2017年07月28日

「この戦場は南方2」

「この戦場は南方2」

WW2日米戦イベント「この戦場は南方2」に参加、協力してきました。

このイベントはBCoにも参加してくれている裸バイク氏(ラ・バイクと読む)が主催しています、いわばリエナクトメントの準備段階的なイベントであり、特に初心者や若い世代にも参加して欲しいと言う思いを込めて開催されています。

イベントの流れとしては今後リエナクトメントに参加するにあたって、より楽しむ為の教育や実技、また戦闘再現の体験を中心に主催スタッフを含む参加者全員で交流を深める事も目的としており、大変良いイベントだったと思います。

今回はイベントの中でも中心だった戦闘再現に関して簡単なレポートと写真を紹介致します。
なお、写真については当日、カメラマンとして参加してくれた留学生のスペンサー・コハン氏によるものです。
当日、主催サイドから了承は得ていますが、もし掲載に不都合がありましたらご連絡下さい。

以下はイベントで私が主催指名によりやらせて頂いた、日本軍第2分隊の記録です。
※写真があまりなく、第1分隊の物も混ざっております。


15日

「この戦場は南方2」
第1小隊長

1500 ナマコ山北側への斥候命令受領、命令下達後速やかに前進開始。
前進経路 ナマコ山南側の谷に沿って北東へ進み、尾根に出る経路。

「この戦場は南方2」

1515  谷を抜け尾根に到着。前方約70mに鉄条網らしき障害を確認。
1525 更に近接し、鉄条網の構成を確認。半屋根型一線、ナマコ山南側の広場を東西にジグザグに走る。
また、構築作業中の米海兵隊5名を確認。
この敵兵については、作業を継続しつつ、西方向へ移動し、視界から消える。

1530 一度尾根まで戻り、東へ前進。北道からナマコ山北側へ至る経路の斥候を実施。
北道のナマコ山麓に杭数本を確認。

1540杭を発見した地点付近の陣地等を調査するため、再度斥候の準備中に敵兵1名が接近。
捕縛に失敗、逃走されたため我が分隊の位置は暴露されたと判断、速やかに後退し集結地へと帰投。
帰投後、小隊長に斥候結果並びに発見された件を報告。


16日
0830 攻撃命令を小隊長より下達。次いで戦闘指導を受ける。

「この戦場は南方2」
戦闘指導中。

命令、状況の内容については概ね以下の通り。

・連隊は師団の先遣として明日以降○○一帯を通過、北上するため前進準備中である。
・中隊は連隊の前進を支援するため、16日1700までに集結地を出発、ナマコ山一帯を陣地占領し、以後の攻撃を容易にする。
・我が第1小隊は中隊の右第一線となり、1700までにナマコ山一帯を陣地占領し、中隊の前進を支援する。
・障害突破に際し大隊工兵から支援を受ける。
・攻撃準備、突撃支援について連隊砲兵の支援を受ける。

・第2分隊は1000前進を開始。
小隊の右、第一線となり1300ナマコ山北側を攻撃、占領せよ。


命令受領後、分隊員を集合させ命令下達。
次いで、前進開始に余裕を持った準備を行うよう命ずる。

「この戦場は南方2」

0945 第1小隊集合。小隊長の訓示を受けた後、弾薬と携行食を受領。

「この戦場は南方2」

「この戦場は南方2」

1000 第1小隊前進開始。
第1分隊及び小隊指揮班(派遣工兵含む)は湖畔道を前進。
我が第2分隊は北道を前進し、敵陣前70m(実際の距離)の位置にて待機、歩哨を立てつつ偽装、弾薬等の攻撃準備を行う。

