2020年08月14日
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編
WW2 アメリカ陸軍被服の参考
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-000.jpg)
はじめに
第二次世界大戦において、アメリカ陸軍第100歩兵大隊が使用した被服についての参考ページを作成しています。
正確には戦前、1941年のハワイ第298及び299歩兵連隊に所属していた日系兵士が着用したものを含めていますので、第二次世界大戦において歩兵が使用した物、全般にあたります。
BCoに参加しているメンバー個人のコレクションからの参考画像で、特に記載が無い限りは実物の写真です。
ご存知の方も多いと思いますが、被服や装備品にはさまざまなバリエーションや改良などが存在していますし、それらをすべて紹介するのは困難です。
私や友人の所有する物の中で、比較的イメージして頂きたい物だけを載せています。
形状や色等が違うようなので「使用できるかどうかわからない」と思われる物は事前にご相談下さいますようお願い致します。
ここに載せた全てを用意する必要はありません。あくまで参考であり、レギュレーションの範囲内であればOKです。
同時にリエナクトメントにおいて、ここに紹介しているような実物を揃える必要もありません。
激しい環境下での使用も行うリエナクトメントにおいては、材質や作りが実物に近い限りレプリカ(リプロダクション)の使用を推奨いたします。
また、名称等はQMCカタログ名と併記して「日本で良く聞く呼び方」を選んでいるつもりです。
「あれが紹介してない」「これは間違い」などのご意見がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
また、装備写真などを頂けるのも助かります。
※このページは製作途中です。今後も掲載は増えて行く予定ですが、おそらく私が生きている間に「完成」はしないでしょう。
※使用している写真の内、特に記載の無いものは「Msg. Merwin.J.Toome@bco_100bn」氏のコレクションよりお借りしています。
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-101.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-102.jpg)
基本的な生地の解説
・COTTON(コットン):綿製生地です。
・WOOL(ウール):羊毛生地です。
・WOOL,SERGE(ウールサージ):羊毛で作られた生地を毛羽立たないよう加工した生地です。
・FRANNEL(フランネル):羊毛を軟らかく薄く織った生地です。
・MOHAIR(モヘヤ):山羊毛を使った軟らかい生地です。
・HERRINGBONE TWILL(ヘリンボーンツイル):日本では杉綾織とも呼ばれるコットン生地を交差して織り上げた生地でHBTと略称されます。
・DENIM(デニム):綿製の藍色の縦糸と染色してない横糸を綾織りにした生地です。
・COTTON POPELINE(コットンポプリン):綿製の密度の高い織物で、薄手の生地に使用され多少の防水性を持ちます。
・DUCK TWILL(ダックツイル):かなり厚手の綿、平織り生地でとても丈夫です。冬季衣料等に使用されました。
・CHINO CLOTH(チノクロス):無地の厚手綿生地の事ですが、特にカーキサマーコットンの生地を指します。
・MUSTARD CLOTH(マスタード):カラシの事です。ウールシャツやトラウザースがそのような色合いを持つ事で通称されています。
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-104.jpg)
UNDERWEAR 下着
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-019.jpg)
下着はいうまでも無く基本的な被服です。
シャツ、ズボン等を纏えば見えない部分でもありますので省略しがちな点ではありますが、リエナクトにおいてはとても重要です。
保温性や動き、また排泄時などの体感に大きく影響を与えます。
実物はそれなりに高価ですが、海外製のリプロダクションも多く出ています
白色のものとODのものがあり1943年からODの支給が始まりますが、前線では混在していました。
ただし1943秋以降の欧州の前線において一般的なのはODのものであったと推察します。
「Drawers,cotton,shorts,od(StNo.55-D-400~55-D-415)」
「ODアンダードラウアー」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-001.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-014.jpg)
いわゆるパンツです。コットン製で伸縮性は無く、前面の3個のプラスティックボタンと側面のサイズ調整紐があります。
納入会社によって多少の差異がありますが、基本的には変わりません。
前面は”オープン”になりますが、後述のアンダーシャツで覆います。※上記画像参照。
1943年までは白色の物「Drawers,cotton,shorts,/white(StNo.55-D-420-55-D-450)」があり、1943頃からODの支給が開始され、終戦まで白色と混在して使用されていました。
サイズ表記はウエストのインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚とされていました。
「Undershirt,cotton,summer,sleeveless,white(StNo.55-U-4930~55-U-4962)」
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「ホワイト サマースリーブレスアンダーシャツ」
戦前から支給されていたコットン製のアンダーシャツ、タンクトップで、伸縮性はありません。
納入会社によって多少の形状の差異がありますが、基本的には変わりません。
首元、肩紐の形状、丈等が国内で普通に販売されているタンクトップとは異なりますが、当時のアメリカで流通していた下着と変わりありません。
