチャになりつつありましたが、被服については雨なのか汗なのかよく判りません。
構築中は上着を脱いで、タンクトップで作業していましたが作業終了後は早めに上着を着ます。
冬場の状況でも大事な事ですが、人間「寒い」と感じてからいくら着こんでもなかなか暖かくはなりません。
まだ暑い、と思っているうちに着こんだ方が良いです。
Vol.2に続きます。
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