2021年08月11日

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考

はじめに

第二次世界大戦において、アメリカ陸軍第100歩兵大隊が使用した被服についての参考ページを作成しています。
正確には戦前、1941年のハワイ第298及び299歩兵連隊に所属していた日系兵士が着用したものを含めていますので、第二次世界大戦において歩兵が使用した物、全般にあたります。
BCoに参加しているメンバー個人のコレクションからの参考画像で、特に記載が無い限りは実物の写真です。
ご存知の方も多いと思いますが、被服や装備品にはさまざまなバリエーションや改良などが存在していますし、それらをすべて紹介するのは困難です。
私や友人の所有する物の中で、比較的イメージして頂きたい物だけを載せています。

形状や色等が違うようなので「使用できるかどうかわからない」と思われる物は事前にご相談下さいますようお願い致します。
ここに載せた全てを用意する必要はありません。あくまで参考であり、レギュレーションの範囲内であればOKです。
同時にリエナクトメントにおいて、ここに紹介しているような実物を揃える必要もありません。
激しい環境下での使用も行うリエナクトメントにおいては、材質や作りが実物に近い限りレプリカ(リプロダクション)の使用を推奨いたします。

また、名称等はQMCカタログ名と併記して「日本で良く聞く呼び方」を選んでいるつもりです。
「あれが紹介してない」「これは間違い」などのご意見がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
また、装備写真などを頂けるのも助かります。

※このページは製作途中です。今後も掲載は増えて行く予定ですが、おそらく私が生きている間に「完成」はしないでしょう。

HBTトラウザース&ジャケット
WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※Web管理人「先任」所有の物。

HBT(HERRINGBONE TWILL=ヘリンボーンツイル)ユニフォーム”ファティーグ”ユニフォームについてご紹介いたします。
第二次世界大戦の開戦前まで、陸軍の作業用被服はブルーデニム生地の物が使用されていました。
1930年代の後半に、色彩とデザインについてより実用的、実戦的な物が求められた事により開発が行われ、1941年4月3日に新しい生地、デザインの作業用被服が採用されます。
OD.3と呼ばれる明るいグリーンの彩色のコットン平綾織(ヘリンボーン)生地で作られ、ボタンには13個の星を模った金属製のものが使用された作業服はその生地名からヘリンボーンまたはHBTと呼ばれました。
最初のタイプは一般的に使用されていたコットンやウールの被服のデザインに近いものでしたが、後に2ndタイプから大きく改良されますが、ストックナンバーに変化は無く支給区分にも違いはありませんでした。
また採用後も1942年半ばくらいまでの訓練時においては、前タイプであるデニム作業服と混用されたため、トラウザースはデニムで上着はHBT(1st)といった混在も多くあったようです。
またこの被服は汚れ作業で使用する為にコットン及びウール被服の上から着用可能なサイズ的余裕がありました。
作業及び訓練用ユニフォームとして支給された他、採用後には夏季及び熱帯地域での野戦服としても使用されるようになります。
支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※ボタン「Pvtあべべ@abujian1990」所有の物。

なお、1943年1月9日に承認されたスペック45C以降は、生産性の確保から様々なボタンの使用が承認されます。
13星金属製が標準的ですが、テント等に用いられた模様の無いタイプ、民間被服で使用されていたドーナツ型、同月桂模様入り、プラスティックボタンと多くのバリエーションが存在しています。


「TROUSERS HERRINGBONE TWILL OD」(Stock No. 55-T-38001-78 ~ 55-T-38108-10)」
「ヘリンボーン(HBT)トラウザース 1stタイプ (1941年型)」

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※Web管理人「先任」所有の物。

Specification No.6-254 (1937年11月8日 ※但し調達は1941年8月4日、支給は同年10月1日から) ・最初に生産されたHBTトラウザースで、その裁断は1937年型のウールトラウザース、カーキチノトラウザースと同様でした。
ポケットの形状、配置も同様でウォッチポケットも着いています。
・生地はセージグリーンまたはペイルグリーン等と呼ばれる明るいグリーンです。
・ボタンは13個の星をあしらった金属製のボタンが使用されましたが、一部には樹脂製のボタンも使用されています。
・サイズはウエストとレングス(股下)のインチ表記でウエストサイズは28~34が1インチ刻み、34~44が2インチ刻み、レングスは29~33までの2インチ刻みがありました。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。
・サイズ表記は腰の裏地へのスタンプ及びポケット裏地に縫い付けられたメーカータグに示されています。
なお、1943年1月1日に対ガスフラップが追加されたタイプが「TROUSERS HERRINGBONE TWILL OD SPECIAL TypeI(PQD Spec.322)」(Stock No. 55-T-43310 ~ 55-T-43469)」として限定的に生産されています。※StockNo.は後のタイプと同じ


