2019年05月18日
イタリアンフロント1944”Battle of Belvedere” レポVol.5
2019年4月28~29日にかけて開催しましたリエナクトメント、「イタリアンフロント1944”Battle of Belvedere”」のレポート第5項をお送りします。

数年前から温めてきた、小規模でも内容の濃いリエナクトメントをやろうとの企画でしたが、今回戦史研究団体 Lueders Kaserneの協力を得て、開催に漕ぎ着ける事ができました。
想定時期は1944年6月の中部イタリア。
ローマを開放し、北上する連合軍の尖兵として進撃する第100歩兵大隊。
対するはドイツ陸軍の主力後退を支援する、第162歩兵師団隷下のトルキスタン義勇軍第1野戦大隊。
戦史において記述と地図から読み取れるのはここまでです。
この先の中隊、小隊以下の行動に関して残る記録はありません。
当時の状況から、何パターンもの想定が考えられる中で、充分起こりえたと考えられる状況を両軍参加者に付与し、1夜2日をュミレートして実施致しました。







一晩中雨が続く中、掘った穴にシェルターハーフテントで屋根を張っただけの寝床でアメリカ軍参加者は朝を迎えました。
全員を起床させた後、健康状態を確認します。
野営に限らずですが、野外活動を行なう際は必ず健康管理を行なうようにして下さい。
速やかに装具を整えます。
アメリカ軍の場合、攻撃後も前進の継続が予想される場合は背嚢まで背負って前進することになります。
天幕、毛布については今回は残置させました。



装備、被服を確認した後、攻撃命令について確認し、更に詳細な指示を示します。
また攻撃においては特に、支援の砲撃や隣接部隊に合わせる為に時間厳守で行動しなければなりません。
すべての準備が整った段階で、時間を確認し前進を開始します。






前進の形態や隊形はその状況(主に敵との距離)に応じて変化します。
まだ敵から発見される位置にないため、姿勢も高いままで縦隊で前進します。
ただし、敵の攻撃準備破砕射撃に対応できるよう、また万が一敵に発見されて射撃を受けた場合も、被害の極限ができるよう、個人間の距離は広めに開きます。





攻撃開始線を越えて、斜面に差し掛かります。
このタイミングを隣接部隊と合わせなければなりません。
昨夜何度も斥候が確認した経路です。
攻撃準備射撃の開始時刻が迫ります。








(想定)攻撃準備射撃が開始されました。
頭上を越えて飛んでいった砲弾が敵陣地へと次々と落下し爆発します。
この直接効果と、煙覆による間接効果の下で部隊は突撃発起位置まで前進します。
砲弾には「もちろん限りがあり、準備射撃もまた時間と弾数に制約を受けます。
決められた時間までに前進し、到達しなければなりません。
急な斜面も一気に超えて急ぎ前進します。
以下次回。
「MVG2019浅間各国歩兵科掩体等展示~ざんごーExpo'19~」のお知らせ
数年前から温めてきた、小規模でも内容の濃いリエナクトメントをやろうとの企画でしたが、今回戦史研究団体 Lueders Kaserneの協力を得て、開催に漕ぎ着ける事ができました。
想定時期は1944年6月の中部イタリア。
ローマを開放し、北上する連合軍の尖兵として進撃する第100歩兵大隊。
対するはドイツ陸軍の主力後退を支援する、第162歩兵師団隷下のトルキスタン義勇軍第1野戦大隊。
戦史において記述と地図から読み取れるのはここまでです。
この先の中隊、小隊以下の行動に関して残る記録はありません。
当時の状況から、何パターンもの想定が考えられる中で、充分起こりえたと考えられる状況を両軍参加者に付与し、1夜2日をュミレートして実施致しました。
一晩中雨が続く中、掘った穴にシェルターハーフテントで屋根を張っただけの寝床でアメリカ軍参加者は朝を迎えました。
全員を起床させた後、健康状態を確認します。
野営に限らずですが、野外活動を行なう際は必ず健康管理を行なうようにして下さい。
速やかに装具を整えます。
アメリカ軍の場合、攻撃後も前進の継続が予想される場合は背嚢まで背負って前進することになります。
天幕、毛布については今回は残置させました。
装備、被服を確認した後、攻撃命令について確認し、更に詳細な指示を示します。
また攻撃においては特に、支援の砲撃や隣接部隊に合わせる為に時間厳守で行動しなければなりません。
すべての準備が整った段階で、時間を確認し前進を開始します。
前進の形態や隊形はその状況(主に敵との距離)に応じて変化します。
まだ敵から発見される位置にないため、姿勢も高いままで縦隊で前進します。
ただし、敵の攻撃準備破砕射撃に対応できるよう、また万が一敵に発見されて射撃を受けた場合も、被害の極限ができるよう、個人間の距離は広めに開きます。
攻撃開始線を越えて、斜面に差し掛かります。
このタイミングを隣接部隊と合わせなければなりません。
昨夜何度も斥候が確認した経路です。
攻撃準備射撃の開始時刻が迫ります。
(想定)攻撃準備射撃が開始されました。
頭上を越えて飛んでいった砲弾が敵陣地へと次々と落下し爆発します。
この直接効果と、煙覆による間接効果の下で部隊は突撃発起位置まで前進します。
砲弾には「もちろん限りがあり、準備射撃もまた時間と弾数に制約を受けます。
決められた時間までに前進し、到達しなければなりません。
急な斜面も一気に超えて急ぎ前進します。
以下次回。
「MVG2019浅間各国歩兵科掩体等展示~ざんごーExpo'19~」のお知らせ
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.3(最終項)
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.2
2025年5月 ReenactmentTraining Vol.1
耐寒私物演習2024 Vol.2
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第106回 ビクトリーショー展示
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