2022年08月05日
BCo 2022サマートレーニング Vol.2
2022年7月。
BCo/100Bnは夏季トレーニングを実施しました。
レギュレーション等の詳細はこちらをご確認下さい。
なお、前号Vol.1はこちらです。
想定時期は1943年6月。
第100歩兵大隊はキャンプマッコイから移動し、ルイジアナ州での大規模な機動演習に参加していました。
被服は1stパターンのHBT(ヘリンボーンツイル)作業服の支給が開始されており、旧型のブルーデニム作業服と混在して使用されていた頃です。
装備についても一部、新型の装備の使用が開始されていましたが、アメリカ国内での訓練ではまだまだ旧型の装備が広く使用されていました。
第100歩兵大隊ではこの頃、M1ライフルの配備が進んでおり、旧型のM1903ライフルと混在していた時期です。
訓練の2日目の朝食から。
焼いた牛肉(ステーキと言うには小さいw)、ブロッコリー、パン、パインアップル、グレープフルーツジュース。
昼食予定のメニューでしたが、訓練内容から入れ替えました。
アメリカ軍では飲料にコーヒーの支給が多くありますが、今回は気温等を考慮してフルーツジュースを支給しています。
※フルーツジュースももちろん標準的な飲料の一つでした。
朝食後、装備を整えて訓練を再開します。
まず昨日の内容について反復し、整理してから本日の訓練内容と目的、目標について示達します。
「とりあえずやってみよう」と言うのも反対はしませんが、根拠を添えて実施する項目を明確に示す事が訓練効率の向上に繋がります。
本来、昨日の個人壕の構築を続けて行う予定でしたが、気候と参加者の体調を考慮し、涼しい間に戦闘時の散兵壕の構築訓練を先に実施しました。
「Skirmisher Trench」=散兵壕の構築。
急な射撃を受け、その場に伏せながら射撃可能な壕を構築するもので、背嚢は下すが、他の装備は基本的に身に着けたまま、可能な限り低い姿勢を維持して構築する方法です。
まず指導官が見本を示します。
立った姿勢(歩行中)から射撃を受けた想定で、その場に伏せます。
伏せた際は、速やかに射撃姿勢を取り、場合(命令)によっては射撃を行います。
その場で壕の構築が命ぜられたならば、装備を一度解きます。
背嚢を下ろした上で、弾帯とガスマスクバッグを身に付けます。ヘルメットは被ったままです。
背嚢からエントレンチングツール(シャベル)を外して、伏せながら構築できる姿勢を取ります。
下半身は仰向け、上半身は捻って頭部はヘルメットを地面に付けるようにしながら、低い姿勢で構築を開始します。
手が高くならないよう、シャベルはなるべく水平に近く動かし、掘った排土は前方で押し出すように盛ります。
深さは約9インチ(約23cm)、排土による盛土も約9インチとして、上半身を埋めて隠し、射撃姿勢が取れたら完成です。
規定では50分で概成となっていますが、戦闘中ですので10~12分で最低限の穴を掘って射撃を開始する事も可能とされています。
交代し、参加者が各自で構築訓練を行います。
写真だけでは伝わらないかもしれませんが、かなり「キツイ」です。
このような動作を実際にやってみて体験する事がリエナクトの醍醐味なのだと思います。
それには教範=フィルドマニュアルや教育ビデオで得る知識ももちろんですが、適切な被服、装備も必要となります。
この散兵壕は、あくまで正面方向からの銃撃に対するもので、最低限の防御です。
集中して射撃を受けた場合は、被弾する可能性も高くなるでしょう。
また砲弾に対する防御効果も最低限です(多少はありますが)。
それまでに前進または後退、味方部隊の攻撃や支援によって、状況が変化するまでの暫定的な壕です。
また、長時間に渡ってその場を維持する事が必要となった場合(直接銃撃を受けなくなる事が前提ですが)は、前述のfoxhole=CrouchingTrenchやKneelingTrenchへと掘り下げて行く事になります。
Vol.3へと続きます。
BCo/100Bnは夏季トレーニングを実施しました。
レギュレーション等の詳細はこちらをご確認下さい。
なお、前号Vol.1はこちらです。