「TROUSERS HERRINGBONE TWILL OD SPECIAL TypeII(PQD Spec.42C)」(Stock No. 55-T-43310 ~ 55-T-43469)」
「ヘリンボーン(HBT)トラウザース 2ndタイプ (1942年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※「Pvtあべべ@abujian1990」所有の物。

Specification No.42A (1942年10月8日)、42B(1943年1月1日)、42C(1943年3月10日)
※仕様書上は上記3回に分かれているが、その違いは明確ではありません。
最初に生産された1stタイプのHBTトラウザースは、その形状がウールトラウザース、カーキチノトラウザースと同様だったため、フィールドジャケットを着用しない夏季戦闘衣として不向きでした。
その為、陸軍は速やかにポケットの容量を増加させると同時に戦時中のため、生産性を高める簡略化を行うと同時に対ガス戦に備えたガスフラップを取り付けたものを要求します。
実に短期間でそれらの要望が受け入れられ、1942年の秋には新型HBTトラウザースの生産が承認され、調達が開始されました。
以下はその特徴を示します。 ・前面のスラッシュポケット、背面のパッチポケット及び右前面のウォッチポケットは全て廃止され、代わりに側面に大型のカーゴポケットが付けられます。
・前面の合わせの裏に対ガスフラップが追加されます。
・サイズが大きく調整しなおされ、折り返し部分などの縫製が簡易化されます。
・生地は当初セージグリーンまたはペイルグリーン等と呼ばれる明るいグリーンでしたが、1943年1月よりOD7と呼ばれる濃いグリーンが指定されますが、旧来の生地の使用も許可されていた為、生地が残っている限りで並行して生産されました。
・ボタンは13個の星をあしらった金属製のボタンが標準的でしたが、生産数を上げるために他の形状のすべてのボタンの使用が許可されたため、上記で紹介した全てのボタンが使用されています。
・ポケットにはプリーツのあるタイプが存在しますが、その区別はスペック上にはなく、当初から並行生産されていた可能性が高いです。
・サイズはウエストとレングス(股下)のインチ表記でウエストサイズは28~34が1インチ刻み、34~44が2インチ刻み、レングスは29~33までの2インチ刻みがありました。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。
・サイズ表記は腰のポケット内のメーカータグ及びび背面腰裏に縫い付けられたサイズタグに示されています。


「TROUSERS HERRINGBONE TWILL OD SPECIAL TypeII(PQD Spec.42C)」(Stock No. 55-T-43310 ~ 55-T-43469)」
「ヘリンボーン(HBT)トラウザース 3rdタイプ (1944年型)」


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WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※Web管理人「先任」所有の物。

Specification No.42C(1944年4月1日)

※仕様書上はポケット位置の変更という小改訂のみで、スペックNo.は42Cのままとなっています。
2ndタイプのHBTトラウザースは、ポケット容量が大きく、概ね好評であったがポケットの位置が高く、カートリッジベルト等の腰周り装備に干渉する点が不評でした。
その為、陸軍は1944年4月1日に42Cの仕様変更を行い、ポケットの位置をサイズにより3~4インチ下方へ移動させました。
あくまでコレクターとしての区分けですが、これは3rdパターンと呼ばれています。
その他の仕様は42Cのままで、初期のセージグリーンの生地のも存在しますが、多くは濃い緑色=OD7であったと考えられます。
・ボタンは13個の星をあしらった金属製のボタンが標準的でしたが、生産数を上げるために他の形状のすべてのボタンの使用が許可されたため、上記で紹介した全てのボタンが使用されています。
・ポケットにはプリーツのあるタイプが存在しますが、その区別はスペック上にはなく、当初から並行生産されていた可能性が高いです。
・サイズはウエストとレングス(股下)のインチ表記でウエストサイズは28~34が1インチ刻み、34~44が2インチ刻み、レングスは29~33までの2インチ刻みがありました。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。
・サイズ表記は腰のポケット内のメーカータグ及びび背面腰裏に縫い付けられたサイズタグに示されています。