アンダーシャツを着て、その上から押さえるようにアンダードラウアーを穿きます。※上記ODの画像参照。
1943頃から支給が開始されたODのものと混在して使用されていました。
サイズ表記は胸囲のインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚(ODと合わせて)とされていました。
※「Pvtあべべ@abujian1990」氏のコレクションよりお借りしています。
「Undershirt,cotton,summer,sleeveless,od(StNo.55-U-4830~55-U-4862)」
「ODサマースリーブレスアンダーシャツ」
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![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-004.jpg)
コットン製のアンダーシャツ、タンクトップで、伸縮性があります。
納入会社によって多少の色、形状の差異がありますが、基本的には変わりません。
首元、肩紐の形状、丈等が現在国内で普通に販売されているタンクトップとは異なります。
アンダーシャツを着て、その上から押さえるようにアンダードラウアーを穿くよう、丈が長くなっています。※上記画像参照。
1943頃からODの支給が開始され、終戦まで前述の白色と混在して使用されましたが、欧州戦線ではこのODのタイプが主流だったと考えています。
サイズ表記は胸囲のインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚(ホワイトと合わせて)とされていました。
「SOCKS,WOOL,LIGHT,od(StNo.73-S-32214~73-S-33235)」
「ODウールライトソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-007c.jpg)
主に夏場や熱帯地域にて使用された靴下です。
ウールとありますが、コットンとの混毛靴下で伸縮性があり、1943に下記のクッションソールソックスが支給されるまで主用されました。
元々白だった物が染め直されたものも存在するようです。
冬季や北部では「SOCKS,WOOL,HEAVY,od(StNo.73-S-32172-73-S-32200)」「ODヘビーウールソックス」が支給、使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
※Web管理人「先任」所蔵の物。
「SOCKS,WOOL,LIGHT,WHITE(StNo.73-S-33266~73-S-33302)//SOCKS,COTTON,NATURAL(CONTRACT NXsx82732)」
「ホワイト ウールライトソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-007b.jpg)
主に夏場や熱帯地域にて使用された靴下です。
ウールとあります、がコットンとの混毛靴下で伸縮性があり、1943に下記のクッションソールソックスが支給されるまで主用されました。
冬季や北部では「SOCKS,WOOL,HEAVY,WHITE(StNo.73-S-32231-73-S-32256)」「ホワイトヘビーウールソックス」が支給、使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
※Web管理人「先任」所蔵の物。
「SOCKS,WOOL,CUSHION SOLE(StNo.73-S-31820~73-S-31852-od)」
「ODウールクッションソールソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-008.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](//img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-009.jpg)
ウール50%、コットン50%の混毛靴下でクッション部分は100%ウールで伸縮性は少ないです、
1943年に野戦用靴下として導入され、グレーの物「SOCKS,WOOL,CUSHION SOLE,GRAY(StNo.73-S-31760-73-S-31792-Gray)」もあり、終戦まで使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
下段の画像は上からWW2実物、レプリカ、60年代頃の米軍実物を比較したものです。
代用される際の参考にして下さい。
後にWebサイトにまとめる予定ですが、ブログの方にも分けて掲載して行こうと思います。
人気があればw
参考文献
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM Sec.1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT AUG.1943
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM3-1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT MAY.1946
・U.S.ARMY EUROPEAN THEATER OF OPERATIONS G.I.Collector's Guide Vol.1&2 Henri-Paul Enjames
・Uniform of the U.S.Army Ground Forces 1939-1945 Vol.1-7. Charles Lemons
・Words collection of Sgt.N military uniform guidance and pointed out 2002-2020
・二世部隊物語 菊月俊之
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-000.jpg)
はじめに
第二次世界大戦において、アメリカ陸軍第100歩兵大隊が使用した被服についての参考ページを作成しています。
正確には戦前、1941年のハワイ第298及び299歩兵連隊に所属していた日系兵士が着用したものを含めていますので、第二次世界大戦において歩兵が使用した物、全般にあたります。