「この戦場は南方2」

1030 第一次斥候の派出。
2名を持って北道を進み、敵の障害と陣容の確認を実施させる。
1045 第一次斥候帰隊。
鉄条網の位置、構成を確認。

「この戦場は南方2」

1100 第二次斥候の派出。
分隊長直率により3名で実施。
北道からの攻撃経路及び障害の状況について更なる確認を実施。

1115 第二次斥候帰隊。
歩哨による警戒を継続しつつ、分隊員には交代で携行食を摂らせる。

「この戦場は南方2」

1130頃
小隊長より伝令
「小隊は1300より攻撃を開始する。第一分隊は1240より前面の敵障害に突破口を開設する」
上記を受けて、助攻たる第2分隊は1235より突破口開設の為の行動を起こし、主攻たる第一分隊を援護する方針を決定。

「この戦場は南方2」

1145 第三次斥候の派出。
2組長以下3名で実施。
北道より西側からの前進経路を調査させる。

1210 第三次斥候帰隊。
「この戦場は南方2」

1225からの行動開始を決定し、各位に準備を下令。

1225 小隊長より伝令。
「第2分隊は1240よりナマコ山北側一帯へ射撃を加え、第一分隊の前進並びに工兵による突破口開設を援護せよ」

上記を受け、行動開始時刻を5分遅らせた1230とする。

「この戦場は南方2」

1230 第2分隊前進開始。1組は北道を前進し、敵陣前にて待機。2組は三次斥候にて確認した西側の経路より前進し、敵陣前にて待機させる。

「この戦場は南方2」

1240 第2分隊1組、敵障害に肉薄し射撃開始。
その射撃を合図として2組前進、鉄条網を切除し、突破口を開設する。

当初は突破口開設を持って一時的に後退する予定であったが、第1分隊及び小隊指揮班による主攻突破口開設を援護するため、第2分隊は敵陣前に留まり射撃による支援を継続する。

1250 主攻突破口開設、小隊長より突撃準備下令。
分隊に対し突撃準備下令。

「この戦場は南方2」

「この戦場は南方2」

1300 第1小隊、突撃開始。
第2分隊は小隊長命により、事前に開設した突破口より突入後、主に右翼(東側)へと展開、ナマコ山北側斜面に突撃、これを制圧占拠する。
敵残存は後退。

「この戦場は南方2」

「この戦場は南方2」

「この戦場は南方2」

以後、中隊主力と交代する1700までの間、占領地域を維持、警戒する。

戦闘報告終わり。

「この戦場は南方2」
第2分隊集合写真。

「この戦場は南方2」
第2分隊長(笑)

以上、戦闘を主においたレポートでした。

時間については実際のイベントの中での時間で記載しています。
本来は夜間にも斥候を実施し、また未明の攻撃を企図するのが通常ではありますが、イベントとしてディフォルメして行っています。

なお、前述しましたがこのイベントは「リエナクトメント」てはありません。
何故ならばリエナクトメントとは実際にあった事柄の再現活動であり、軍隊の再現においては戦域、時期、部隊等が設定され、その中で行われる物だからです。
しかしながら現実問題として「完全な再現」は不可能であり、また行動内容としてはリエナクトメントと言うに充分な物であったと思います。
これに戦域、部隊、時期の設定を加えた「リエナクトメント」が実施できる頃合いがようやく出来てきた、と感じる事ができました。
主催スタッフの皆様、そして日米両軍の参加者の皆様、お疲れ様でした。
大変勉強になる、良いイベントでした。

また次回はイベント全般のレポートを上げたいと思います。


インフォメーション
8月12日夕方より舞鶴の先任邸にてBBQ会を開催します。
参加資格は特にありませんが、予算は材料費の頭割りになりますので3~4千円程度ご用意下さい。
雑魚寝になりますが、そのまま宿泊OKです。
むしろ朝まで飲んで遊びたいと思います(笑)

参加を希望される方はメッセージやメール等で到着予定時間、交通手段等をご連絡下さい。
車両はそれなりの台数大丈夫です。
また電車、バスで来られる方は東舞鶴駅までの送迎があります。




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Posted by 先任  at 19:43 │Comments(0)イベント参加レポート

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