2017年05月10日
BCo5月キャンプレポート vol.2
2017年余呉キャンプレポート、その2です。
今回は2日目の様子から。







兵士達の寝床は後方地域であっても基本的にはシェルターハーフとなります。
通常2人1組で張り、2人1組で寝ます。
狭いと感じるかもしれませんが、慣れれば必要充分、そして1人で寝るより暖かいです。
大型のピラミッダルテント等も使用する事はありますが、その場合は連隊や師団単位で用意した後方の休息地域となります。
なお第100大隊では初期の訓練期を除くと末期シャンパンキャンペーンやヴェダの宿営地でピラミダルテントでの宿営を見ることができます。

下級将校もシェルターハーフを使用しますが、通常1人で寝ます。
ベッディングロールと呼ばれる将校用の寝具巻きが使用され、一般兵よりは暖かく寝れるようになっています。
が、どれほどの将校が安眠できたでしょうか? ほとんどは寝る暇などなかったのではないかと推察します。





KP(糧食班)は兵士達が起床するより1時間以上前から起き出し、フィールドレンジに火を入れて朝食の準備を開始します。
粉末卵は当時ポピュラーな食材で、あらゆる物に使用されましたが、中でもスクランブルドエッグは最たる物だったようです。 もちろん「美味しい」と言う評判ではありませんw




もう一つの「ポピュラー」メニュー、スパムです。
もはや説明の必要も無いかとは思います。
しかしながら、ハワイ兵の中では好評だったようで戦後もすっかりハワイに根付いてしまいましたね。




デザートのフルーツカクテル缶詰めを開け、コーヒーが沸いたら朝食準備完了です。
後方地域ですのでビューグラー(ラッパ手)が配食ラッパを吹奏します。







メインミールはシリアル。10in1レーション用のものです。同レーションから缶ミルクと砂糖が出されました。


美味しかったですか?ww



食事が終わったら食器を洗います。
洗浄ラインも再現しました。
4つのバケツは残飯用、洗剤入り洗浄用、濯ぎ用、濯ぎ+消毒用となっており、残飯用以外にはガソリンヒーターが入っており、お湯が沸いています。
驚くほど簡単に食器が洗えます。





朝食後、小銃小隊は訓練を開始します。
訓練に必要な装備は下士官を通じて伝達され、勝手な装備を身につける事はありません。
訓練開始に当たって諸注意や統制事項、訓練内容について小隊長から示達を受けます。



午前中の科目はコンパス使用法と地図判読。
基本的な項目ではありますが、実際にやってみるとなかなか難しいものです。
国土地理院発行の地図と実際の地形を合わせながら講義を実施しました。








更にコンパスと地図を使用しての前進要領を実地で行います。
知ってる土地、見えている地形だと簡単に思えますが、基礎ができなくてはいけません。




山麓まで登り、更に視界が広がった所で山等の地形と自分の位置を合わせ、確認します。
本などで得る知識と違い、簡単な地形であっても実地に見ると非常に理解が進みます。
「実際にやってみる」リエナクトの一つの醍醐味であると考えます。




訓練を終了し、行軍隊形で宿営地へと戻ります。
そう言えば、行軍も一度(と言わず、ですが)やらなければいけない、と考えています。
最も、行軍の再現は難易度がかなり高いものです。
充分な距離が取れる場所を探すだけでもかなり困難ですが、脱落や不慮の事態に備えた様々なバックアップ体制も必要になります。
おそらく身体へもさることながらブーツ類にもかなりの負担になるでしょう。
装備付けて「行軍してる写真を撮る」だけなら簡単なのですが、それはReenactとは呼べませんね。
次回へ続きます。
インフォメーション。
6月3,4日に京都宇治市近郊にてBCo6月訓練を実施します。
参加資格は「戦う気があるなら誰でもウェルカム!」です。
詳細は後日発表いたします。
基本装備は今回の5月キャンプとさほど変わりません。
1944年夏のイタリア戦線第34師団所属中の第100大隊B中隊を想定します。
参加の希望、詳細の問い合わせはお気軽にどうぞ。
今回は2日目の様子から。







