2019年02月06日
BCo新年会2019 私物演習レポートVol.4
2019年新年会として、ドイツ軍「黒騎士中隊」のご協力を得て、対抗演習形式で実施致しました。

想定は以下の通りです。
※参加規約
1944年1月 イタリア戦線 カッシーノ近郊 マジョ高地群Hill 1190を攻撃する部隊、3pt/B Co/100Bn/133Reg/34Div(アメリカ陸軍第34師団第133連隊第100歩兵大隊B中隊第3小隊)です。
史実ではモンテカッシーノの戦いの前哨戦として、高地群の攻略に当たった第100歩兵大隊の記録が残っています。
部隊規模として1個分隊を再現し、その上級部隊である小隊本部からの命令を想定として行ないました。
レポート第4項をお送り致します。



昼間斥候を終え、帰隊した分隊員は再び退避壕の構築を行ないます。
退避壕は射撃、戦闘するための物ではなく文字通り退避し、砲弾などから身を守るためのものです。
人一人、寝そべって入れるサイズですが、実際に掘ってみるとなかなかに重労働です。
しかし最低でも規定の大きさまでは掘らなければ、砲弾の落下に耐えることはできません。
夕闇の迫る中、構築は続けられます。



どうにか完全に日が没するまでに概成。
束の間の休息をとります。
警戒については想定の他の小隊に交代しています。





支給されていたD-Rationをかじります。
当時、味とその硬さからか不評の残るレーションですが、その一方で甘くて美味かった、と言う話もあります。
おそらくは、それを口にした状況によるものが大きいのではないかと考えます。



再現したD-Ration(チョコレートに小麦やスキムミルク、ビタミン等の栄養を混ぜ込んで形成した緊急食)
緊急食で本来命令が無ければ勝手に食べる事はできません。
しかし、余剰を増加食として支給されたりもあったようです。
今回の演習では増加食として1人1個支給していました。




すっかり暗くなった頃、再度斥候の命令が下ります。
分隊長は斥候を集め、偵察すべき項目や進入経路について確認を行ないます。
また斥候参加者は顔を炭で黒く塗ります。
人間の肌、特に顔面は夜間光りやすく目立つ為、炭を塗ることで視認性を下げます。



夜間は敵方が見えにくくなる分、敵方からも発見されにくくなる為、昼間に行なわれた斥候より更に奥地へと進めます。
今回の斥候ではドイツ軍の敷設した障害、鉄条網位置や向きなどの情報を持ち帰ることに成功しました。
更に明朝の攻撃の為、鉄条網を切断して進路を啓きます。
この後更に夜半になってから夜間斥候が出されました。
完全な夜間ですので写真はありません。
翌朝に攻撃が決定し、その為の斥候として深夜に進入します。
進入経路の再確認、敵の態勢、そして夕方の斥候で切除した鉄条網が修復されていないかを確認します。
実際に何箇所かの鉄条網はドイツ軍守備隊によって修復されていました。
次回へ続きます。

想定は以下の通りです。
※参加規約
1944年1月 イタリア戦線 カッシーノ近郊 マジョ高地群Hill 1190を攻撃する部隊、3pt/B Co/100Bn/133Reg/34Div(アメリカ陸軍第34師団第133連隊第100歩兵大隊B中隊第3小隊)です。
史実ではモンテカッシーノの戦いの前哨戦として、高地群の攻略に当たった第100歩兵大隊の記録が残っています。
部隊規模として1個分隊を再現し、その上級部隊である小隊本部からの命令を想定として行ないました。
レポート第4項をお送り致します。
昼間斥候を終え、帰隊した分隊員は再び退避壕の構築を行ないます。
退避壕は射撃、戦闘するための物ではなく文字通り退避し、砲弾などから身を守るためのものです。
人一人、寝そべって入れるサイズですが、実際に掘ってみるとなかなかに重労働です。
しかし最低でも規定の大きさまでは掘らなければ、砲弾の落下に耐えることはできません。
夕闇の迫る中、構築は続けられます。
どうにか完全に日が没するまでに概成。
束の間の休息をとります。
警戒については想定の他の小隊に交代しています。
支給されていたD-Rationをかじります。
当時、味とその硬さからか不評の残るレーションですが、その一方で甘くて美味かった、と言う話もあります。
おそらくは、それを口にした状況によるものが大きいのではないかと考えます。



再現したD-Ration(チョコレートに小麦やスキムミルク、ビタミン等の栄養を混ぜ込んで形成した緊急食)
緊急食で本来命令が無ければ勝手に食べる事はできません。
しかし、余剰を増加食として支給されたりもあったようです。
今回の演習では増加食として1人1個支給していました。
すっかり暗くなった頃、再度斥候の命令が下ります。
分隊長は斥候を集め、偵察すべき項目や進入経路について確認を行ないます。
また斥候参加者は顔を炭で黒く塗ります。
人間の肌、特に顔面は夜間光りやすく目立つ為、炭を塗ることで視認性を下げます。
夜間は敵方が見えにくくなる分、敵方からも発見されにくくなる為、昼間に行なわれた斥候より更に奥地へと進めます。
今回の斥候ではドイツ軍の敷設した障害、鉄条網位置や向きなどの情報を持ち帰ることに成功しました。
更に明朝の攻撃の為、鉄条網を切断して進路を啓きます。
この後更に夜半になってから夜間斥候が出されました。
完全な夜間ですので写真はありません。
翌朝に攻撃が決定し、その為の斥候として深夜に進入します。
進入経路の再確認、敵の態勢、そして夕方の斥候で切除した鉄条網が修復されていないかを確認します。
実際に何箇所かの鉄条網はドイツ軍守備隊によって修復されていました。
次回へ続きます。
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.3(最終項)
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.2
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.1
耐寒私物演習2024 Vol.2
耐寒私物演習2024 Vol.1
第106回 ビクトリーショー展示
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.2
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