2023年01月27日
2023年BCo新年会レポートVol.3
2023年BCo新年会レポートVol.1
2023年BCo新年会レポートVol.2
2023年1月2日~3日にかけ、BCo/100Bnは今年も恒例の「新年会」を実施、本年の活動を開始いたしました。
本日はこの新年会の紹介、第3弾です。

今回の新年会での設定は
1945年1月 南フランス・カスティオン近郊(シャンパンキャンペーン)
Sig Pt/HQ Co/100Bn/442RCT(第442連隊戦闘団第100歩兵大隊本部中隊通信小隊)
を一部再現し、戦線の警戒監視任務について訓練と体験を実施しました。
今回は1950~60年代、アメリカ陸軍特殊部隊再現グループ「A-232」との合同による1夜2日の対抗訓練となりました。
夜間最低気温-5℃の厳しい環境で、BCo側としては通信小隊本部の歩哨及び巡察と通信中継所(電話交換所)勤務を部分的に再現し、実際に警戒や勤務を行いました。
夜間から状況が開始されました。
勤務は通信小隊本部7名
2名1組の歩哨が2組、1時間交代で夜間用歩哨壕で警戒を行います。
通信中継所勤務4名
2名1組が2時間交代で勤務します。
中継所送迎ドライバー2名
1名ドライバーが2時間交代で勤務します。

通信中継所組とドライバーは本部で待機している1時間の間に交代で巡察(パトロール)勤務に就きました。
ドライバー以外は1時間の仮眠、休憩があります。
何役かを兼務して行われる状況ですが、実際にも前線に居る部隊は定員を満たしていることなど少なく、このような状況は多かったと考えます。
また想定時期は1945年1月のシャンパンキャンペーンであり、1944年10~11月のVosgesの戦闘において大損害を被った直後で、人員不足は自然な再現でもありました。
※戦闘前には2943名居た連隊の戦死、負傷者は約2000名。病院等から順次、負傷兵が帰隊しつつある時期でした。



夜間用の警戒壕は2名がかろうじて入れる大きさで、有線電話線が引かれ野戦電話機が設置されていました。
定時報告の他、異状が認められた際には野戦電話機を使用して報告します。
夜間歩哨壕の電話は通信中継所の電話交換機に接続されており、まず中継所を呼出します。
中継所の交換手が出たら、本部への接続を要求し、それを受けた交換手は歩哨壕への電話を保留し、本部を呼び出します。
本部との電話が確立した所で、歩哨壕と本部の回線を接続し、歩哨壕の警戒員が本部に報告する、という流れになります。
今回の想定では歩哨壕と、想定連隊本部(フィールド管理小屋)の2回戦しか接続してませんでしたので、中継の流れは不要ではありますが、訓練の為にあえて実施いたしました。
なお、使用しているBD-71スイッチボード(電話交換機)は6回戦まで接続する事ができます。
夜間歩哨壕では、幾度となく「敵」の接近が察知され、本部に報告が上がりました。
その内容は正確な物もあれば不正確な物もあり(翌朝の合同AARで検証)、夜間の歩哨の難しさを体感することができました。
また、報告の要領も演練することができました。
このあたりは、実際に敵役となる相手がいないと示すのが難しい内容で、今回の訓練は大変良い経験になりました。


通信中継所までは交代員を車両で送迎しました。
夜間にBOライト(対空用の夜間行動用ライト)のみで、不整地の林間を走ってくれた凄腕ドライバーに感謝いたします。
暖気運転を含め、エンジン音や走行音もリアルなので(そりゃそーだ)、「敵」側にもよい想定になったのではないかと思います。
また、そのような環境で大戦当時のJEEPに乗って走行できる経験も得難いものでした。


通信中継所は2名1組、2時間ごとの勤務でしたが、暖房等もなくかなり寒かったと思います。
その中で、いつ呼び出されるかわからない交換機の前で、よく勤務したものと思います。
交換操作についても概ね良好で、通信をしっかり維持できました。


深夜も1時頃からは疲労と睡魔に襲われ(多くは前夜に徹夜で移動、そのまま日中は穴掘りや設営、訓練に従事)、士気のも低下していきますが、警戒は継続して行われました。
未明、0400から本部及び通信中継所に対し、同時に敵による襲撃が行われ見事壊滅されましたが、最後まで勤務に邁進し概ね良好であったと思慮します。
襲撃後、状況を終了し仮眠。






翌朝、敵として行動したA-232と合同でAAR(AfterActionReview)を実施、各配置ごとに反省会等を行いました。
何度か書きましたが、今回の合同演習は敵側がリアルに侵入、斥候を実施してくれることで防御、警戒側として大変得難い良い経験をすることができました。
また、これまであまりできてなかった通信に関しても学ぶことができ、良い新年会となりました。
今後もこのような機会を作っていきたいと思います。
最後になりましたが。
BCIの管理人、軍曹様。
A-232の皆様。
本当にありがとうございました。

お知らせ。
リエナクトメントグループ「B Co/100Bn」は2023年1月28、29日、第101回ビクトリーショーにおいて「WW2アメリカ陸軍通信小隊」に関する展示を実施します。
同時に日系第100歩兵大隊とリエナクトメントの啓蒙コーナーも設置。
場所は5階の中央エリアです。※以前のお知らせと場所が変わりました!