BCoに参加しているメンバー個人のコレクションからの参考画像で、特に記載が無い限りは実物の写真です。
ご存知の方も多いと思いますが、被服や装備品にはさまざまなバリエーションや改良などが存在していますし、それらをすべて紹介するのは困難です。
私や友人の所有する物の中で、比較的イメージして頂きたい物だけを載せています。
形状や色等が違うようなので「使用できるかどうかわからない」と思われる物は事前にご相談下さいますようお願い致します。
ここに載せた全てを用意する必要はありません。あくまで参考であり、レギュレーションの範囲内であればOKです。
同時にリエナクトメントにおいて、ここに紹介しているような実物を揃える必要もありません。
激しい環境下での使用も行うリエナクトメントにおいては、材質や作りが実物に近い限りレプリカ(リプロダクション)の使用を推奨いたします。
また、名称等はQMCカタログ名と併記して「日本で良く聞く呼び方」を選んでいるつもりです。
「あれが紹介してない」「これは間違い」などのご意見がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
また、装備写真などを頂けるのも助かります。
※このページは製作途中です。今後も掲載は増えて行く予定ですが、おそらく私が生きている間に「完成」はしないでしょう。
※使用している写真の内、特に記載の無いものは「Msg. Merwin.J.Toome@bco_100bn」氏のコレクションよりお借りしています。
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-101.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-102.jpg)
基本的な生地の解説
・COTTON(コットン):綿製生地です。
・WOOL(ウール):羊毛生地です。
・WOOL,SERGE(ウールサージ):羊毛で作られた生地を毛羽立たないよう加工した生地です。
・FRANNEL(フランネル):羊毛を軟らかく薄く織った生地です。
・MOHAIR(モヘヤ):山羊毛を使った軟らかい生地です。
・HERRINGBONE TWILL(ヘリンボーンツイル):日本では杉綾織とも呼ばれるコットン生地を交差して織り上げた生地でHBTと略称されます。
・DENIM(デニム):綿製の藍色の縦糸と染色してない横糸を綾織りにした生地です。
・COTTON POPELINE(コットンポプリン):綿製の密度の高い織物で、薄手の生地に使用され多少の防水性を持ちます。
・DUCK TWILL(ダックツイル):かなり厚手の綿、平織り生地でとても丈夫です。冬季衣料等に使用されました。
・CHINO CLOTH(チノクロス):無地の厚手綿生地の事ですが、特にカーキサマーコットンの生地を指します。
・MUSTARD CLOTH(マスタード):カラシの事です。ウールシャツやトラウザースがそのような色合いを持つ事で通称されています。
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-104.jpg)
UNDERWEAR 下着
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-019.jpg)
下着はいうまでも無く基本的な被服です。
シャツ、ズボン等を纏えば見えない部分でもありますので省略しがちな点ではありますが、リエナクトにおいてはとても重要です。
保温性や動き、また排泄時などの体感に大きく影響を与えます。
実物はそれなりに高価ですが、海外製のリプロダクションも多く出ています
白色のものとODのものがあり1943年からODの支給が始まりますが、前線では混在していました。
ただし1943秋以降の欧州の前線において一般的なのはODのものであったと推察します。
「Drawers,cotton,shorts,od(StNo.55-D-400~55-D-415)」
「ODアンダードラウアー」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-001.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-014.jpg)
いわゆるパンツです。コットン製で伸縮性は無く、前面の3個のプラスティックボタンと側面のサイズ調整紐があります。
納入会社によって多少の差異がありますが、基本的には変わりません。
前面は”オープン”になりますが、後述のアンダーシャツで覆います。※上記画像参照。
1943年までは白色の物「Drawers,cotton,shorts,/white(StNo.55-D-420-55-D-450)」があり、1943頃からODの支給が開始され、終戦まで白色と混在して使用されていました。
サイズ表記はウエストのインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚とされていました。
「Undershirt,cotton,summer,sleeveless,white(StNo.55-U-4930~55-U-4962)」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-017.jpg)
「ホワイト サマースリーブレスアンダーシャツ」
戦前から支給されていたコットン製のアンダーシャツ、タンクトップで、伸縮性はありません。
納入会社によって多少の形状の差異がありますが、基本的には変わりません。
首元、肩紐の形状、丈等が国内で普通に販売されているタンクトップとは異なりますが、当時のアメリカで流通していた下着と変わりありません。
アンダーシャツを着て、その上から押さえるようにアンダードラウアーを穿きます。※上記ODの画像参照。
1943頃から支給が開始されたODのものと混在して使用されていました。
サイズ表記は胸囲のインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚(ODと合わせて)とされていました。
※「Pvtあべべ@abujian1990」氏のコレクションよりお借りしています。
「Undershirt,cotton,summer,sleeveless,od(StNo.55-U-4830~55-U-4862)」