想定時期は1943年6月。
第100歩兵大隊はキャンプマッコイから移動し、ルイジアナ州での大規模な機動演習に参加していました。
被服は1stパターンのHBT(ヘリンボーンツイル)作業服の支給が開始されており、旧型のブルーデニム作業服と混在して使用されていた頃です。
装備についても一部、新型の装備の使用が開始されていましたが、アメリカ国内での訓練ではまだまだ旧型の装備が広く使用されていました。
第100歩兵大隊ではこの頃、M1ライフルの配備が進んでおり、旧型のM1903ライフルと混在していた時期です。
訓練の2日目の朝食から。
焼いた牛肉(ステーキと言うには小さいw)、ブロッコリー、パン、パインアップル、グレープフルーツジュース。
昼食予定のメニューでしたが、訓練内容から入れ替えました。
アメリカ軍では飲料にコーヒーの支給が多くありますが、今回は気温等を考慮してフルーツジュースを支給しています。
※フルーツジュースももちろん標準的な飲料の一つでした。
朝食後、装備を整えて訓練を再開します。
まず昨日の内容について反復し、整理してから本日の訓練内容と目的、目標について示達します。
「とりあえずやってみよう」と言うのも反対はしませんが、根拠を添えて実施する項目を明確に示す事が訓練効率の向上に繋がります。
本来、昨日の個人壕の構築を続けて行う予定でしたが、気候と参加者の体調を考慮し、涼しい間に戦闘時の散兵壕の構築訓練を先に実施しました。
「Skirmisher Trench」=散兵壕の構築。
急な射撃を受け、その場に伏せながら射撃可能な壕を構築するもので、背嚢は下すが、他の装備は基本的に身に着けたまま、可能な限り低い姿勢を維持して構築する方法です。
まず指導官が見本を示します。
立った姿勢(歩行中)から射撃を受けた想定で、その場に伏せます。
伏せた際は、速やかに射撃姿勢を取り、場合(命令)によっては射撃を行います。
その場で壕の構築が命ぜられたならば、装備を一度解きます。
背嚢を下ろした上で、弾帯とガスマスクバッグを身に付けます。ヘルメットは被ったままです。
背嚢からエントレンチングツール(シャベル)を外して、伏せながら構築できる姿勢を取ります。
下半身は仰向け、上半身は捻って頭部はヘルメットを地面に付けるようにしながら、低い姿勢で構築を開始します。
手が高くならないよう、シャベルはなるべく水平に近く動かし、掘った排土は前方で押し出すように盛ります。
深さは約9インチ(約23cm)、排土による盛土も約9インチとして、上半身を埋めて隠し、射撃姿勢が取れたら完成です。
規定では50分で概成となっていますが、戦闘中ですので10~12分で最低限の穴を掘って射撃を開始する事も可能とされています。
交代し、参加者が各自で構築訓練を行います。
写真だけでは伝わらないかもしれませんが、かなり「キツイ」です。
このような動作を実際にやってみて体験する事がリエナクトの醍醐味なのだと思います。
それには教範=フィルドマニュアルや教育ビデオで得る知識ももちろんですが、適切な被服、装備も必要となります。
この散兵壕は、あくまで正面方向からの銃撃に対するもので、最低限の防御です。
集中して射撃を受けた場合は、被弾する可能性も高くなるでしょう。
また砲弾に対する防御効果も最低限です(多少はありますが)。
それまでに前進または後退、味方部隊の攻撃や支援によって、状況が変化するまでの暫定的な壕です。
また、長時間に渡ってその場を維持する事が必要となった場合(直接銃撃を受けなくなる事が前提ですが)は、前述のfoxhole=CrouchingTrenchやKneelingTrenchへと掘り下げて行く事になります。
Vol.3へと続きます。
第106回 ビクトリーショー展示
2025年 B Co新年会のお知らせ
2024年耐寒私物演習 Vol.4
2024年耐寒私物演習 Vol.3
2024年耐寒私物演習 Vol.2
2024年耐寒私物演習 Vol.1
2025年 B Co新年会のお知らせ
2024年耐寒私物演習 Vol.4
2024年耐寒私物演習 Vol.3
2024年耐寒私物演習 Vol.2
2024年耐寒私物演習 Vol.1