2023年BCo新年会レポートVol.2
2023年1月2日~3日にかけ、BCo/100Bnは今年も恒例の「新年会」を実施、本年の活動を開始いたしました。
本日はこの新年会の紹介、第3弾です。

今回の新年会での設定は
1945年1月 南フランス・カスティオン近郊(シャンパンキャンペーン)
Sig Pt/HQ Co/100Bn/442RCT(第442連隊戦闘団第100歩兵大隊本部中隊通信小隊)
を一部再現し、戦線の警戒監視任務について訓練と体験を実施しました。
今回は1950~60年代、アメリカ陸軍特殊部隊再現グループ「A-232」との合同による1夜2日の対抗訓練となりました。
夜間最低気温-5℃の厳しい環境で、BCo側としては通信小隊本部の歩哨及び巡察と通信中継所(電話交換所)勤務を部分的に再現し、実際に警戒や勤務を行いました。
夜間から状況が開始されました。
勤務は通信小隊本部7名
2名1組の歩哨が2組、1時間交代で夜間用歩哨壕で警戒を行います。
通信中継所勤務4名
2名1組が2時間交代で勤務します。
中継所送迎ドライバー2名
1名ドライバーが2時間交代で勤務します。

通信中継所組とドライバーは本部で待機している1時間の間に交代で巡察(パトロール)勤務に就きました。
ドライバー以外は1時間の仮眠、休憩があります。
何役かを兼務して行われる状況ですが、実際にも前線に居る部隊は定員を満たしていることなど少なく、このような状況は多かったと考えます。
また想定時期は1945年1月のシャンパンキャンペーンであり、1944年10~11月のVosgesの戦闘において大損害を被った直後で、人員不足は自然な再現でもありました。
※戦闘前には2943名居た連隊の戦死、負傷者は約2000名。病院等から順次、負傷兵が帰隊しつつある時期でした。



夜間用の警戒壕は2名がかろうじて入れる大きさで、有線電話線が引かれ野戦電話機が設置されていました。
定時報告の他、異状が認められた際には野戦電話機を使用して報告します。
夜間歩哨壕の電話は通信中継所の電話交換機に接続されており、まず中継所を呼出します。
中継所の交換手が出たら、本部への接続を要求し、それを受けた交換手は歩哨壕への電話を保留し、本部を呼び出します。
本部との電話が確立した所で、歩哨壕と本部の回線を接続し、歩哨壕の警戒員が本部に報告する、という流れになります。
今回の想定では歩哨壕と、想定連隊本部(フィールド管理小屋)の2回戦しか接続してませんでしたので、中継の流れは不要ではありますが、訓練の為にあえて実施いたしました。
なお、使用しているBD-71スイッチボード(電話交換機)は6回戦まで接続する事ができます。
夜間歩哨壕では、幾度となく「敵」の接近が察知され、本部に報告が上がりました。
その内容は正確な物もあれば不正確な物もあり(翌朝の合同AARで検証)、夜間の歩哨の難しさを体感することができました。
また、報告の要領も演練することができました。
このあたりは、実際に敵役となる相手がいないと示すのが難しい内容で、今回の訓練は大変良い経験になりました。


通信中継所までは交代員を車両で送迎しました。
夜間にBOライト(対空用の夜間行動用ライト)のみで、不整地の林間を走ってくれた凄腕ドライバーに感謝いたします。
暖気運転を含め、エンジン音や走行音もリアルなので(そりゃそーだ)、「敵」側にもよい想定になったのではないかと思います。
また、そのような環境で大戦当時のJEEPに乗って走行できる経験も得難いものでした。


通信中継所は2名1組、2時間ごとの勤務でしたが、暖房等もなくかなり寒かったと思います。
その中で、いつ呼び出されるかわからない交換機の前で、よく勤務したものと思います。
交換操作についても概ね良好で、通信をしっかり維持できました。


深夜も1時頃からは疲労と睡魔に襲われ(多くは前夜に徹夜で移動、そのまま日中は穴掘りや設営、訓練に従事)、士気のも低下していきますが、警戒は継続して行われました。
未明、0400から本部及び通信中継所に対し、同時に敵による襲撃が行われ見事壊滅されましたが、最後まで勤務に邁進し概ね良好であったと思慮します。
襲撃後、状況を終了し仮眠。






翌朝、敵として行動したA-232と合同でAAR(AfterActionReview)を実施、各配置ごとに反省会等を行いました。
何度か書きましたが、今回の合同演習は敵側がリアルに侵入、斥候を実施してくれることで防御、警戒側として大変得難い良い経験をすることができました。
また、これまであまりできてなかった通信に関しても学ぶことができ、良い新年会となりました。
今後もこのような機会を作っていきたいと思います。
最後になりましたが。
BCIの管理人、軍曹様。
A-232の皆様。
本当にありがとうございました。

お知らせ。
リエナクトメントグループ「B Co/100Bn」は2023年1月28、29日、第101回ビクトリーショーにおいて「WW2アメリカ陸軍通信小隊」に関する展示を実施します。
同時に日系第100歩兵大隊とリエナクトメントの啓蒙コーナーも設置。
場所は5階の中央エリアです。※以前のお知らせと場所が変わりました!

2025年5月 ReenactmentTraining Vol.3(最終項)
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.2
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.1
耐寒私物演習2024 Vol.2
耐寒私物演習2024 Vol.1
第106回 ビクトリーショー展示
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.2
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.1
耐寒私物演習2024 Vol.2
耐寒私物演習2024 Vol.1
第106回 ビクトリーショー展示