「ODサマースリーブレスアンダーシャツ」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-003.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-004.jpg)
コットン製のアンダーシャツ、タンクトップで、伸縮性があります。
納入会社によって多少の色、形状の差異がありますが、基本的には変わりません。
首元、肩紐の形状、丈等が現在国内で普通に販売されているタンクトップとは異なります。
アンダーシャツを着て、その上から押さえるようにアンダードラウアーを穿くよう、丈が長くなっています。※上記画像参照。
1943頃からODの支給が開始され、終戦まで前述の白色と混在して使用されましたが、欧州戦線ではこのODのタイプが主流だったと考えています。
サイズ表記は胸囲のインチ表記で、2インチ刻みの偶数でした。
支給数は3枚(ホワイトと合わせて)とされていました。
「SOCKS,WOOL,LIGHT,od(StNo.73-S-32214~73-S-33235)」
「ODウールライトソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-007c.jpg)
主に夏場や熱帯地域にて使用された靴下です。
ウールとありますが、コットンとの混毛靴下で伸縮性があり、1943に下記のクッションソールソックスが支給されるまで主用されました。
元々白だった物が染め直されたものも存在するようです。
冬季や北部では「SOCKS,WOOL,HEAVY,od(StNo.73-S-32172-73-S-32200)」「ODヘビーウールソックス」が支給、使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
※Web管理人「先任」所蔵の物。
「SOCKS,WOOL,LIGHT,WHITE(StNo.73-S-33266~73-S-33302)//SOCKS,COTTON,NATURAL(CONTRACT NXsx82732)」
「ホワイト ウールライトソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-007b.jpg)
主に夏場や熱帯地域にて使用された靴下です。
ウールとあります、がコットンとの混毛靴下で伸縮性があり、1943に下記のクッションソールソックスが支給されるまで主用されました。
冬季や北部では「SOCKS,WOOL,HEAVY,WHITE(StNo.73-S-32231-73-S-32256)」「ホワイトヘビーウールソックス」が支給、使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
※Web管理人「先任」所蔵の物。
「SOCKS,WOOL,CUSHION SOLE(StNo.73-S-31820~73-S-31852-od)」
「ODウールクッションソールソックス」
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-008.jpg)
![WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編 WW2 アメリカ陸軍被服の参考 下着編](http://img01.militaryblog.jp/usr/k/f/i/kfir/uni-009.jpg)
ウール50%、コットン50%の混毛靴下でクッション部分は100%ウールで伸縮性は少ないです、
1943年に野戦用靴下として導入され、グレーの物「SOCKS,WOOL,CUSHION SOLE,GRAY(StNo.73-S-31760-73-S-31792-Gray)」もあり、終戦まで使用されました。
サイズ表記は足の長さのインチ表記です。
支給数は5足(ソックス合計)とされていました。
下段の画像は上からWW2実物、レプリカ、60年代頃の米軍実物を比較したものです。
代用される際の参考にして下さい。
後にWebサイトにまとめる予定ですが、ブログの方にも分けて掲載して行こうと思います。
人気があればw
参考文献
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM Sec.1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT AUG.1943
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM3-1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT MAY.1946
・U.S.ARMY EUROPEAN THEATER OF OPERATIONS G.I.Collector's Guide Vol.1&2 Henri-Paul Enjames
・Uniform of the U.S.Army Ground Forces 1939-1945 Vol.1-7. Charles Lemons
・Words collection of Sgt.N military uniform guidance and pointed out 2002-2020
・二世部隊物語 菊月俊之
第106回 ビクトリーショー展示
第105回 Vショー展示 Vol.1
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 帽子編Vol.2
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 サービスコート編
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 帽子編Vol.1
第105回 Vショー展示 Vol.1
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 帽子編Vol.2
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 サービスコート編
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 帽子編Vol.1