「JACKET HERRINGBONE TWILL」(Stock No. 55-J-424 ~ 55-J-494)」
「ヘリンボーン(HBT)ジャケット 1stタイプ (1941年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※Web管理人「先任」所有の物。

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
Specification No.45 (1941年4月3日) and No.45A(1942年1月16日)

・最初に生産されたHBTジャケットで、両胸にプリーツ付きの小型ポケットが付いており、後のタイプと比較すると着丈が短くなっていました。
・生地はセージグリーンまたはペイルグリーン等と呼ばれる明るいグリーンです。
・ボタンは13個の星をあしらった金属製のボタンが使用されましたが、一部には樹脂製のボタンも使用されています。
・背面の肩の生地が別パーツで構成され、また腕の付け根にバイスイングがあります。
・下端にベルト状に補強生地があり、前面を2個のボタンで閉じ、両側面には金属製バックルのサイズ調整タブが付きます。
・前面のボタン数はサイズによって7~8個で閉じられました。
・袖にも同様のボタンが2個ずつ付き、サイズを調整できました。
・サイズは胸囲のインチ表記で2インチ刻みの偶数及び着丈を示すR(標準)とL(長い)で示され、当初は36~48まででしたが、SpecNo.45Aでサイズ34Rと34Lが追加されます。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。
・サイズ表記は裏地襟下へのスタンプ及びメーカータグに示されています。




「JACKET HERRINGBONE TWILL」(Stock No. 55-J-414 ~ 55-J-494)」
「ヘリンボーン(HBT)ジャケット Bタイプ (1942年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※「Pvtあべべ@abujian1990」所有の物。

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
Specification No.45B(1942年11月2日)

1stタイプは縫製が複雑で大量生産の効率が悪い事、野戦服としてはポケット容量が少ない事等を理由に改良される事となりました。
新型のHBTジャケットは服のあちこちで簡素化が計られ、また両胸のポケットが大きく拡大(Kレーションが入るサイズ)されました。
・両胸のポケットにはプリーツがあるタイプと無いタイプが並行して存在します。
・生地はセージグリーンまたはペイルグリーン等と呼ばれる明るいグリーンOD.3です。
・背面肩の生地が別パーツで構成され、また腕の付け根にバイスイングがあります。
・下端のベルト状補強生地が無くなり、同時に下端前面の2個のボタン、両側面のサイズ調整タブも無くなります。
・前面のボタン数は前面で5個、襟元を閉める1個の合計6個で閉じられました。
・袖は折り返しが無くなりましたが、2個のボタンでのサイズ調整はできました。
・サイズは胸囲のインチ表記で2インチ刻みの偶数34~48の9種と着丈を示すR(標準)とL(長い)で示される計18種類です。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。
・サイズ表記は裏地襟下へのスタンプ及びメーカータグに示されています。



「JACKET HERRINGBONE TWILL SPECIAL」(Stock No. 55-J-532-30 ~ 55-J-542-30)」
「ヘリンボーン(HBT)ジャケット Cタイプ スペシャル(1943年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※「Pvtあべべ@abujian1990」所有の物。

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
Specification No.45C(1943年1月9日)

2ndタイプへの改良後約2か月の後、野戦服として対ガス戦仕様が設計承認されます。
基本的には2ndタイプと変わりませんが、以下の点が追加または変更されました。
・前面の合わせの裏側にフラップとそれを止める3個のボタンが追加されました。
・サイズ表記が生地裏への印刷から、裏側襟下へのサイズタグの取り付けに変更されました。
・ボタンの使用において生産性の確保から様々なボタンの使用が承認されます。
13星金属製が標準的ですが、テント等に用いられた模様の無いタイプ、民間被服で使用されていたドーナツ型、同月桂模様入り、プラスティックボタンと多くのバリエーションが存在しています。

また以下の点は2ndタイプのままとなっています。
・両胸のポケットにはプリーツがあるタイプと無いタイプが並行して存在します。
・生地はセージグリーンまたはペイルグリーン等と呼ばれる明るいグリーン、OD.3です。
・背面肩の生地が別パーツで構成され、また腕の付け根にバイスイングがあります。
・下端のベルト状補強生地、下端前面の2個のボタン、両側面のサイズ調整タブはありません。
・前面のボタン数は前面で5個、襟元を閉める1個の合計6個で閉じられました。
・袖は折り返しは無く、2個のボタンでのサイズ調整はできます。
・サイズは胸囲のインチ表記で2インチ刻みの偶数34~48の9種と着丈を示すR(標準)とL(長い)で示される計18種類です。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。