兵士達の寝床は後方地域であっても基本的にはシェルターハーフとなります。
通常2人1組で張り、2人1組で寝ます。
狭いと感じるかもしれませんが、慣れれば必要充分、そして1人で寝るより暖かいです。
大型のピラミッダルテント等も使用する事はありますが、その場合は連隊や師団単位で用意した後方の休息地域となります。
なお第100大隊では初期の訓練期を除くと末期シャンパンキャンペーンやヴェダの宿営地でピラミダルテントでの宿営を見ることができます。

下級将校もシェルターハーフを使用しますが、通常1人で寝ます。
ベッディングロールと呼ばれる将校用の寝具巻きが使用され、一般兵よりは暖かく寝れるようになっています。
が、どれほどの将校が安眠できたでしょうか? ほとんどは寝る暇などなかったのではないかと推察します。





KP(糧食班)は兵士達が起床するより1時間以上前から起き出し、フィールドレンジに火を入れて朝食の準備を開始します。
粉末卵は当時ポピュラーな食材で、あらゆる物に使用されましたが、中でもスクランブルドエッグは最たる物だったようです。 もちろん「美味しい」と言う評判ではありませんw




もう一つの「ポピュラー」メニュー、スパムです。
もはや説明の必要も無いかとは思います。
しかしながら、ハワイ兵の中では好評だったようで戦後もすっかりハワイに根付いてしまいましたね。




デザートのフルーツカクテル缶詰めを開け、コーヒーが沸いたら朝食準備完了です。
後方地域ですのでビューグラー(ラッパ手)が配食ラッパを吹奏します。







メインミールはシリアル。10in1レーション用のものです。同レーションから缶ミルクと砂糖が出されました。


美味しかったですか?ww



食事が終わったら食器を洗います。
洗浄ラインも再現しました。
4つのバケツは残飯用、洗剤入り洗浄用、濯ぎ用、濯ぎ+消毒用となっており、残飯用以外にはガソリンヒーターが入っており、お湯が沸いています。
驚くほど簡単に食器が洗えます。





朝食後、小銃小隊は訓練を開始します。
訓練に必要な装備は下士官を通じて伝達され、勝手な装備を身につける事はありません。
訓練開始に当たって諸注意や統制事項、訓練内容について小隊長から示達を受けます。



午前中の科目はコンパス使用法と地図判読。
基本的な項目ではありますが、実際にやってみるとなかなか難しいものです。
国土地理院発行の地図と実際の地形を合わせながら講義を実施しました。








更にコンパスと地図を使用しての前進要領を実地で行います。
知ってる土地、見えている地形だと簡単に思えますが、基礎ができなくてはいけません。




山麓まで登り、更に視界が広がった所で山等の地形と自分の位置を合わせ、確認します。
本などで得る知識と違い、簡単な地形であっても実地に見ると非常に理解が進みます。
「実際にやってみる」リエナクトの一つの醍醐味であると考えます。




訓練を終了し、行軍隊形で宿営地へと戻ります。
そう言えば、行軍も一度(と言わず、ですが)やらなければいけない、と考えています。
最も、行軍の再現は難易度がかなり高いものです。
充分な距離が取れる場所を探すだけでもかなり困難ですが、脱落や不慮の事態に備えた様々なバックアップ体制も必要になります。
おそらく身体へもさることながらブーツ類にもかなりの負担になるでしょう。
装備付けて「行軍してる写真を撮る」だけなら簡単なのですが、それはReenactとは呼べませんね。
次回へ続きます。
インフォメーション。
6月3,4日に京都宇治市近郊にてBCo6月訓練を実施します。
参加資格は「戦う気があるなら誰でもウェルカム!」です。
詳細は後日発表いたします。
基本装備は今回の5月キャンプとさほど変わりません。
1944年夏のイタリア戦線第34師団所属中の第100大隊B中隊を想定します。
参加の希望、詳細の問い合わせはお気軽にどうぞ。
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.3(最終項)
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