2020年05月12日

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

さて、前回に続きグアム戦跡を巡った時の写真を中心にご紹介いたします。
前回はあまりアクセスもなかったようなので、あまり興味持つ方が少ないのか、私の写真または文が稚拙すぎるのかはわかりませんが、とりあえず掲載しますw

今回の写真の主は博物館、記念館の展示ですね。

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

オロテ半島根本付近、アメリカ軍基地を出たところにある米国国立太平洋戦争記念館。
その入り口にある甲標的です。
防御用に配備され、そのまま鹵獲されたとか言う話ですが、よく判りません。

記念館は館内にも様々な展示があります。

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

U. S. rifle, caliber .30, M1903


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

ルイス、または九二式機関銃でしょうか。 詳細はわかりませんが、説明文にはアガンから上陸した日本海軍陸戦隊のもの、とありました。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

戦時下の民間人を撮ったものでしょうが、Partialレーションにくぎ付けですw


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアムでは「英雄」として称えられるデュエナス神父。日本軍に処刑された事から、そのように扱われています。
もっとも、日本軍占領下のグアムを逃亡する米軍通信隊の生き残り、ジョージ・R・ツイード氏を助け、無線機を与えて島外の米軍へ情報を届けさせていた点を考えると、日本軍のによる処刑は国際法上は正しいと言えるかもしれません。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

ここでもMIS所属の語学日系兵の活躍が展示されています。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

米海軍水兵の作業着が展示されていますが、WW2時代のものではありませんね。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

なんか軍装品が乱雑に箱に入っています。よくわからない民芸品も。
米軍のものもヘルメットは完全の戦後のものですね。
当時の日米両軍の装備を手に取ってみて下さい、と言う事のようですがあまり意味がわかりませんでした。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

テントペグ。その他、両軍兵士の日用品などがスライショーで紹介されていました。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

いや、ちゃうしw


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

米軍の水筒や千人針、ジュラルミン板に書かれた遺書など。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

これはスライドショー形式だったのですが、日米のプロパガンダを比較し紹介しています。
決して「アメリカは正しい」と言う展示ではなく、両者ともにプロパガンダが世論を戦争へ導く、と言った内容でこれが軍敷地内にある施設で展示されている事に衝撃を受けました。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアムの中心街であるハガニャ近郊にある日本海軍司令部壕です。
大きな坑道が複数連なり、それらを交通壕で繋いで大規模な壕群となっています。
中には井戸もあり、また一部はセメント補強されていた形跡も残っています。


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

ジーゴの日本軍壕と貯水槽。
ここは長く、第31軍司令官小畑中将の最後の地とされていましたが、芳賀氏の調査によるとどうも違うようです。
(氏は断定はしていませんが)


グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

マネンガンヒル強制収容所跡
日本軍が現地民間人を収容(と言っても集めただけで、住居や食料の支給は無かったという)した跡地に祈念碑が立てられています。


以下次回。  あと一回だけ。









「千三十三日のグアム戦争」 芳賀建介著
サイズはA5版で250ページ。 写真も多く、カラーです。

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争

横井伍長の事実や、7月21日アサン海岸上陸戦闘、25日の日本軍夜襲など読み応えのある内容。
日本軍兵士の勇戦を描く一方できちんと現地住民との間に起こった事実についても検証されています。
です。
なお、内容は著者が自身の戦跡捜索と、地元住民やグアムで実際に戦った兵士へのインタビュー、そして史料の検証を元にグアムでの日米の戦闘を時系列と戦域に分けて順次紹介していく内容です。

グアム国立太平洋戦争記念館 ~千三十三日のグアム戦争


グアムにある程度詳しくないと、聞きなれない地名に多少戸惑うこともあるかもしれませんが、本の前半中ほどにあるグアム地図を参照しながら読むと、日米両軍の行動や距離感覚がとても判り易くてお勧めします。

さて、この本は著者芳賀氏の自費出版であり、本屋の店頭には並びません。
ご購入方法は、著者本人へ連絡して通信販売することのみなのですが、現在私が無償で代行を承ります。
ご購入価格は送料込みの2000円です。
購入を希望される方は、メッセージやTwitter等で私にご連絡を下さいませ。





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Posted by 先任  at 16:56 │Comments(0)そのたミリタリ

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