「JACKET HERRINGBONE TWILL SPECIAL」(Stock No. 55-J-532-30 ~ 55-J-542-30)」
「ヘリンボーン(HBT)ジャケット Dタイプ スペシャル(1943年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
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WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
Specification No.45D(1943年3月12日)

2ndタイプスペシャルへの改良後約2か月の後、スペシャルの仕様が更に簡素化され承認されます。
基本的には2ndタイプスペシャルと変わりませんが、以下の点が追加または変更されました。
・背面肩の補強生地が無くなり、同時にバイスイングも省略されます。
・対ガス戦フードを取り付けるためのボタンが2個、襟の裏側に追加されます。
・生地の色彩として、より濃いグリーンのOD.7が指定されます。
※但し、OD.3生地の使用は禁じられておらず、在庫のある限り並行して生産されました。
また以下の点は2ndタイプスペシャルのままとなっています。
・前面の合わせの裏側にフラップとそれを止める3個のボタンがあります。
・サイズ表記は裏側襟下へのサイズタグです。
・両胸のポケットにはプリーツがあるタイプと無いタイプが並行して存在します。

・前面のボタン数は前面で5個、襟元を閉める1個の合計6個で閉じられました。
・袖は折り返しは無く、2個のボタンでのサイズ調整はできます。
・サイズは胸囲のインチ表記で2インチ刻みの偶数34~48の9種と着丈を示すR(標準)とL(長い)で示される計18種類です。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。



「JACKET HERRINGBONE TWILL SPECIAL O.D.Shade 7」(Stock No. 55-J-5308-28 ~ 55-J-509-53)」
「ヘリンボーン(HBT)ジャケット Dタイプ スペシャル O.D.7(1943年型)」


WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編

WW2 アメリカ陸軍被服の参考 HBT=ヘリンボーンツイル被服編
※Web管理人「先任」所有の物。

Specification No.45D(1943年3月12日)
3rdタイプ承認後、補給管理の観点からOD.3生地の物(3rdまで)とOD.7の物(4th)を分けて管理する必要が産まれ、OD.7で製造されたタイプは管理番号が変更されます。
またサイズに32と50が追加されます。
その他は3rdタイプスペシャルと変更ありません。
・背面肩の補強生地、バイスイングはありません。
・対ガス戦フードを取り付けるためのボタンが2個、襟の裏側にあります。
・生地の色彩として、より濃いグリーンのOD.7が指定されます。
・前面の合わせの裏側にフラップとそれを止める3個のボタンがあります。
・サイズ表記は裏側襟下へのサイズタグです。
・両胸のポケットにはプリーツがあるタイプと無いタイプが並行して存在します。
・前面のボタン数は前面で5個、襟元を閉める1個の合計6個で閉じられました。
・袖は折り返しは無く、2個のボタンでのサイズ調整はできます。
・サイズは胸囲のインチ表記で2インチ刻みの偶数32~50の11種と着丈を示すR(標準)とL(長い)で示される計22種類です。
・支給数は訓練期及び太平洋戦線においてはタイプに関わらず2着で、国内の訓練時等は以前のデニムタイプとも混用されました。
・欧州派遣時の支給定数は歩兵に対しては1着でしたが、車輛整備等にあたる兵士にはワンピースタイプの物と混在して2着支給されています。


後にWebサイトにまとめる予定ですが、ブログの方にも分けて掲載して行こうと思います。
人気があればw


参考文献
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM Sec.1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT AUG.1943
・U.S.ARMY ARMY SERVICE FORCES CATALOG QM3-1 QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG ENLISTED MAN'S CLOTHING AND EQUIPMENT MAY.1946
・U.S.ARMY EUROPEAN THEATER OF OPERATIONS G.I.Collector's Guide Vol.1&2 Henri-Paul Enjames
・Uniform of the U.S.Army Ground Forces 1939-1945 Vol.1-7. Charles Lemons
・二世部隊物語 菊月俊之
・Words collection of Sgt.N military uniform guidance and pointed out 2002-2021





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Posted by 先任  at 14:21 │Comments(0)装備被服参考

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